もう2年半ほど前になりますが、「実政街道」というのに興味を持って、「実政の渡し」跡を探しに行ったことがあります。
ブログの力というのはすごいなーと思うのですが、その時頂いたコメントで、ずいぶん謎解きができて深みが増してきた訳ですが、つい最近、ご先祖様が旅の途中「実政の渡し」を渡ったという古文書をお持ちの、道中双六さんという方からメールを頂戴しました。
ちょっと抜粋してご紹介しましょう。
そして、ありがたいことに、坂本から日光までの「道中記」を、画像で送って頂きました。
これは、私だけが見たのでは勿体ないと思い、ブログに掲載したいとお願いしたところ、快よくご承諾頂きました。
併せて、読み下し文も送って頂きましたので、ここにご紹介いたします。
[ ]内は註釈です。
いやー、面白い!
頭の中で、コースが辿れますね。
道中双六さんからの情報で、「道中記」にある坂本の旅籠・「かぎや」がまだあるということに、これまたびっくりです。
道中双六さんとご先祖様のおかげで、貴重な資料を記事にすることができました。
本当にありがとうございました!
ブログの力というのはすごいなーと思うのですが、その時頂いたコメントで、ずいぶん謎解きができて深みが増してきた訳ですが、つい最近、ご先祖様が旅の途中「実政の渡し」を渡ったという古文書をお持ちの、道中双六さんという方からメールを頂戴しました。
ちょっと抜粋してご紹介しましょう。
「 | たまたま安政2年末から3年初めにかけてのご先祖の旅日記を発見しました。 |
いまの福島県郡山市から江戸・伊勢・西国33ヵ所と金毘羅・善光寺と、延べ85日の旅の終わり近く、高崎、前橋から日光へ、実政の渡しを通っていました。 | |
次のような記述です。 | |
------------------------------ | |
一、さ祢まさ 二里 | |
間川舟三十二文宿なし | |
上り口に御番所有 | |
かぶり物無用 | |
------------------------------- | |
現代の地図と突き合わせながら道中記を読んだわけですが、なんとしても「さ祢まさ」がわからず、ネットで検索、こちらのブログでやっと「実政の渡し」と理解できた次第です。」 |
そして、ありがたいことに、坂本から日光までの「道中記」を、画像で送って頂きました。
これは、私だけが見たのでは勿体ないと思い、ブログに掲載したいとお願いしたところ、快よくご承諾頂きました。
併せて、読み下し文も送って頂きましたので、ここにご紹介いたします。
[ ]内は註釈です。
二七日 | |||
一、 | 坂下[坂本] 二里半下り | ||
かきや[かぎや]幸右衛門 はたご百五十文 | |||
十丁程行き御番所あり | |||
三丁程行きて茶屋あり | |||
此所より右は妙義山道 | |||
ほそ道むつかしき道なり | |||
一、 | 妙義山[妙義神社] 二里 | ||
白雲山大権現 御朱印 | |||
百五十石 経所なり 宿多し | |||
掛こし間川橋八文 | |||
一、 | びやくほ[琵琶ノ久保] | ||
此所宿なし | |||
本道[中山道に]出会い申し候 |
一、 | あん中[安中] 二里 | |
一、 | 板花[板鼻] 二十五丁 | |
一、 | 高崎 二里 | |
此所七万石御城下なり | ||
きぬ類安すし | ||
入口よりすこし行きて左 | ||
日光道おいわけなし | ||
前橋あ志う[足尾]ト聞くべし | ||
一、 | さ祢まさ[実政] | |
間川舟三十二文 宿なし | ||
上り口に御番所あり かぶり物無用 |
二八日 | |||
一、 | 前橋 一里 | ||
白井屋泊り 木銭[木賃]八十文 米百八文 | |||
一、 | おうこ[大胡] 二里半 | ||
出口一丁行き左わかる | |||
日光道 是より四里半 山ほそ | |||
道なり 宿なし わらじ | |||
食物心かけべし | |||
一、 | もろ沢[室沢] 一里半 | ||
宿なし | |||
一、 | 深沢 二里半 | ||
宿なし | |||
一、 | はなわ[花輪] 二里半 | ||
一、 | ごうと[神戸] 一里半 |
二九日 | |||
一、 | そふり[沢入] 二里 | ||
舛屋泊り 木銭[木賃]七十二文 米百六文 | |||
一、 | 阿志う[足尾] 二里半 | ||
一、 | みこ内 [神子内] 二里 | ||
是より日光峠[細尾峠]登り一里 | |||
下り一里 大雪にて | |||
難儀仕り | |||
一、 | ほうそ[細尾] 二里 | ||
間なんたい山より流れる川有り | |||
三十日 | |||
一、 | 日光 二里 | ||
入口より五六丁程行き大下り |
いやー、面白い!
頭の中で、コースが辿れますね。
道中双六さんからの情報で、「道中記」にある坂本の旅籠・「かぎや」がまだあるということに、これまたびっくりです。
道中双六さんとご先祖様のおかげで、貴重な資料を記事にすることができました。
本当にありがとうございました!