大乗寺山門左の土堤上に、忠霊塔が建っていますが、なぜか参道に対して裏向きになっています。
以前「裏返え碑」という記事を書いたことがありますが、それと同じような理由があったのかなと思いました。
ところが、上毛文庫出版の「ぐんまのお寺」を見ると、「戦後、南向きの山門参道が東側に移され・・・」と書いてありました。
ということで、戦前は参道が「堤ヶ岡幼稚園」側にあったんですね。
前回の記事で、大乗寺を仮校舎として「発育学校」が創設されたと書きましたが、明治二十二年(1889)の堤ヶ岡村発足時には、村役場も大乗寺境内に置かれ、戦後、その跡に設置されたのが「堤ヶ岡幼稚園」です。
ところで、大乗寺の本堂は戦前まで茅葺屋根だったそうです。
そのまま維持できていたら、素敵でしたね。
昭和三十年(1955)に建てられた「忠霊塔」の裏には、「内閣総理大臣 鳩山一郎」と刻まれたプレートが埋め込まれています。
今をときめく、鳩山由紀夫総理大臣の祖父です。
塔の下には、日清戦争から大東亜戦争まで、戦死した堤ヶ岡村出身兵士179名の名前が刻まれています。
その内訳をみると、大東亜戦争が如何に大きな戦争であったかが分かります。
その隣には、明治四十年(1907)建立の、「日露戦役紀年碑」が建っています。
こちらの碑は、大国露西亜(ロシア)に勝利して二年後ですから、建立者も「堤ヶ岡尚武會」、題字は乃木希典の書と、威勢の良さが感じられます。
碑の裏には、戦死者6名の他に、従軍者67名の名前も刻まれています。
その従軍者の中に、「三国街道 帰り道(4)」に登場する、「兵隊友さん」こと植木友作さんの名前もありました。
大乗寺の墓地の奥まったところに、変わった墓石が建っています。
亀の上に乗った墓石です。
「堤ヶ岡村誌」の口頭伝承の項には、裏の池にいた亀を石だと思って乗った人が、転んで打ち所が悪かったのでしょうか亡くなってしまい、その人が葬られた墓だと書かれています。
また、昔、棟高村に「かめ」という名の娘がいて、生まれつきの不器量のために縁遠く、ついに独身のまま寂しく世を去ってしまい、家人がこの娘の霊を慰めるために建てたのだ、という話も載っています。
事の真偽は分かりませんが、まるで違う話が伝わっているということは、古くから無縁仏だったのかも知れません。
さて、堤ヶ岡の寄り道はここまで。
また帰り道を進むことに致しましょう。
以前「裏返え碑」という記事を書いたことがありますが、それと同じような理由があったのかなと思いました。
ところが、上毛文庫出版の「ぐんまのお寺」を見ると、「戦後、南向きの山門参道が東側に移され・・・」と書いてありました。
ということで、戦前は参道が「堤ヶ岡幼稚園」側にあったんですね。
前回の記事で、大乗寺を仮校舎として「発育学校」が創設されたと書きましたが、明治二十二年(1889)の堤ヶ岡村発足時には、村役場も大乗寺境内に置かれ、戦後、その跡に設置されたのが「堤ヶ岡幼稚園」です。
ところで、大乗寺の本堂は戦前まで茅葺屋根だったそうです。
そのまま維持できていたら、素敵でしたね。
昭和三十年(1955)に建てられた「忠霊塔」の裏には、「内閣総理大臣 鳩山一郎」と刻まれたプレートが埋め込まれています。
今をときめく、鳩山由紀夫総理大臣の祖父です。
塔の下には、日清戦争から大東亜戦争まで、戦死した堤ヶ岡村出身兵士179名の名前が刻まれています。
その内訳をみると、大東亜戦争が如何に大きな戦争であったかが分かります。
・日清戦争 | 1名 | |
・日露戦争 | 6名 | |
・西伯利亜(シベリア)事変 | 2名 | |
・上海事変 | 2名 | |
・大東亜戦争 | 168名 |
その隣には、明治四十年(1907)建立の、「日露戦役紀年碑」が建っています。
こちらの碑は、大国露西亜(ロシア)に勝利して二年後ですから、建立者も「堤ヶ岡尚武會」、題字は乃木希典の書と、威勢の良さが感じられます。
碑の裏には、戦死者6名の他に、従軍者67名の名前も刻まれています。
その従軍者の中に、「三国街道 帰り道(4)」に登場する、「兵隊友さん」こと植木友作さんの名前もありました。
大乗寺の墓地の奥まったところに、変わった墓石が建っています。
亀の上に乗った墓石です。
「堤ヶ岡村誌」の口頭伝承の項には、裏の池にいた亀を石だと思って乗った人が、転んで打ち所が悪かったのでしょうか亡くなってしまい、その人が葬られた墓だと書かれています。
また、昔、棟高村に「かめ」という名の娘がいて、生まれつきの不器量のために縁遠く、ついに独身のまま寂しく世を去ってしまい、家人がこの娘の霊を慰めるために建てたのだ、という話も載っています。
事の真偽は分かりませんが、まるで違う話が伝わっているということは、古くから無縁仏だったのかも知れません。
さて、堤ヶ岡の寄り道はここまで。
また帰り道を進むことに致しましょう。
【大乗寺】