観音山「慈眼院」の故郷、高野山へ行ってきました。
遠かったなぁ・・・。
まずは、ここ「高室院」(たかむろいん)。
↓
高野山の「慈眼院」が火災で焼失した後、名跡だけがここに所属してたというのです。
◇駅から遠足 観音山(63)
「高崎から来た。」とご住職に言うと、「慈眼院には、よく行きます。」と仰ってました。
焼失前の「慈眼院」があった場所は、「紀伊續風土記 第四輯」に書かれています。
地図で追うと、この辺りになります。

←「持明院」です。

その西隣り、石垣上の駐車場となっている場所に、「慈眼院」があったようです。→
今日のお宿は、その真ん前にある宿坊「大圓院」です。
延喜年間(901~923)開創という古刹で、玄関を入るとすぐこんな立派な襖絵が迎えてくれます。
六波羅武士・斎藤時頼(瀧口入道)と、雑司(下級女官)横笛との悲恋物語を描いたものだそうです。
「大圓院」第八世住職となった瀧口入道を、横笛は鶯となって訪れ、境内の井戸に身を投じたという物語です。
詳しい物語は、こちらからお読みいただけます。→ 「横笛」
本堂の前には、鶯に化身した横笛がとまったという「鶯梅」が、可憐な花をつけていました。

「鶯梅」のすぐ後ろには、横笛の鶯が落ちたという「鶯井」が残っています。
「横笛碑」の隣に、歌碑が建っています。
「鶯は大円院で今日も鳴く
一切煩悩皆空なりと」
この歌の作者は、朝ドラ「花子とアン」で私を魅了した葉山蓮子さまのモデル・柳原白蓮です。
大正時代に「大圓院」を訪れた時、時頼と横笛の話を聞いて詠んだものだそうです。
自分の身に重ね合わせていたのかも知れませんね。
さて、初体験だった宿坊泊まりですが、驚いたことに宿泊客のほとんどは外人さんでした。
2、30人中、日本人はたぶん3、4人でした。
お坊さまは、外国語があまりしゃべれません。
食事になりました。
美味しそうな精進料理が並んでいるのですが・・・。
お坊さまは、「ティーカップはない。ご飯茶碗にお茶を入れてきれいにして飲んでしまう。」と言って、そそくさと立ち去ってしまいました。
さあ、その後が大変です。
左右に座った外人さんの視線が、一斉にこちらへ向けられているのを感じます。
まあ、落語の「本膳」状態です。
結局、カミさんがご飯をよそってやるは、迷道院が知ってる限り(といってもほんのわずか)の英単語を総動員して説明を試みるは、どうにもならないと身振り手振りで・・・。
外人さんもそうだったでしょうが、迷道院もよい修業になりました。
今後はお坊さまの修行課目にも、外国語が加わることでしょう。
遠かったなぁ・・・。
まずは、ここ「高室院」(たかむろいん)。
↓

◇駅から遠足 観音山(63)
「高崎から来た。」とご住職に言うと、「慈眼院には、よく行きます。」と仰ってました。
焼失前の「慈眼院」があった場所は、「紀伊續風土記 第四輯」に書かれています。
「 | 墾道(はりみち)の南にあり、東は持明院に隣り、南は山あり、西は蓮花寺、北は墾道傍して高く石垣を築けり」 |
地図で追うと、この辺りになります。

←「持明院」です。

その西隣り、石垣上の駐車場となっている場所に、「慈眼院」があったようです。→
今日のお宿は、その真ん前にある宿坊「大圓院」です。
延喜年間(901~923)開創という古刹で、玄関を入るとすぐこんな立派な襖絵が迎えてくれます。

「大圓院」第八世住職となった瀧口入道を、横笛は鶯となって訪れ、境内の井戸に身を投じたという物語です。
詳しい物語は、こちらからお読みいただけます。→ 「横笛」


「鶯梅」のすぐ後ろには、横笛の鶯が落ちたという「鶯井」が残っています。

「鶯は大円院で今日も鳴く
一切煩悩皆空なりと」
この歌の作者は、朝ドラ「花子とアン」で私を魅了した葉山蓮子さまのモデル・柳原白蓮です。
大正時代に「大圓院」を訪れた時、時頼と横笛の話を聞いて詠んだものだそうです。
自分の身に重ね合わせていたのかも知れませんね。
さて、初体験だった宿坊泊まりですが、驚いたことに宿泊客のほとんどは外人さんでした。
2、30人中、日本人はたぶん3、4人でした。
お坊さまは、外国語があまりしゃべれません。

美味しそうな精進料理が並んでいるのですが・・・。
お坊さまは、「ティーカップはない。ご飯茶碗にお茶を入れてきれいにして飲んでしまう。」と言って、そそくさと立ち去ってしまいました。
さあ、その後が大変です。
左右に座った外人さんの視線が、一斉にこちらへ向けられているのを感じます。
まあ、落語の「本膳」状態です。
結局、カミさんがご飯をよそってやるは、迷道院が知ってる限り(といってもほんのわずか)の英単語を総動員して説明を試みるは、どうにもならないと身振り手振りで・・・。
外人さんもそうだったでしょうが、迷道院もよい修業になりました。
今後はお坊さまの修行課目にも、外国語が加わることでしょう。