2012年06月13日

上州弁手ぬぐい物語(1)

続・鎌倉街道探訪記は、豊岡浦野邸まで進んだところで小休止をしておりましたが・・・。
4月の末に「上州弁手ぬぐい」が出来上がり、そのことで手いっぱいになってしまいまして。
事が重なる時は重なるもので、2つ3つ副業のお座敷もかかったりして、お散歩からすっかり遠のいております。

そんなことで、暫くの間、「上州弁手ぬぐい」のお話が続きますが、ご容赦ください。
上州弁手ぬぐい物語(1)
「上州弁手ぬぐい」を作る元となったのが、4年ほど前に作ったこの「上州弁番付表」です。

こんなものを作ることになったきっかけは、5年前に行った富山旅行です。

宿泊した宇奈月温泉のホテルでエレベーターに乗った時、その中に貼ってあったのが、これです。↓
上州弁手ぬぐい物語(1)

「おおーっ!おもしれぇ!」と思いました。

感心したのは「勧進元」つまり制作元が富山県観光連盟であり、編集が「越中方言奉行」こと富山弁研究の第一人者・簑島良二氏、監修を富山大学人文学部准教授の中井精一氏が行っていることです。

これだけで、「あぁ、官・学・民で観光に力を入れてるんだな。」と感じたのです。

帰ってきてから、わが「群馬弁」の番付表というのはないんだろうかと、ネットで探してみましたが、どうやらなさそうでした。
「んじゃ、作っちゃえ。」ということで、ぽっつらぽっつら作リ始めたような訳です。

富山のはA2サイズで、384の言葉を載せた立派なものですが、悲しいかな家庭用プリンターで印刷する「上州弁番付表」は、A4サイズで80語のこじんまりしたものになりました。
採用した上州弁は、先人の著した本やネット情報も参考にしましたが、結局、自分が聞いて育った耳慣れた言葉に落ち着きました。
位付けはどうやって決めたのかとよく聞かれますが、これも全くの独断と偏見です。

ところで、こんなぐれたもん、何のために作ったのかって気になるでしょう。
え?気にならない。
そうだんべなぁ・・・。

いいです、次回、勝手にお話ししちゃいますから。





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Posted by 迷道院高崎 at 18:39
Comments(7)◆上州弁手ぬぐい
この記事へのコメント
>ところで、こんなぐれたもん、何のために作ったのかって気になるでしょう。

「しゃいなしだんべっ?」

いや、今の新シックスティーズは活力ありますね。
なぜか?それは今でもリアルタイムだからです
Posted by 昭和24歳昭和24歳  at 2012年06月13日 19:32
>なぜか?それは今でもリアルタイムだからです

戦後、何かにつけてブーマーでしたね。

最大の消費者でした。まあ、少なくとも1000万人からの新人類でしたから。

だっこちゃん、フラフープ、野球盤、少年マガジン、自転車、エレキ、フォークギターなど等。
トランプ屋だった任天堂も僕ら世代が創ったといってもいいでしょう。

そしてレコード、オーディオ、カメラ、究極は「自動車」。
昭和40年代に入るとその市場は爆発した・・・・

そして、「しゃいなし」の「上州弁手ぬぐい」も、若者には作れません(笑)。
高崎の街云々も、若者には無理です・・・・
その時代のリアルタイムが無い、体験がない。
高崎の街がああだった、こうだったもわかりません。

上州弁は「不滅」だんべっ!!
Posted by 昭和24歳昭和24歳  at 2012年06月13日 19:43
>昭和24歳さん

しゃいなし、しゃいなし(^_^)
群馬県人でないと、ちょっと分かりませんよね。
「しょうもなし」なんでしょうね。
「ぐれたもん」は「愚連た物」かな?
「馬鹿げた物」って感じ。

あの頃の大人たちは、逞しかったように思います。
だっこちゃんだって、フラフープだって、すぐ偽物が出て縁日で売ってましたよね。
「これはいける!」って思ったら、パクッと食いつく逞しさがありました。

その逞しさは、当時の高崎の町にも、確かにありました。
それを、もう一度取り戻したいんです、この町に。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2012年06月13日 21:10
上州弁手ぬぐいを入手してから、のれんにはしていませんが、
広げては毎日のように眺めています。
「優良 群馬県推奨」マークの金色が小さく光って全体を引き締め、、
くっきりとした染めの美しさに惚れぼれします。
で、ひとつひとつの方言を読むと、思わずクスクス笑ってしまいます^^。
Posted by 風子風子  at 2012年06月16日 08:54
>風子さん

ありがとうございます!
岡醤油さんに行ったら、「こういう方が見えて、手ぬぐいを買って、写真を撮っていかれましたよ。」と仰ってました。

お気に召して頂いたようで、とても嬉しいです。
やっぱり、中村さんにお願いしてよかったな、と思っています。
どうぞ、ながーくお楽しみください。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2012年06月16日 19:31
「のめし」ってのは入ってないみたいですねえ・・・
若いころ、よく「おめーはのめしだいなー」って言われました。草津方面の人だったと思いますけどね・・・
どうでしょう???
Posted by どくきのこ  at 2012年06月16日 23:31
>どくきのこさん

ほー、「のめし」ですか。
高崎あたりでは聞かない上州弁ですね。
調べてみたら、「横着」という意味だとか。
勉強になりました。

上州弁も、なかなか奥が深いですね。
ありがとうございました!
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2012年06月17日 07:13
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