2016年04月24日

駅から遠足 観音山(70)

先週、突然ブログのアクセス数が跳ね上がって驚いたのですが、ようやく落ち着いてきたみたいです。
アクセス解析を見ると、「忘れられた高崎の大震災」の記事に来られた方が多かったためのようです。
昭和六年(1931)埼玉を震源地にしたM6.9の地震で、高崎の真下を通る活断層が動き、震度6の大地震になりました。
天災は忘れた頃にやってくるそうですが、この記事が忘れないためのお役に立てたなら幸いです。

さて、観音山の話に戻します。

「洞窟観音」を見たら、必ず隣接の「徳明園」もご覧ください。
駅から遠足 観音山(70)

「徳明園」は北関東随一と言われる回遊式日本庭園ですが、山田徳蔵翁自身が楽しむために造ったということで、当初は一般公開されていなかったそうです。

そんなこともあってか、庭園内には実にユニークなものがあちこちにあります。

駅から遠足 観音山(70)
杖の先に髑髏を刺した僧形の老人が、嬉しそうに笑っています。

おそらくこれは、一休禅師の逸話を石像にしたものでしょう。

駅から遠足 観音山(70)





その隣には、数珠を手首に掛け、片足を組んで石に座る徳蔵翁がいます。

脇に建つ石碑に刻まれた言葉がまた面白い。
 「人間萬事 屁の如し ぶーっと云う字は 佛なりけり」
徳明道人

駅から遠足 観音山(70)誰なのか分からないものもあります。

数珠と笠を持っているから、雲水の僧なんだろうな。

良寛かなぁ・・・。

駅から遠足 観音山(70)




「笑い閻魔」「笑い鬼」なんてのもいます。

大きな錦鯉が泳ぐ池の中には、亀に乗った浦島太郎や、談笑中(?)の三匹の蟇蛙もいます。
駅から遠足 観音山(70)駅から遠足 観音山(70)

駅から遠足 観音山(70)不思議な棒が何本も池から突き出ています。

舞踊家・藤間信乃輔さんが、この池の中で踊った舞台の跡です。
平成二十二年(2010)から5年間続いた「悠久の魂」です。

雨の中で行われた第一回の、素晴らしい演舞をご覧ください。

この池を見下ろすような位置に、趣きある建物があります。
徳蔵翁とナヲ夫人が晩年を過ごした住居で、雨や雪の日も縁側の窓を開け放し、庭園の四季の移ろいを楽しんでいたということです。
駅から遠足 観音山(70)

移り住むまでは、大切なお客様を招く迎賓館の役割を担っていたそうです。

現在は、合気道の道場として用いられるほか、茶会や座禅会などにも利用されています。
駅から遠足 観音山(70)

「合気道山徳道場」は、徳蔵翁の娘婿である荒井俊幸氏が、昭和四十九年(1974)に開いたものです。

実は、俊幸氏が開設したものが、もうひとつあります。
次回は、そのお話を。





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Posted by 迷道院高崎 at 07:23
Comments(4)観音山遠足観音山
この記事へのコメント
実にユニークな庭園ですね、
凡人には、よく理解で来ませんが
かなりこった造りで費用もに時間も
私には、想像できませんが、一度訪れて観たいです
Posted by wasada49  at 2016年04月25日 05:52
>wasada49さん

まだ行ったことがありませんでしたか。
いいところなので、ぜひ行ってみてください。
春は新緑、夏は涼しい洞窟、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々楽しめます。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2016年04月25日 14:52
徳明園は二度行きましたが、建物も庭園もいいですね。癒されます。
染料植物園のあたりは、お弁当を持って散歩に行くのですが、徳名園の四季折々の風情もぜひ見たいものです^^。
Posted by 風子風子  at 2016年05月03日 14:04
>風子さん

秋の徳明園は、絶対お勧めですね。
夜お出掛けできたら、ライトアップされた庭園は逸品です。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2016年05月03日 18:06
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