2011年04月15日

ミツバチの羽音と地球の回転

ミツバチの羽音と地球の回転シネマまえばしへ行ってきました。

前橋プラザ元気21別館3階とありましたが、「どこ?それ。」って感じでした。

そのくらい、前橋の街にご無沙汰だったということですね。

ミツバチの羽音と地球の回転劇場で映画を見るのも久し振りなんですが、今日お目当ての映画は、鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」

山口県に建設されようとしている上関(かみのせき)原子力発電所をめぐり、電力会社、行政、対岸の祝島(いわいしま)住民の対立を追うドキュメント映画です。

東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所事故の発生を受け、2011年3月15日、中国電力は造成工事の中断を発表した。


映画の中では、スェーデンオーバートーネオ市の、脱化石燃料(もちろん脱原発)の取り組みについても紹介しています。
オーバートーネオ市は、人口8000人ほどの小さな自治体です。
1980年代に、「化石燃料を全く使わない街にする」という宣言をし、なんと!2001年には自治体業務において100%脱化石燃料を達成して、「世界を変えたマルハナバチ」と呼ばれたそうです。

ミツバチの羽音と地球の回転マルハナバチは、写真のようなずんぐりむっくりした体形で翅(はね)も小さく、物理学・航空力学の理論上では、空を飛べるはずがないのだそうです。
現在は飛行法が解明されている。

でも、マルハナバチは立派に空を飛んでいます。

「化石燃料を全く使わないなんて不可能」と思われていたのに、オーバートーネオ市は見事に実現させてしまった。
それが、「飛べないはずのマルハナバチ」と同じ、ということなんでしょう。

ハチと言えば、映画のタイトルには「ミツバチの羽音」という言葉が入っています。
鎌仲監督は、「ミツバチは持続可能性の象徴、蜜をとるけど破壊しないし、花へ受粉していく。」
「一人ひとりが(ミツバチのような)持続可能な存在になっていくことでしか、世界は持続可能にならない。」と言います。
ミツバチ一匹一匹の小さな羽音が、世界を変えるということなのでしょう。

「地球の回転」という言葉も、持続可能なエネルギーを表現しているのだそうです。
「地球の回転とは、エネルギーそのもの。太陽の周りを回って、太陽エネルギーを受け、そして風が吹いて、波を起こして、地球自体が持っている地熱とか、潮流とか・・・。」

「ミツバチの羽音と地球の回転」
      4月29日(金)まで上映しています。

入場料:一般1,300円(60歳以上1,000円)
駐車場:前橋元気プラザ21・別館駐車場(4時間まで無料)


この時期、ぜひ見ておきたい映画だと思います。




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Posted by 迷道院高崎 at 23:00
Comments(8)◆世事雑感
この記事へのコメント
なんだか凄く啓蒙的というかオルタネーティブな発想というか!観てみたい映画です。案内ありがとうございます。

ともあれ、日本の国情はこんなところまでひっくり返されました。ある意味では属国の内部事情の開示という、【負の万博】ともいえるでしょうか。

手を染めてはいけない危険な領域を知ること。それを回避する知恵をさらに自覚的に教化すること。他者にもダメ出しする勇気もまた。
今、身に染みこませるときです。共同してサバイバルしていく時代です。
バブリーでのほほんとカワイイ安直な「水と空気と平和がタダ」な世界なんて、幻想は壊滅してます。本当は以前から。

人間はある意味、本能が壊れている、もしくはバグって逸脱した(それを進化とか?)存在とか。欲望の対象もぶっ壊れていいたりします。フェティッシュ(物神信仰⇔念着)は本能の残像…スマソ;余談です。

戦後に自費で、さらに持続的被曝国になってしまったということを、しっかり自覚する契機ですね
Posted by 忠やん  at 2011年04月17日 09:16
>忠やんさん

46億年も無事故で使い続けている、巨大核エネルギー施設があるんですよね。
あと50億年くらいの寿命だそうですが、人類が次の種にバトンタッチするまでの期間としては、充分すぎる時間でしょう。

人類以外の全ての生物は、そのエネルギーだけで活動してるんですよね(^_^)
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年04月17日 20:24
真っ赤に燃えた~太陽だから~♪

群馬県は自然環境としては、多岐に渡りエネルギー源が豊富ですね。
雷、からっ風、水(高低差)、日照時間、火山&温泉(地熱)、農林廃棄物(バイオマス)などなどは、現行テクノロジー次第で電化が可能とかです。

励起可能な自然現象のテクノロジー変換が満載です。

♪なにいってんだぁ。冗談じゃね~!核なんかいらね~(`へ´)by忌野清志郎

東電管内ですが、売電が、できるわけです。ならば原発の電気は買いたくないよね。そういうの自由経済で資本主義の道なはずなんですが。
Posted by 忠やん  at 2011年04月18日 10:20
>忠やんさん

脱原発と節電とは、セットで考えないといけないのでしょうね。
日本ならできそうな気がするんですが。
被災地の復興プランの中に組み込んで、世界のモデルになれたらいいですね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年04月18日 19:42
今回の原発事故で考えさせられることが沢山ありました。

声高に、即時原発廃止を訴えるグループもありますが、北欧の、工業製品を製造しない小さな村と現在の日本を比較すること自体、ナンセンスですよね。

電力供給が不安定になれば、製造業は立ち行かないし、代替エネルギーの確保の目途が立たなければ、現状を容認しつつ、緩やかに電力エネルギーの転換を図るしかないのでしょう。

日本の現状では、安定した電力供給がなければ、最低の社会生活さえ送れないのです。

高崎市役所を見れば一目瞭然ですが、エアコン無しではビル内で仕事も出来ないし、上の階に上るのに、階段て訳には行かないですものね。
Posted by きれいずき  at 2011年04月19日 11:38
映画のことではなくて恐縮です。

18日
「2011大震災
チャリティーコンサート」の件で
21世紀堂書店(八千代町)へ行きました。

するとそこで

石澤久夫作品展(第106回個展)
   会期4月9日~29日
が開催されていました。

お元気で制作されているご様子で
感心するばかりです。
Posted by いちじん  at 2011年04月19日 17:04
>キレイズキさん

本当に悩ましいことです。

仰るとおり、代替エネルギーへの転換をすると決心したとしても、長い長い年月がかかることでしょう。
その間に、原発の事故が全く発生しなかったとしても、核廃棄物は間違いなく発生し続ける訳ですよね。

難しいことになってしまいました。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年04月19日 19:34
>いちじんさん

チャリティコンサート、着々と準備が進んでるようですね。

21世紀堂書店に行かれましたか。
私も、石井先生に初めてお会いするきっかけとなったのが、21世紀堂書店でした。

それも、一路堂の井上房一郎展に行かなければ、21世紀堂書店の存在も知りませんでしたし。

いちじんさんのブログを読んでいても、不思議なご縁のつながりが続いているようですし。

「他力本願」という意味が、分かるような気がします。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年04月19日 19:52
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ミツバチの羽音と地球の回転
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