
今日その記事を見てみたら、使った地図サービスが終了していたらしく、昭和30年代の映画館マップが見られなくなっていましたが・・・。
その電気館が、2日間だけ復活するというので、行ってみました。
前橋の映画看板絵師・水上太三雄さんの手書き看板が掛かっています。
その前では、和服姿の若き女性がアコーデオンを弾きながら、懐かしのメロディーを歌っていました。

浪速の歌姫・山口ももえちゃんだそうです。
「柳川町の歌姫」になって欲しい、可愛らしい娘さんです。

アコーデオンの音色と、ももえちゃんの歌声を聞きながら裏通りへ入り込むと、あの時代に迷い込んだような錯覚を覚えます。

平成十三年(2001)に閉めたのに、館内はカビの匂いもせず、埃っぽくもありませんでした。
これは、スタッフやボランティアの人たちが1週間前に集まって、きれいに掃除してくれていたおかげです。
ありがとうございました。
この日は、午前から「ここに泉あり」「高崎での話」が上映されていましたが、私は群馬県太田市出身の名優・三國連太郎さん主演の「息子」を鑑賞しました。
劇中で三國連太郎さんが歌う「お富さん」は、電気館のそばに書店を開いていた山崎正(本名:松浦正典)氏の作詞ということで、このイベント主催者の思いが伝わってきます。


1階よりも広く立派な劇場で、ますます閉めておくには勿体ない思いが募ります。
普段は入れない映写室も、見学させてもらいました。

思い出しました。
子どもの頃、誰か大人の人に連れられて来た電気館で、一度だけ上映中の映写室に入ったことがあったんです。
その時に聞いたシャカシャカシャカシャカっていう映写機の動く音が、今日も聞こえていました。
今はビデオテープでの映写になったので、そういう音はしないんだそうです。
そうかー、だから懐かしい思いがしたんだ。

「本日はご来場ありがとうございました。次回もまたどうぞ。」の言葉が、キュンときます。

この高崎遺産を大切に残していてくれたオーナーの広瀬さんに、心より感謝申し上げます。
明日も電気館に入れますよ、皆さん!
テレビでもお馴染みの、大正琴を引きながら弁士をするという山崎バニラさん登場です。
チケットはまだあるかな?
13:30~と、17:00~の2回公演です。
ももえちゃんの懐メロショーも聞けますよ!
行ってみて下さい!