
山田徳蔵翁は、明治十八年(1885)新潟県柏崎の生まれです。
ご先祖が米穀商で、高崎藩御用達だったこともあってか、徳蔵翁は高崎・田町で呉服商を営むようになります。
一心に働いた結果、東京や新潟に支店を開き、中国の青島に出店するまでの豪商となりました。
しかし、財を私することを潔しとしない信心深さから、三十歳余りの若さで、観音霊場の建設を思い立ちます。
以来、八十歳でこの世を去るまでの50年間、私財を投じて造り上げたのが、洞窟観音と徳明園です。

徳明園の池の中に、特設の水上舞台をしつらえて、二胡奏者・劉済平氏の演奏に合わせた、幻想的な舞踊になるそうです。
藤間信乃輔さんが、ここを公演の場に定めたことについては、少々、エピソードがあったようです。
信乃輔さんのお父上と、本町の茶舗・水村園の小見勝栄社長は、高崎経済大学の後輩と先輩の仲でした。
そんな訳で、小見社長は信乃輔さんの応援団長的存在になっています。
その、小見社長から聞いた話です。
ある時、小見社長が信乃輔さんを洞窟観音に案内したところ、信乃輔さんが妙にソワソワしているのだそうです。
そして、「ここには、身体に感じる何かがある。」と言って
徳明園の庭を見ながら、
「ここで、踊ってみたい。」と言うのだそうです。
ちょうどそこへ、園の責任者が帰って来て、その場で公演をすることが決まったといいいます。
この日のことが、信乃輔さんのブログに書かれていました。
◇「信乃輔のつぶやき・・・ 2010-03-22」
信乃輔さんは、高崎とは深い関わりがあります。

まず、友好交流都市である金沢市の出身ということもあって、高崎には「信乃輔倶楽舞」というのが結成されています。
2009年にはシティギャラリーでCGアーティストとのコラボという、画期的な舞台を行っています。
そして、山名八幡宮での公演。
そこには、高崎出身の柳家紫文師匠が、応援に駆けつけてました。
◇「信乃輔のつぶやき・・・ 2010-04-12」
さて、徳明園での公演は、これが最初で最後になるかも知れません。
一夜限りの舞の宴「藤間信乃輔 悠久の魂」を、お見逃しなりませぬよう。
前売りチケットは、洞窟観音入り口、または本町の茶舗・水村園さんで扱っております。
電話での予約は、茶舗・水村園さんにご相談ください。
(☎027-322-3213)
【洞窟観音・徳明園】