デザインも決定し、いよいよ正式注文となる訳ですが、ここでハタと考えました。
当初は、1種類だけ染めて様子を見ようかと思っていたのです。
しかし、それでは3枚組のこの手ぬぐいの良さが半減どころか、まったく無くなってしまうように思われました。
よし!3種類いっぺんに染めよう!
と決心はしたものの・・・、けっこうまとまった金額になります。
そうだ、生命保険の解約金がある、それを使おう。
そのことを女房殿に、小さな声でぼそぼそぼそと話したところ、意外にも二つ返事で了解してもらえました。
気の変わらぬ内にと、すぐ注文を出し、染め型作りに入ってもらいました。
型屋さんもなかなか苦戦されたと聞きましたが、そこも何とかクリアし、いよいよ染める日がやってきました。
その日、工程を見学させてもらえるということで、デザイナーの蓮明さんにも声を掛けて、立ち会って頂きました。
普段見ることのできない貴重な機会でしたので、皆さんにもご覧頂くことに致しましょう。
でも、まだまだ、これで完成という訳ではありません。
この後、のばし、裁断、畳み、仕上げアイロン、帯掛け、「群馬県推奨優良県産品」のシールを貼って、やっと完成となるのです。
この工程を見たら、「注染手ぬぐい」の価格に得心がいきました。
いや、その価値を改めて理解することができました。
「注染」にこだわってよかったと思います。
ふっと心の中に、観音山の白衣大観音開眼法要の際、真言宗総本山の高岡隆心大僧正が言ったという言葉が浮かんできました。
「観音さまという立派な尊像ができたのに、肝心なお寺が無い。
これでは、観音さまが単なる見世物になってしまうかもしれない。」
「上州弁手ぬぐい」が中村染工場さんの「注染」でなかったら、単なる「飾り手ぬぐい」で終わってしまったかも知れません。
魂の入った「MADE IN TAKASAKI」の手ぬぐいとして、末長く扱って頂きたいと願っております。
当初は、1種類だけ染めて様子を見ようかと思っていたのです。
しかし、それでは3枚組のこの手ぬぐいの良さが半減どころか、まったく無くなってしまうように思われました。
よし!3種類いっぺんに染めよう!
と決心はしたものの・・・、けっこうまとまった金額になります。
そうだ、生命保険の解約金がある、それを使おう。
そのことを女房殿に、小さな声でぼそぼそぼそと話したところ、意外にも二つ返事で了解してもらえました。
気の変わらぬ内にと、すぐ注文を出し、染め型作りに入ってもらいました。
型屋さんもなかなか苦戦されたと聞きましたが、そこも何とかクリアし、いよいよ染める日がやってきました。
その日、工程を見学させてもらえるということで、デザイナーの蓮明さんにも声を掛けて、立ち会って頂きました。
普段見ることのできない貴重な機会でしたので、皆さんにもご覧頂くことに致しましょう。
でも、まだまだ、これで完成という訳ではありません。
この後、のばし、裁断、畳み、仕上げアイロン、帯掛け、「群馬県推奨優良県産品」のシールを貼って、やっと完成となるのです。
この工程を見たら、「注染手ぬぐい」の価格に得心がいきました。
いや、その価値を改めて理解することができました。
「注染」にこだわってよかったと思います。
ふっと心の中に、観音山の白衣大観音開眼法要の際、真言宗総本山の高岡隆心大僧正が言ったという言葉が浮かんできました。
「観音さまという立派な尊像ができたのに、肝心なお寺が無い。
これでは、観音さまが単なる見世物になってしまうかもしれない。」
「上州弁手ぬぐい」が中村染工場さんの「注染」でなかったら、単なる「飾り手ぬぐい」で終わってしまったかも知れません。
魂の入った「MADE IN TAKASAKI」の手ぬぐいとして、末長く扱って頂きたいと願っております。