清水寺の参道です。
今はこの参道を通って観音山へ登る人は本当に少なくなりましたが、かつては、ここから石段を上っていくルートが当たり前でした。
正月の初詣、春の花見、そして冬の「十日夜」(とおかんや)と、折につけて人々はこの参道を通って清水寺のご本尊・千手観音にお参りをしました。
それが、「観音山へ行く」ということだったのです。
特に、旧暦十月十日(新暦十一月二十三日頃)の「十日夜」は、遠く新潟や埼玉から泊りがけで参詣する人も多く、右の錦絵に描かれているような、大変な賑わいぶりだったようです。
その賑わいは昭和初期まで続いたようで、実際に体験した方の貴重なお話を聞いてみましょう。↓
「十日夜」は北関東を中心に甲信越から東北地方南部にかけて分布する行事で、今年の収穫を祝うとともに来年の五穀豊穣、養蚕倍盛を祈るものだそうです。
私は実体験がないのですが、子どもたちが稲藁を束ねた「わらでっぽう」で地面を叩きながら歌を歌うようで、石原地区ではこんな文句だそうです。
賑やかだった「清水観音十日夜」が廃れてしまった理由はいくつかあるのでしょうが、もしかして昭和初期の相次ぐ観音山観光振興策がその一因になったとすれば、何とも皮肉なことです。
昭和五年(1930)の羽衣坂開鑿、昭和六年(1931)の聖石橋コンクリ化、昭和七年(1932)の観音道路開通、昭和九年(1934)の遊覧道路※開通、昭和十一年(1936)の白衣大観音造立、そして山頂行きバス運行の始まりによって、人々は清水寺の石段を経ずに観音山山頂へ行けるようになり、白衣大観音が観音山観光の中心になっていく訳です。
かくして「清水観音十日夜」の賑わいは、現在「少林山だるま市」にその座を譲った感がありますが、「観音山」の名の由来となった「清水観音」のお祭りをもう一度復活させたいものです。
その仕掛けとして、前々から「幸福の楼門作戦」というのを提唱しているのでありますが・・・。
◇過去記事「幸福になれる石段」
嬬恋村の方では、「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」、通称「キャベチュー」とやらで盛り上がっているようです。
わが方では「清水の中心から幸せを叫ぶ」、通称「キヨチュー」でどうでしょう?
「幸福の楼門」から高崎の町に向かって大きな声で叫ぶんですよ。
「お前を幸せにするぞー!」とか、「あなたの奥さんになって幸せよー!」とか。
観音山にはオリエンテーリングのパーマネントコースもあります。
「婚活オリエンテーリング」なんてのをやって、知り合ったカップルが「キヨチューブライダル」なんてことになったら、素敵じゃないですか。
そして、「キヨチューベイビー」の誕生なんてね。
地元の方々、如何なもんでございましょうか?
今はこの参道を通って観音山へ登る人は本当に少なくなりましたが、かつては、ここから石段を上っていくルートが当たり前でした。
正月の初詣、春の花見、そして冬の「十日夜」(とおかんや)と、折につけて人々はこの参道を通って清水寺のご本尊・千手観音にお参りをしました。
それが、「観音山へ行く」ということだったのです。
特に、旧暦十月十日(新暦十一月二十三日頃)の「十日夜」は、遠く新潟や埼玉から泊りがけで参詣する人も多く、右の錦絵に描かれているような、大変な賑わいぶりだったようです。
その賑わいは昭和初期まで続いたようで、実際に体験した方の貴重なお話を聞いてみましょう。↓
「十日夜」は北関東を中心に甲信越から東北地方南部にかけて分布する行事で、今年の収穫を祝うとともに来年の五穀豊穣、養蚕倍盛を祈るものだそうです。
私は実体験がないのですが、子どもたちが稲藁を束ねた「わらでっぽう」で地面を叩きながら歌を歌うようで、石原地区ではこんな文句だそうです。
「 | 十日ん夜、十日ん夜、十日ん夜はいいもんだ |
朝ソバキリに、昼ダンゴ、ヨー飯食っちゃ、ぶったたけ」 |
(山口豊氏著「清水の歴史散歩」より)
賑やかだった「清水観音十日夜」が廃れてしまった理由はいくつかあるのでしょうが、もしかして昭和初期の相次ぐ観音山観光振興策がその一因になったとすれば、何とも皮肉なことです。
昭和五年(1930)の羽衣坂開鑿、昭和六年(1931)の聖石橋コンクリ化、昭和七年(1932)の観音道路開通、昭和九年(1934)の遊覧道路※開通、昭和十一年(1936)の白衣大観音造立、そして山頂行きバス運行の始まりによって、人々は清水寺の石段を経ずに観音山山頂へ行けるようになり、白衣大観音が観音山観光の中心になっていく訳です。
※ | 観音道路から羽衣線に入る手前を右折し、護国神社から来る道と合流し、レストラン風車の前を通って平和塔に至る。 |
かくして「清水観音十日夜」の賑わいは、現在「少林山だるま市」にその座を譲った感がありますが、「観音山」の名の由来となった「清水観音」のお祭りをもう一度復活させたいものです。
その仕掛けとして、前々から「幸福の楼門作戦」というのを提唱しているのでありますが・・・。
◇過去記事「幸福になれる石段」
嬬恋村の方では、「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」、通称「キャベチュー」とやらで盛り上がっているようです。
わが方では「清水の中心から幸せを叫ぶ」、通称「キヨチュー」でどうでしょう?
「幸福の楼門」から高崎の町に向かって大きな声で叫ぶんですよ。
「お前を幸せにするぞー!」とか、「あなたの奥さんになって幸せよー!」とか。
観音山にはオリエンテーリングのパーマネントコースもあります。
「婚活オリエンテーリング」なんてのをやって、知り合ったカップルが「キヨチューブライダル」なんてことになったら、素敵じゃないですか。
そして、「キヨチューベイビー」の誕生なんてね。
地元の方々、如何なもんでございましょうか?