2012年06月10日

作っちゃったんさねー「上州弁手ぬぐい」

今までブログ記事にはしなかったのですが、新聞や広報で取り上げて頂き、ブログのコメントに書き込んで頂いたりもして、世間に知れてしまいましたので、そろそろ書いてもいいのかな、と。

県内でただ一社、伝統的技法の「注染(ちゅうせん)」を守っている、常盤町「中村染工場」さんに、無理やり(たぶん)染めて頂きました。

プリント印刷だったら、きっと早く安く仕上がったんでしょう。
でも、どうしても、かつて染物の町だった高崎に残る、数少ない染物業者「中村染工場」さんの「注染」に拘りたかったんです。

「込み入った書体を注染で染めるのは、難しいんですよね。」という中村さんと、何度も何度も打ち合わせをして、気付いたら1年近く経っていました。

三種類の手ぬぐいをつなげると、上毛三山の暖簾になるようにデザインされています。
このデザインは、グンブロガーの蓮明さんにお願いしました。

観音山慈眼院を拠点に、ルーシーダットン(タイ式ヨガ)の教室を開いている蓮明さんは、地元観音山の活性化にいつも心を砕いています。
彼女がデザイン系の学校を出ていることを知っていたこともあって、「特徴あるお土産をつくろう。」と話しを持ちかけ、快諾して頂きました。

そうやって4月の末に出来上がった手ぬぐいを、「さいち民芸店」さん、「岡醤油醸造」さん、「水村園」さん他何人かの方に見て頂き、感想や価格についての感触を伺いました。
さて、いよいよPRだ!
ということで、「こんなん、できたんですけど。」と市の観光課へ持ち込んだのが、5月1日でした。

相談に乗って頂いたさんに「これは面白い!」と言って頂き、「どこへ置きたいですか?」と聞かれました。
すかさず、「ぐんまちゃん家に。」と答えました。
そして、早速「ぐんまちゃん家」にサンプルを送って頂き、市庁舎内の記者クラブ室にサンプル展示と紹介文のリリースをして下さったのです。

こうやって見てくると、この「上州弁手ぬぐい」は、ブログでご縁がつながった皆さんが作って下さったのだということが、よく分かります。
ありがたいことです。
おかげさまで、最初に染めて頂いた100セットはたちまち捌けてしまい、次の納品までお待ち頂くような状態でした。

現在のところ、「上州弁手ぬぐい」を販売して頂いてるのは、次の3ヶ所です。
岡醤油醸造高崎市常盤町5番地 ☎027-322-2306
洞窟観音高崎市石原町2857 ☎027-323-3766
ぐんまちゃん家東京都中央区銀座5-13-19 
           ☎03-3546-8511

価格は、3種類1セットで¥3,000円(税込)です。
行って品切れになっていると申し訳ないので、電話で確認してからお出かけください。

上記の所へ行くのが困難な方は、迷道院高崎宛てにメールを頂ければ直送いたします。
 ◇メール:dafu_an@yahoo.co.jp
 ◇送り先の郵便番号・住所・氏名・電話番号、数量をご記入ください。
 ◇送料は無料ですが、振込手数料はご負担下さい。

お買い上げ頂いた皆様、そして、ご協力を頂いた皆様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
この「上州弁手ぬぐい」が、高崎そして群馬の観光PRグッズとして、多様な使われ方がされることを夢見ています。
このことについては、追々お話ししていきたいと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。


  


Posted by 迷道院高崎at 17:08
Comments(3)◆上州弁手ぬぐい

2012年06月13日

上州弁手ぬぐい物語(1)

続・鎌倉街道探訪記は、豊岡浦野邸まで進んだところで小休止をしておりましたが・・・。
4月の末に「上州弁手ぬぐい」が出来上がり、そのことで手いっぱいになってしまいまして。
事が重なる時は重なるもので、2つ3つ副業のお座敷もかかったりして、お散歩からすっかり遠のいております。

そんなことで、暫くの間、「上州弁手ぬぐい」のお話が続きますが、ご容赦ください。
「上州弁手ぬぐい」を作る元となったのが、4年ほど前に作ったこの「上州弁番付表」です。

こんなものを作ることになったきっかけは、5年前に行った富山旅行です。

宿泊した宇奈月温泉のホテルでエレベーターに乗った時、その中に貼ってあったのが、これです。↓

「おおーっ!おもしれぇ!」と思いました。

感心したのは「勧進元」つまり制作元が富山県観光連盟であり、編集が「越中方言奉行」こと富山弁研究の第一人者・簑島良二氏、監修を富山大学人文学部准教授の中井精一氏が行っていることです。

これだけで、「あぁ、官・学・民で観光に力を入れてるんだな。」と感じたのです。

帰ってきてから、わが「群馬弁」の番付表というのはないんだろうかと、ネットで探してみましたが、どうやらなさそうでした。
「んじゃ、作っちゃえ。」ということで、ぽっつらぽっつら作リ始めたような訳です。

富山のはA2サイズで、384の言葉を載せた立派なものですが、悲しいかな家庭用プリンターで印刷する「上州弁番付表」は、A4サイズで80語のこじんまりしたものになりました。
採用した上州弁は、先人の著した本やネット情報も参考にしましたが、結局、自分が聞いて育った耳慣れた言葉に落ち着きました。
位付けはどうやって決めたのかとよく聞かれますが、これも全くの独断と偏見です。

ところで、こんなぐれたもん、何のために作ったのかって気になるでしょう。
え?気にならない。
そうだんべなぁ・・・。

いいです、次回、勝手にお話ししちゃいますから。


  


Posted by 迷道院高崎at 18:39
Comments(7)◆上州弁手ぬぐい

2012年06月17日

上州弁手ぬぐい物語(2)

「上州弁手ぬぐい」を販売して頂けるお店が増えました。
中村染工場高崎市常盤町40☎027-322-5202
そばっ喰ひ高崎市石原町2471☎027-325-0670
今回ご協力いただいた2店の社長さん、仲立ちをして頂いた「高崎商工会議所」Yさん、本当にありがとうございました。
既にお取扱い頂いている3店は次の通りです。引き続きお願い申し上げます。
岡醤油醸造高崎市常盤町5☎027-322-2306
洞窟観音高崎市石原町2857☎027-323-3766
ぐんまちゃん家東京都中央区銀座5-13-19☎03-3546-8511

さて、前回予告申し上げた「上州弁番付表」を作った目論見についてのお話しです。

ま、目論見っつったって、おらほうが勝手にそう思ってるだけのこんでもって、人様から見りゃあ「おおか、じゅーく言うない。」っつーこんだろうけんど。
(標準語訳:目論見と言っても、こちらが勝手にそう思っているだけのことで、人様から見れば「あまり、生意気言うんじゃねぇよ。」ということだろうけど。)

この「上州弁番付表」高崎駅にでも貼ってもらって、観光客に「これ、どこへ行けば買えるのですか?」と聞かれたら、「これは非売品らしいんですが、町なかのお店へ行って買い物をすると、もらえるようですよ。」なんてことにできないかな、と思ったんです。

あるいは、「上州弁番付表」を包装紙のデザインに使ってもらえないかな、とか。
そうすれば、空洞化と言われている中心部の商店街に、観光客が来てくれるようになるんじゃないかと。
そんな風に思ったんです。

で、町の人はどんなふうに思うのか、まずはあちこちに配ってみました。
飾ってくれるお店あり、配ってくれるお店あり、ブログやツイッターで書いてくれる人あり、面白いと思ってくださった方は多かったように思います。

ただ、「これを使って、こういうことをしたいんだけど。」という方は、ついに現れませんでした。
それはまぁ、「上州弁番付表」がその程度のものだったとは思うのですが、内心はちょっと寂しい思いがありました。

今回、「上州弁手ぬぐい」のセットに、「上州弁番付表」を入れてあります。

手ぬぐいには入っていない上州弁も番付表には載ってますので、併せてお楽しみ頂ければと思います。

最近では、こんなこともできるんじゃないかと考えています。

相撲の番付表も、春場所とか夏場所とかでお相撲さんの順位が入れ替わります。
「上州弁番付表」も、そんな風にしたら面白いんじゃないでしょうか。

例えば、AKB48の総選挙じゃありませんが、県内外、いや国内外に住んでいる群馬県人の人に投票をしてもらって、得票数で順位を決めるとか。

あるいは、上州弁の四股名を付けた参加者で尻相撲大会をやって、その成績で番付表を作るとか。
上州と言っても広ぉござんすから、その地方独特の上州弁四股名もでてきたりして、楽しいんじゃないでしょうか。

その他いろいろ考えられるでしょうが、それをぜひ商店街など町ぐるみで、あるいは市や県でやってほしいと思うのです。
今の世の中、何と言ってもTVの宣伝力は大きいのです。
全国ネットのTV局が取り上げたくなるような、そんな面白い企画に、群馬の宝「上州弁」を使ってみてはいかがでしょうか。

はい、そんな「隠居の思い付き」でした。


  


Posted by 迷道院高崎at 07:05
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2012年06月20日

上州弁手ぬぐい物語(3)

「上州弁手ぬぐい」を作った経緯は、作っちゃったんさねー「上州弁手ぬぐい」で簡単にお話ししましたが、今日はもう少し詳しいお話しを。

前回でも書いたように、「上州弁番付表」は今一つ、高崎の商店の人に喰い付いて頂くことはできませんでした。
そこで、次に思いついたのが「上州弁番付表」「手ぬぐい」にすることでした。
「手ぬぐい」ならば、お土産という商品として取り扱って頂けるのではないか、そんな気持ちがあったからです。

「上州弁番付表」「手ぬぐい」にしてもらえないか、そんな話を中村染工場さんに持ちかけたのは、たしか、平成二十二年(2010)の秋に高崎スズランで開催された「大群馬展」の時だったと思います。
その時は立ち話程度でしたが、後日、工場へお伺いして相談に乗ってもらうことに致しました。

「このまま、手ぬぐいにするのはまず無理です。」というのが、中村さんの第一声でした。
もともと文字の染め型を作るというのが難しいうえに文字が小さすぎ、滲んで文字が読めなくなってしまうので、「注染」では難しいというのです。

といって、「プリント印刷」で作る気はさらさらありませんでした。
そんなことをしたら、そもそもの「高崎の素晴らしさをPRする。」という目的から外れ、意味が無くなってしまいます。

そこで、全国の「方言手ぬぐい」を、ネットで探してみました。

すると、あるある、けっこう全国にあるじゃありませんか。
それらをプリントアウトして、中村染工場さんに見せに行きました。

「これは注染じゃないな。これは注染かも知れない。」という中村さんの判定を聞きながら、「あー、これいいねー。」と二人で一致したのが、「山形ことば」「酒田地方の方言」手ぬぐいでした。
「山形ことば」は文字だけでなく、素朴なイラストとの組み合わせが、実にいい感じです。
「酒田地方の方言」には、字を大きくして入れられる言葉が少なかったら、第一集、第二集・・・と出していけばよいというヒントを与えられました。

さて、そこでハタと困ったのがイラストです。
上州高崎を端的に表すイラストは、いったい何だろうということです。
鶴?観音様?だるま?上毛三山?旅人姿?国定忠治?
だいたい、子どもの頃から図工で3以上もらったことがない私に、イラストなんて描けっこない。
うーーん。

こんな時、自分に出来ないことは人に頼んじゃうというのが迷道院流でして、頭に浮かんだのが観音山を愛するグンブロガー・蓮明さんだったという訳です。

イラストは「暖簾みたいに使えるデザインを。」というお願いをして蓮明さんに、上州弁の部分は私が担当して、最終的に決まった図案がこれです。

群馬県を象徴する「上毛三山」と、全国シェア8割で生産量日本一を誇る高崎だるまを配したデザインです。

山の形をデフォルメし、敢えて山の名前も入れず、だるまに書かれた一文字で、あとから「あー、そういうことね。」と言わせるデザインは、私の気質をよく理解して頂いております。
これを引っ提げて、またぞろ中村染工場さんに押し掛けたのが、平成二十三年(2011)六月の暑い日でした。

その後、文字の大きさについてさらに調整を重ね、中村さんがコンピュータで仕上げた図案に、「これでいきましょう!」と最終決定したのは、平成二十四年(2012)二月のことでした。

さて、いよいよ染め型を作り、染めに入るところまで来ましたが、そのお話しはまた次回。


  


Posted by 迷道院高崎at 07:42
Comments(8)◆上州弁手ぬぐい

2012年06月24日

上州弁手ぬぐい物語(4)

デザインも決定し、いよいよ正式注文となる訳ですが、ここでハタと考えました。
当初は、1種類だけ染めて様子を見ようかと思っていたのです。
しかし、それでは3枚組のこの手ぬぐいの良さが半減どころか、まったく無くなってしまうように思われました。

よし!3種類いっぺんに染めよう!
と決心はしたものの・・・、けっこうまとまった金額になります。
そうだ、生命保険の解約金がある、それを使おう。
そのことを女房殿に、小さな声でぼそぼそぼそと話したところ、意外にも二つ返事で了解してもらえました。

気の変わらぬ内にと、すぐ注文を出し、染め型作りに入ってもらいました。
型屋さんもなかなか苦戦されたと聞きましたが、そこも何とかクリアし、いよいよ染める日がやってきました。

その日、工程を見学させてもらえるということで、デザイナーの蓮明さんにも声を掛けて、立ち会って頂きました。
普段見ることのできない貴重な機会でしたので、皆さんにもご覧頂くことに致しましょう。
工場の中へ入ったら、水槽の中で型紙が泳いでました。
あれ?文字の部分は切り抜くんだと思ったら、切り残すんですね。
切り残した部分がなぜ残っているのか不思議だったんですが、型紙というのは三層構造になっていて、紙と紙の間にネットがあるんですね。

型紙を木枠にセットして布の上に乗せ、ヘラで糊を展ばして置いていきます。
糊が付いたところには、染料が染込まないということになります。
型を上げると、こんな感じです。

グレーの部分が糊が載っているところ、つまり染料が染込まないので生地の白い色が残るところです。
ロール状になっている布を折り返して重ね、また型の上から糊を置きます。
これを繰り返すのですが、「上州弁手ぬぐい」の場合、あまり重ねると糊の重みで文字が潰れてしまうので、10枚が限度だそうです。

一般の手ぬぐいでは20枚くらい重ねられるそうで、なるほど、そんな難しさがあるんだなぁと知りました。
糊を置き終わると、まとめて作業台から外します。

中村社長が、仕上がりを見ています。
作業台から外された手ぬぐいは床に置かれ、おが屑をかぶせて、一番上の糊が付着しないようにします。
余分なおが屑を箒で掃き落としてから、染色台の上にセットします。
色が異なるところは、染料が混じらないように糊で土手を築きます。

見ていると簡単そうに見えますが、きっと難しい技術なんだと思います。
いよいよ染料を注ぎ込んでいきます。
これが、「注ぎ染め」つまり「注染(ちゅうせん)」と言われる由来です。
注いだ後、バキュームで下の布まで浸透させます。
不思議なことに、注いだのは黄色い染料だったんですが、時間が経つと黒くなりました。

次は、赤く染める部分ですが、黄色のまま、なかなか赤くなりません。
そのまま、周囲の青色の染料を注ぎ込みます。青は初めから青色です。

赤はまだ黄色のままです。
今度は、裏返しにして、また糊を置いていきます。
もう一度、裏側から染料を注いでいきますが、今度はいきなり鮮やかな赤色が浮かび出てきました。

この赤色を見た時は、もう感動でした!
染めあがった布は、機械でバッシャバッシャ洗濯されて、糊と余分な染料を洗い流します。
きれいに洗濯されて、水槽の中で泳いでいる我が手ぬぐいを見ると、何とも愛おしく、まるで生まれたての赤ん坊を見るような感動を味わいました。

染めている最中は、何だかくすんで見えた青色も、実にすっきりといい色に染めあがっていますが、中村さんは「これで乾燥させると、また色が変わるんですよね。」と言っていました。
後日、天気の良い日に天日干しをしているところを撮影させてもらいました。

二人掛かりで、高ーい干し台に掛けていきます。

高所恐怖症の私は、下から見ているだけで目がくらくらしてきます。
よく晴れた4月の空に、「上州弁手ぬぐい」が気持ちよさそうに泳いでました。

感無量の心地で、いつまでも、いつまでも眺めていたい気分でした。
乾燥した手ぬぐいは、忍術使いの巻物のように丸められます。

でも、まだまだ、これで完成という訳ではありません。
この後、のばし、裁断、畳み、仕上げアイロン、帯掛け、「群馬県推奨優良県産品」のシールを貼って、やっと完成となるのです。

この工程を見たら、「注染手ぬぐい」の価格に得心がいきました。
いや、その価値を改めて理解することができました。
「注染」にこだわってよかったと思います。

ふっと心の中に、観音山白衣大観音開眼法要の際、真言宗総本山の高岡隆心大僧正が言ったという言葉が浮かんできました。
  「観音さまという立派な尊像ができたのに、肝心なお寺が無い。
   これでは、観音さまが単なる見世物になってしまうかもしれない。」


「上州弁手ぬぐい」中村染工場さんの「注染」でなかったら、単なる「飾り手ぬぐい」で終わってしまったかも知れません。

魂の入った「MADE IN TAKASAKI」の手ぬぐいとして、末長く扱って頂きたいと願っております。


  


Posted by 迷道院高崎at 07:36
Comments(4)◆上州弁手ぬぐい

2012年06月28日

上州弁手ぬぐい物語(5)

観光課のKさんのおかげで、庁舎内の記者クラブ室に「上州弁手ぬぐい」を掲示、各メディアへのPR文リリースをさせて頂くことができました。
その効果は甚大で、記者の方がわざわざ自宅まで取材にお見えになり、記事にして下さいました。



記事が出るや否や問い合わせのメールが殺到し、また、メールができないということで新聞社や市役所に問い合わせをし、電話を掛けてこられた方もいらっしゃいました。
中には、中村染工場さんに直接お電話された方もいて、予想以上の反響に、嬉しいやら驚くやら。

いろいろな方からご注文を頂きましたが、予想もしていなかったところからのご注文にも驚きました。
大学の先生からのご注文が2件、グループホームケアマネージャーなどのお仕事をしている方からのご注文が3件もありました。
方言研究の教材にしたいとか、施設のお年寄りが話す方言が分からないので勉強のためにとか、お年寄りとのコミュニケーションやリハビリのツールとして、というお話しでした。
なるほどなー、と思いました。
こういう所にも、ニーズがあったのですね。

印象に残ったご注文もありました。
父の日のプレゼントにしたいという方がお二人。
県外に出てから群馬のことに関心を持つようになった息子さんに、ぜひ送ってやりたいというお母さん。
「ぐんまちゃん家」に展示してあったサンプルの「上州弁手ぬぐい」を見て、自分と群馬にいるお母さん用に欲しかったのに売ってもらえなかったのでという、東京在住の方。
そのメールをもらった翌日のことです。
「ぐんまちゃん家」からお電話があり、「上州弁手ぬぐい」を店に置きたいというお話しで、あまりのタイミングにぶったまげちゃいました。

そうそう、上州弁を使ったメールで、ご注文を下さった方もいらっしゃいました。
この方とは、その後も上州弁を使ったメールのやり取りを楽しませて頂いたのですが、パソコンの変換モードに「上州弁モード」というのがあればいいなと、本気で思いました。

その他、小学校以来会っていなかった級友から、サラリーマン時代の上司や先輩から、もちろんブログ仲間の方々から、といろいろな方からメールや電話を頂戴しました。

それらのひとつひとつが、私の心を幸せにしてくれました。
本当に、ありがとうございました。
この幸せを、これからも郷土を愛するエネルギーにしていきたいと思っている、今日の迷道院高崎でありました。


  


Posted by 迷道院高崎at 06:14
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2012年07月01日

上州弁手ぬぐい物語(6)

「上州弁手ぬぐい」をご購入頂いた方の中に、共愛学園前橋国際大学教授の佐藤髙司先生がいます。
実は、問合せメールを頂いた時に、以前見た上毛新聞の記事がピン!と頭に浮かびました。
これです。 ↓

佐藤先生は、長い間、方言を研究されていて、平成二十一年(2009)には「地図とグラフで見るぐんまの方言」という本を出版されています。

新聞に掲載された「群馬弁かるた」の作成は、小学校高学年国語科の授業を想定した「ぐんま方言授業のヒント」のひとつです。
他にも、「方言紙芝居を作ろう」とか、「方言辞典を作ろう」とか、「方言昔話を作ろう」などがあるのですが、私が一番興味を持ったのは「ぐんま方言グッズを考えよう」でした。

その学習指導要領の中に、全国の「方言を活用した郷土みやげ」662個を、都道府県別に表したグラフが掲載されています。
トップは京都・大阪の64個、次いで青森48個、沖縄47個、北海道・岩手42個、それに続く新潟・山形・鹿児島が30個台というところです。
(数値はグラフの読み取り誤差があるかもしれません。)

調査された50都道府県の中で、0個となっているのは7つの県だけです。
そしてわが群馬県は、堂々その中に入っています。
東京でさえ2個あるようなんですけどねぇ。
あ、「上州弁手ぬぐい」ができたので、群馬県は1個になりました!

「上州弁手ぬぐいの次は、何ですか?」と、よく聞かれます。
勘弁してください、もう生命保険には入っていません。
皆さんで、考えて作って頂けませんか。

べたなところで「上州弁Tシャツ」「まぁ、なんだいね」とか・・・。
「上州弁湯呑み」なんてのもべた過ぎですけど、ありそうでないでしょ?
あると面白いかなと思うのは、車のリアウィンドウに付ける「上州弁ステッカー」
「かかぁが乗ってるんさねー」とか、「わりーね、先行ってくんない」なんての・・・。

そんなしゃじけた方言グッズが並んでる観光地って、楽しいと思うんですけどねー。


  


Posted by 迷道院高崎at 19:03
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2012年07月08日

ぐんまちゃん家の上州弁手ぬぐい

スカイツリーに上ってきました。

くじ運の強い迷道院Jr.の嫁が抽選に当たったということで、誘ってくれました。

そりゃ千載一遇のチャンス!
人混みの苦手な私がこれを逃したら、生きてる内には行けないだろうと、甘えることに致しました。

当日は雨でしたが、滅多に見られない流れる雲の間から覗く東京は、感動的でした。

4階の入り口フロアには、江戸の伝統工芸の技を使って、スカイツリーの要素を表現したクラフトが展示されています。






展望デッキの柱にも、浮世絵や金屏風の桜絵が描かれていて、新しい中に古き良き江戸の風情が感じられます。

展望デッキには、文化六年(1809)に鍬形蕙斎(くわがた・けいさい)が描いた、「江戸一目図屏風」がパネル展示されていて、スカイツリーからの風景と比較することができます。

高崎市庁舎21階にも、高崎城下町絵図を展示すればいいのにな、と思いました。

「ソラマチ」には、目が回りそうなほど沢山のお店と人がひしめいていましたが、私はどうしてもこんなものばかりが目に留まります。

「う~ん、上州弁Tシャツの参考になるなぁ。」なんて思いながら写真でメモしてきました。

帰りがけに、一度行きたいと思っていた「ぐんまちゃん家」へ寄ってきました。

場所が悪いという話を聞いていましたが、東京メトロ「東銀座駅」出入口の角ですし、道路を挟んだ真ん前には、来年建て替えオープンとなる「歌舞伎座」があって、いい場所だと思うんですが。

お客様だって、けっこう入ってるんです。

ただ観察していると、どうやら「野菜の直売所」としてご利用になるお客様が多いようで、店内の一番奥まったところにある「観光コーナー」の手前で、Uターンして出て行ってしまいます。

その、一番奥まったところに、わが「上州弁手ぬぐい」は飾って頂いておりました。

素人が口を出すのもなんなんですが、「上州弁手ぬぐい」「ぐんまちゃん家」の入り口に、文字通り、暖簾として飾って頂いたらどうなんでしょう。

そして、「観光コーナー」は入り口付近に持ってきて、野菜やお菓子は奥に配置すれば、店内をぐるっと回って頂けるのではないでしょうか。

口出しついでに言わせて頂くと、道路に面したオープンコーナーで、ソフトクリームとジュースを販売しているんですが、ここでは群馬が誇る「焼きまんじゅう」が欲しいですよね。
「うなぎ屋」と同じで、あの香ばしい匂いで客を引き寄せるんです。
そしてBGMは、絶対「八木節」でしょう。

あ、「素人が、じゅーく言うんじゃねえよ。」と叱られちゃいますかね。
こりゃまた失礼いたしましたっ。


  


Posted by 迷道院高崎at 07:26
Comments(4)◆上州弁手ぬぐい

2012年07月14日

不思議スポット「タカハシ珈琲」

ブログ仲間のいちじんさんが、江木町の喫茶店「タカハシ珈琲」「井野川の鳥たち」という講演をするというので、馳せ参じました。

今まで幾度となくこの前を行き来していましたが、喫茶店があるとは全く気が付きませんでした。

そもそも、近頃高崎では、「喫茶店」と呼べるお店そのものを、とんと見かけなくなりましたし。

いい雰囲気の木の階段を上って、白い壁とのコントラストが素敵なこげ茶色の小さな扉をあけると、そこが不思議スポットの入り口です。





入った途端、あー、懐かしい!

「喫茶店」です。

わが女房どの、店へ入ってマスターの顔を見るなり、「あ、昨日ウチの店へ来たお客さんだ!」と。

パート先で、缶切りの売り場を聞かれたのだとか。
とても優しい丁寧な口調で話す方だったので、強く印象に残っていたのだそうです。

最近、不思議な出会いというのに慣れてきてはいましたが、それにしても・・・、びっくりです。

不思議な出会いは、それだけではありませんでした。

飾り棚に飾ってある、いちじんさん撮影の写真や、須藤キクヱさん作のユニークなオカリナとならんで、さとうともにさんの詩墨画を見付けてまたビックり!

さとうともにさんは私の心の師ともいえる方で、わが家には、ともにさんの「ことば石」「詩墨画」があちこちに飾られています。
もう、かれこれ15年くらいのお付き合いになるでしょうか。
ご自宅や工房に押し掛けたり、オカリナのコンサートをして頂いたり、無理なお願いばかりするのですが、嫌な顔一つせず引き受けて下さる、そんな方です。

素敵な詩墨画のHPがあったのですが、残念ながら今は閉鎖されているようなので、他の方のサイトで作品をご覧ください。
   ◇松本あさま温泉玉之湯ブログ
   ◇春蘭通信 ~ホテルさかえやからのお便り~

「これ、さとうともにさんのですよね。」と聞くと、「え!さとうさんをご存知なんですか?」と、逆にびっくりされてしまいました。
聞けば、なんとこのマスター、ともにさんにオカリナを教えてもらったと仰います。
どこまでご縁が深いんでしょう。

そもそもこのマスター、ただもんじゃありません。
法学博士で、群大の名誉教授、NPO法人の理事長という肩書も。
そんなことで、喫茶店に来るお客さんも多士済々。
この日は、前からお会いしたいと思っていた、建築家の水上勝之さんとお会いすることができました。

水上勝之さんとのご縁は、ずっと前に結ばれていたはずなのです。
   ◇夏の蔵人(くらんど) 箕郷町
それが、二年後の今日、不思議につながりました。
この喫茶店の素敵な建物は、水上さんの設計だったのです。
ご縁がつながるということは、こういうことなのですね。

マスターの「ウチで売りましょうか?」というお言葉で、「上州弁手ぬぐい」を置いて頂くことになりました。

「タカハシ珈琲」では、毎月第三土曜日に多士済々の方々によるミニ講演会を開いています。
今月は、グンブロでもお馴染み「ゆいの家」高石知枝さんです。

さあ、あなたも不思議スポット「タカハシ珈琲」で、不思議なご縁を紡いでみませんか。

2012.12.29追記
「タカハシ珈琲」は、本年を以って閉店となりました。
来年は、また別の場所で新規オープンすると伺っております。


  


Posted by 迷道院高崎at 07:13
Comments(4)◆上州弁手ぬぐい

2012年07月22日

郷土愛スポット「門前仲まち おとうふや」

霧の榛名神社・「門前仲まち おとうふや」さん。

榛名神社は、「パワースポット」として、近年とみにその名を馳せておりますが、「門前仲まち おとうふや」さんには「郷土愛スポット」という尊称を贈りたいと思います。

黒を基調とした上品な造作の店内には、郷土の品々がこれまた上品に陳列されています。





榛名の土を使ったこだわりの陶器は、下小塙町愚徳陶苑大山重好さんの作品。

お土産屋さんでは、ほとんど扱ってないであろう「上毛かるた」だって、ちゃんと置いてあります。





そんなお店の正面に、「上州弁手ぬぐい」を陳列して頂きました。

嬉しかったのは、「門前仲まち おとうふや」さんの方から販売したいというお話を頂いたことです。

こちらから「置いて頂けませんか?」とお願いしても、そうそうご縁が結ばれることのない中で、本当に嬉しいお話しでした。
しかも、地元のものにこだわっているお店だというのが、何とも嬉しいじゃありませんか。

あ、こだわりと言えば、肝心の「おとうふ」のご紹介を忘れておりました。

これこれ、こだわりの「豆腐定食」

とうふ三昧のお勧め定食です。
中でも、厚揚げは注文を受けてから揚げるから、熱々で、外はカリカリ中はフワフワの絶品!

ボリューム満点ながら、超ヘルシー!

ぜひぜひ、ご賞味あれ!

   ◇門前仲まち おとうふや


【門前仲まち おとうふや】


  


Posted by 迷道院高崎at 22:37
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2012年08月04日

不思議なみやげ屋「山愛 Nefelや」

観音様に見守られるように、老舗のお土産屋さん「山愛」はありました。

創業オーナーのお身体の具合が悪いとかで、しばらく店を閉じておりましたが、今年の4月、一人の若者・・・が不思議なおみやげ屋さんとして店を開けました。

「山愛 Nefelや」という、なんとも不思議な店名です。
「Nefel」(ネフェル)は古代エジプト語で、「美しい」とか「心臓」とか「精神」とかいう意味なんだそうです。

店内には、こんな風変わりな品物がたくさん並んでいて、今までの参道には全く見られなかったユニークなおみやげ屋さんです。

どんなユニークなものが置いてあるかは、こちらをご覧ください。

 ◇高崎観音山 山愛 Nefel や
 ◇楽しいことさがし(yukopeさん)

この新しいオーナー・佐々木宏一さん自身、実にユニークな人物です。

子どもの頃から好きだったという絵を独学で学び、こんな素敵な作品を創作している作家さんです。





じゃ、本業は絵描き屋さんかというとそうではなく、ベテランの美容師さんです。
そんなわけで、開いている日がちょいと不定期。
でも、手書きのことばに、気持ちが感じられるでしょう?

見るからに飄々とした雰囲気のオーナーは、決して押しつけがましく商品を売りつけるようなことは致しません。何たって、「値札のついてないものは、物々交換でOK!」ってくらいですから。

そんな不思議なおみやげ屋さんに、「上州弁手ぬぐい」を置いて頂くことになりました。

暑い日の参道を歩いてきて、風通しのよいミニギャラリーで涼んでいく、そんな感じで立ち寄れるお店です。

観音山「山愛 Nefelや」、ぜひ一度行ってみて下さい。

あなたの欲しかった何かが、きっと、そこにありますよ。


【山愛 Nefelや】 Facebook


  


Posted by 迷道院高崎at 19:49
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2012年12月26日

待ってました!群馬弁かるた!

今年の5月から販売を開始した「上州弁手ぬぐい」、おかげさまで、今もコンスタントに月3~4セットのお買い上げを頂いております。
お買い上げ頂いた皆様、販売にご協力頂いている皆様方に、心より御礼申し上げます。

さて、「上州弁手ぬぐい」をお買い上げ頂いた方の中に、共愛学園前橋国際大学教授の佐藤髙司先生がいらっしゃって、今「群馬弁かるた」を制作中だということを、過去記事「上州弁手ぬぐい物語(6)」でご紹介いたしました。

その佐藤先生率いるプロジェクトチームの皆さんが、ついに、「ぐんま方言かるた」を商品化させたというニュースが、12月23日付の上毛新聞に掲載されていました。
おめでとうございます!

ということで、早速、書店で買い求めて参りました。
ユニークなのは、読み札・取り札の他に、読み上げのCDが付いていることです。

たしかに、方言というのは字面だけでは微妙なアクセントやイントネーションが分かりませんから、これはよいアイデアだと思いました。
読み上げは、エフエム群馬の群馬県出身アナウンサー3名が行っています。
このCDをランダム再生すれば、群馬県出身者以外にも群馬弁のかるた取りが楽しめるという訳ですね。

佐藤先生は、「ぐんま方言かるた」について、このように仰っています。
日本語の共通化という大きな流れの中にあって、『べーべー言葉』に代表される群馬の昔からの方言も消えゆく傾向にあるといえます。
群馬の大切な文化の一つである方言を子どもたちへ、若い世代へと伝えていきたい、そんな思いから『ぐんま方言かるた』を制作しました。
『上毛かるた』の盛んな群馬なら、かるたを楽しむことを通して、きっと方言やふるさとを大切にする心が子どもたちの中に芽生えることでしょう。」


また佐藤先生は、様々な授業や講習会で「上州弁手ぬぐい」の紹介をして下さっております。
「ぐんま方言かるた」とともに、群馬のPRグッズとして広がっていったら嬉しいです。
いつの日か、上州弁を売りにした様々なお店ができることを、夢みております。


【ぐんま方言かるた】
 税込1500円
 詳しくはこちらをご覧ください。


  


Posted by 迷道院高崎at 19:01
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2013年03月20日

見てみてみっ!「ぐんまがいちばん!」

市観光課のKさんから、「迷道院さんの上州弁手ぬぐいが載ってますよ。」とメールを頂きました。

群馬県企画課・ぐんまイメージアップ推進室発行の、群馬県をもっと知ってもらうための冊子「ぐんまがいちばん!」に、「上州弁手ぬぐい」の写真を使って頂きました。

裏話をお話しすると、昨年の9月に掲載のお話を頂き、有難くお受けいたしておりました。
秋には発行するとのことでしたが、例の、魅力度全国最下位という発表に遭って、急遽、内容を見直すことになったようです。
当初「群馬のトリビア」といった内容で予定していたようですが、「群馬県の日本一、日本初、日本唯一」というコンセプトで内容を集め直し、やっと今年の2月に発行の運びとなったものです。
その間に、ぐんまちゃんがゆるきゃらGP第3位に輝いたこともあって、副題が「ぐんまちゃんが案内する群馬の魅力」となっています。

内緒で、修正前のやつを載せちゃいます。

はっきり言って、「あれもあるこれもある、でもこれってものがない。」という感じの編集でした。

修正後、「上州弁手ぬぐい」のスペースは縮小されましたが、冊子の内容は各段に面白いものになりました。

「自然」「温泉」「食」・・・「歴史」「文化」などの項目ごとに、「日本初」「日本一」「日本三大」「国内唯一」「最大級」といったラベルを付けて、群馬の魅力を紹介しています。
群馬県人の私が読んでも、「へ~、そうだったん。」というのもありましたし。

県の施設や市役所、観光案内所などで配布していると思います。
高崎駅の観光案内所では、第一次配布分が既に品切れとなり、今日か明日には第二次分が納品になるとかですので、お早めにどうぞ!
県のHPから、PDFファイルをダウンロードすることもできます。

皆さんも、ぜひ見てみてみっ!(見てごらんなさい!)


  


Posted by 迷道院高崎at 08:50
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2014年02月22日

高崎てぬぐい繁盛記!


すてきでしょう、これ。↑

3月1日から高崎市歴史民俗資料館で始まる、企画展の三つ折りパンフレットですよ。
この絵の元が手ぬぐいの図柄だと知ったら、もっと驚くでしょう?
どこの手ぬぐい

田町にあった「熊井呉服店」(後の「うろころ」)です。

東小学校隣の消防団の2階で練習していた高崎市民オーケストラ(後の群響)が、新しい練習場としたのがこの「熊井呉服店」の2階だったそうです。

その後、1階に開店したのが喫茶店「ラ・メーゾン」です。
上の昭和36年の地図を見ると、懐かしいお店の名前がたくさん見つかりますね。

話を、「高崎てぬぐい繁盛記」展に戻しましょう。

2月17日の読売新聞に掲載された、大工原美智子学芸員のお話を読むと、今度の企画展の狙いや、見どころがよく分かります。

展示される手ぬぐいは500点とありますが、実は収蔵している手ぬぐいは800枚以上あります。
その中から厳選した手ぬぐいの展示ですから、それは面白くないはずがありません。








大工原ワールドは、ただ昔の手ぬぐいを展示するだけじゃありません。
そこにまつわる物語りや歴史、先人のものの考え方など、深ーいところまで気付かせてくれるようになってます。

中村染工場中村純也社長と、不肖迷道院の講演もあります。
著名な中村社長はともかく、どこの馬の骨とも豚の脂身とも分からぬ迷道院の講演など、聞きに来てくれる人がいるのかどうか・・・。
可哀想にと思われる方は、どうかお出で頂きたく存じます。
けっして、お昼寝の邪魔は致しませんので。



【高崎市歴史民俗資料館】
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Posted by 迷道院高崎at 09:14
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2015年08月30日

じわじわと 上州弁手ぬぐい

今日は、久しぶりに「上州弁手ぬぐい」のお話です。

3年前の平成二十四年(2012)から販売を始めた「上州弁手ぬぐい」ですが、おかげさまで6回の染め増しを行い、手拭いの本数でいうと1300本を数えております。
じわじわと、面白いと思ってくださる方が増えてきているようで、ありがたいことです。



先日、ある方から、「甘楽町の道の駅に、こんなのがあった。」とメールを頂きました。



なかなか、いいデザインじゃありませんか。
ただ・・・、なんか、似てるなぁ・・・。
現物を見たくなって、「道の駅 甘楽」へ行ってみました。

それは、食堂のトイレの入口に掛かっていました。
迷道院版「上州弁手ぬぐい」の暖簾と同じに、手ぬぐい三枚を使って暖簾にしています。
プリントではなく、ちゃんとした「注染」のようです。

事務所に責任者らしき方がいらっしゃったので、いろいろお聞きしたかったのですが、面倒くさかったのか、警戒されちゃったのか、あまりお話ししてもらえませんでした。
断片的なお話で、
2年くらい前から道の駅で販売していたが、1年前に絶版になったということで今は販売してない。
デザインは業者で考えたもの。
業者は甘楽の人ではない。
業者の名前は教えられない。
ということです。

以前、「上州弁手ぬぐい物語」でも書いたのですが、群馬県は「方言グッズ」というものが本当に少ないんです。
ですので、この、道の駅版「上州弁暖簾」は貴重な一作です。
絶版になったといっても、注染なら型紙が残っているはずですので、ぜひ復活させてほしいですね。
ただ、商売として利益を上げようと思うと、これはなかなか厳しいものがあります。
もしかすると、その辺が「絶版」の真の理由かもしれません。

ありがたいことに、迷道院版「上州弁手ぬぐい」は、商売を度外視して取り扱って下さるお店に支えられております。
しかも、徐々にその数も増え、今現在、13店舗となりました。

この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

また、中村染工場さんで聞いた話では、どこかで「上州弁手ぬぐい」を見かけた方が、桐生から尋ね尋ねて中村染工場さんまでお買いに見えたそうです。
涙が出るほど嬉しいです。

量を追わず、利益を追わず、「面白い!」と思って下さる方だけにお買い上げ頂ければよい。
そんな気持ちで、ここまでやってまいりました。
今後とも、「上州弁手ぬぐい」をよろしくお願い申し上げます。

「上州弁手ぬぐい」の誕生秘話はこちらから→ ◇「上州弁手ぬぐい物語」


  


Posted by 迷道院高崎at 07:05
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2017年02月09日

なっからおもしろい上州弁

2月5日付上毛新聞社発行の「週刊子ども新聞 風っ子」で、上州弁の特集が組まれました。



その中で、迷道院高崎オリジナル「上州弁手ぬぐい」を取り上げて頂きました。
ありがとうございます。


「若ぇ世代は、はぁ上州弁なんか知りゃしねぇよ。」という声もよく聞きますが、私はそうでもないんじゃないかと思っています。
若い人たちに「知らずに上州弁使ってるもんなんだいね。」というと、「そーなーん?」とけげんそうに言います。
そこですかさず「それ、りっぱな上州弁だよ。」というと、大笑いしてくれます。

いま、保渡田町の「土屋文明記念文学館」で、「方言の豊穣、文学の実感」という企画展が開かれています。
その土地に住む人々の苦しみや哀しみや、喜びや情愛、そして歴史を表現するには方言によるしかないということがよく分かる展示で、とても面白かったです。


明治以降、標準語の普及を進めるために「方言撲滅」「方言矯正」が行われ、地域の学校によっては方言を使うと「方言札」という木札を肩から掛けさせる罰則まであったそうです。
しかし今や、方言はりっぱなブランド、宝物です。
これを活かさない手はありませんよね。

高崎市在住の漫画家・井田ヒロトさんの「お前はまだグンマを知らない」が、3月6日(3月7日午前0時59分)から日本テレビで実写版ドラマ化され、さらに映画化までされるそうです。


群馬県民自身が、「まだグンマを知らない」と笑われないようにしないと、あんべーがわりーやいね。


  


Posted by 迷道院高崎at 12:32
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2018年07月25日

上州弁手ぬぐい 新規取扱店のご案内

「上州弁手ぬぐい」が、じわじわと広がっております。
引っ込み思案で商売下手な迷道院を見かねた皆様の、ご厚意とお力添えによって広がっております。

新しく置いて頂いたのは、観音山の「観音茶屋」さん。
迷道院の活動のお手伝いのつもり、と実にありがたいお言葉を頂きました。





そしてもう一か所、高崎駅東口のおみやげ処「群馬いろは」です。
個人ではとてもここに置くことはできませんが、中村染工場さんの商品として置いて頂きました。





感謝、感謝です。
本当に、ありがとうございます。

   ◇「上州弁てぬぐい」物語
   ◇「上州弁手ぬぐい」取扱店MAP


  


Posted by 迷道院高崎at 07:22
Comments(2)◆上州弁手ぬぐい

2019年01月31日

桐生で見つけた上州弁手ぬぐい

過日、桐生の町歩きをしていて、通りすがりにふと目に入ったものがありました。
な、なんと!ボロボロになって軒下に下がっているのは、わが「上州弁手ぬぐい」じゃありませんか!


「天然染色研究所」という看板が掛かっています。


いやー、嬉しかったんです。
こんなになるまで下げてくれているなんて。
ためらうことなく、木製の引き戸を開けて寄り込んじゃいました。

「どうぞ、どうぞ。」と迎えてくれたのは、所長の田島勝博さん。
いかにも染色家らしい風貌をしてらっしゃいます。


しかし、お人柄は実に親しみやすい方でした。
「上州弁手ぬぐい」のことをお聞きすると、何でも娘さんが東京で買ってきてくれたんだと言います。
「あ、ぐんまちゃん家ですかね。」と言うと、
「いや、東京で群馬の食材を使った店をやってる人がいて、そこで・・・。」と言います。

これも嬉しかったですね。
東京「上州弁手ぬぐい」を扱ってくれているといえば、自称・群馬の押売居酒屋の、「ナルカミ」さんですね。

田島さんのお話では、軒下に「上州弁手ぬぐい」を下げておくと、通る人がみんな立ち止まって見て行くんだそうです。
初めの内は店を閉める時に取り込んでいたんだけど、面倒になって出しっ放しにしてたらこんなんなっちゃったんだよね、と笑っていました。
それでも、通る人が見るんで出してるんだと言います。

「じゃ、そろそろ新調しませんか。」と俄かに押し売りと変じ、先日お届けしてきたばかりでした。

それから幾日も経たぬ1月30日、新聞を見てびっくりしました。
田島さんが載ってるじゃありませんか。


お会いした時も、染色に一方ならぬ情熱をお持ちの方とお見受けしました。
染色を通じて、ささやかながら桐生の町づくりに貢献したいとも仰っていました。

それから、実はこの「天然染色研究所」が使っている建物、桐生の名家・森家の石蔵(穀蔵)だったんです。
家と言えば、歴史哲学者の羽仁五郎氏や、シイタケの人工栽培法を確立した森喜作氏を生んだ名家です。
田島さんがお手すきならば、家の庭を案内して頂けるかも知れませんよ。

ぜひみなさん、一度行ってごらん下さいませ。
おすすめです!


【天然染色研究所】


  


Posted by 迷道院高崎at 12:21
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2019年04月03日

「ポツンと一軒家」に上州弁番付表が!

いま人気があるらしいですね、テレ朝の「ポツンと一軒家」
我が家も大好きでして、ほぼ欠かさず録画して見ています。

で、3月31日放映の2時間スペシャルを見てびっくりしました。
多野郡神流町「ポツンと一軒家」が紹介されていたんですが、そのお宅に、迷道院がつくった「上州弁番付表」が飾られていたんです。
それも、立派な囲炉裏部屋に、立派な額に入って、立派な柱に掛けられて。



こっちの方がアップになってて、分かりやすいかも。


迷道院「上州弁番付表」をつくったのは、こんな理由からでした。

この家のご主人は、元神流町町長の宮前桑十郎さん。
「上州弁番付表」を、面白いと思ってくれたんでしょうね。
嬉しかったですねぇ。
近いうちに、宮前さんのお宅へ行って見たいなぁ。
ありがとうございました!

ところで、この日の「ポツンと一軒家」、無料動画のGYAO!で見られるんですね。

https://gyao.yahoo.co.jp「ポツンと一軒家」

ただし、4月7日(日)までの期間限定ですので、ご覧になる方はお早めにどうぞ。
宮前桑十郎さん宅は開始15分くらいから、「上州弁番付表」は25分くらいから出てきます。


  


Posted by 迷道院高崎at 07:08
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