「注染」(ちゅうせん・そそぎぞめ)というのは染物の手法のひとつで、手ぬぐいや浴衣地を染めるのに用いられるのだそうです。
生地の上に顔料を塗布する「捺染」(なっせん)と違い、生地の目を潰さずに染め上げるので、肌触りがよく吸水性に優れているのが特徴だとか。
型紙を使って一枚づつ糊を置き、生地を重ねた上から染料を注いで染める「注染」は、職人の腕に頼る伝統技法です。
今、「注染」によって染めているところは、群馬県ではただ1軒だけなんだそうです。
その誇るべき、ただ1軒というのが、実は、この高崎にあるんです。
常磐町(ときわちょう)にある、明治三十年(1897)創業の「中村染工場」さんです。
赤坂下の横丁を入った奥にあるので、私も今まで知りませんでした。
その存在と価値を知ったのは、本町の金澤屋さんで「高崎で注染をしているのは、ここだけなんですよ。」とお聞きしたからです。
いや、もうひとつありました。
高崎の物産やイベントを紹介してくれているブログ「物産日記」の、
「高崎歴代藩主の家紋入り手ぬぐいが、中村染工場で発売された。」という記事を読んだからでもあります。
お店の外から見るだけでも、お洒落な手ぬぐいを楽しむことができます。

工場の玄関先なので、小じんまりした売り場ですが、思わず欲しくなるデザインの手ぬぐいが並んでいます。

←私が一番感動したのは、これです。
手ぬぐいそのものは、白地に黒で猫がデザインされているのですが、意図せず、後ろの絞り柄が透けて見えて、実にいい味を出しています。
「注染」は、染めた部分の裏・表が同じ濃さで、しかも光を通すから、こんな味が出るんですね。
試しに、「歴代高崎藩主の家紋手ぬぐい」を、我が家の玄関に下げてみました。
こちら側が手ぬぐいの裏面なんですが、こんなにはっきり模様が出るんですね。

因みに、高崎藩歴代藩主家紋の説明書きも頂きましたので、ご紹介します。
中村染工場さんでは、マイ・オリジナル手ぬぐいの注文もできるそうです。
デザインや枚数によって料金は変わりますが、おおよそ、型代が2万円位、50枚くらい染めて、染め代が1枚300円位とのことでした。
最近では、結婚式とか記念日とかでの注文も多いそうです。
みなさんも、そんな時には記念品として、いかがですか?
県内で唯一の注染工場、「中村染工場」。
ぜひ一度、お出かけになってみてください。
そうそう、9月22日(水)~28日(火)には、高崎スズランで開催される「大群馬展」にも出品されますので、そちらでもどうぞ。
どうしても出かけられないという人には、インターネット・ショップもありますよ。
《「中村染工場」付近の見どころ》
◇日本一しょうゆの「岡醤油醸造」
◇和風図書館「山田文庫」
◇清水先生の「お城のような家」
◇一路居士の石碑とお墓がある「恵徳寺」
生地の上に顔料を塗布する「捺染」(なっせん)と違い、生地の目を潰さずに染め上げるので、肌触りがよく吸水性に優れているのが特徴だとか。
型紙を使って一枚づつ糊を置き、生地を重ねた上から染料を注いで染める「注染」は、職人の腕に頼る伝統技法です。
今、「注染」によって染めているところは、群馬県ではただ1軒だけなんだそうです。
その誇るべき、ただ1軒というのが、実は、この高崎にあるんです。
常磐町(ときわちょう)にある、明治三十年(1897)創業の「中村染工場」さんです。
赤坂下の横丁を入った奥にあるので、私も今まで知りませんでした。
その存在と価値を知ったのは、本町の金澤屋さんで「高崎で注染をしているのは、ここだけなんですよ。」とお聞きしたからです。
いや、もうひとつありました。
高崎の物産やイベントを紹介してくれているブログ「物産日記」の、
「高崎歴代藩主の家紋入り手ぬぐいが、中村染工場で発売された。」という記事を読んだからでもあります。




←私が一番感動したのは、これです。
手ぬぐいそのものは、白地に黒で猫がデザインされているのですが、意図せず、後ろの絞り柄が透けて見えて、実にいい味を出しています。
「注染」は、染めた部分の裏・表が同じ濃さで、しかも光を通すから、こんな味が出るんですね。

こちら側が手ぬぐいの裏面なんですが、こんなにはっきり模様が出るんですね。

因みに、高崎藩歴代藩主家紋の説明書きも頂きましたので、ご紹介します。
中村染工場さんでは、マイ・オリジナル手ぬぐいの注文もできるそうです。
デザインや枚数によって料金は変わりますが、おおよそ、型代が2万円位、50枚くらい染めて、染め代が1枚300円位とのことでした。
最近では、結婚式とか記念日とかでの注文も多いそうです。
みなさんも、そんな時には記念品として、いかがですか?

ぜひ一度、お出かけになってみてください。
そうそう、9月22日(水)~28日(火)には、高崎スズランで開催される「大群馬展」にも出品されますので、そちらでもどうぞ。
どうしても出かけられないという人には、インターネット・ショップもありますよ。
《「中村染工場」付近の見どころ》
◇日本一しょうゆの「岡醤油醸造」
◇和風図書館「山田文庫」
◇清水先生の「お城のような家」
◇一路居士の石碑とお墓がある「恵徳寺」
【中村染工場】