倉賀野神社には、沢山の神様が集まっています。
今日は、それらの神様をまとめてご紹介して、そろそろ倉賀野神社を後にしたいと思います。
まずは、「冠稲荷(かんむりいなり)」です。
このお稲荷さんは、以前「飯盛女の心意気」でご紹介しています。
ホームシックにかかり、昔住んでいたところに帰りたいと駄々をこねて、別荘を作ってもらったお稲荷さんです。
そういえば、「お稲荷さん」も「飯玉さま」とつながりがあるのです。
飯玉神社のご祭神「保食神(うけもちのかみ)」の「うけ」とは食物のことですが、「うか」とも言ったそうです。
そんなことから、同じ食物の神様に、古事記では「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」、日本書紀では「倉稲魂尊(うがのみたまのみこと)」と書く神様がいます。
この神様が、稲の神つまり「お稲荷さん」になったようです。
さらに、「うが」という音をとって「宇賀神(うがじん)」という民間信仰の神様が生まれ、仏教の「宇迦耶(うがや)」と音が似ていることから、これとも結びついてしまうようです。
梵語の「ウガヤ」というのは、白蛇のことだそうです。
そして、この白蛇は弁財天の宝冠の中に住んでいるのだそうです。
ほらほら、「飯玉縁起」と結びついてきたでしょう?
「八郎大蛇」は蛇です。
琴を弾いて八郎を悔い改めさせる彫刻の姿は、弁天様そっくりです。
「冠稲荷」の隣に祀られている「甲子大黒天(きのえね・だいこくてん)」は、金運、台所の神様だそうです。
もともとは、ヒンズー教の神様で、夜や暗黒を支配する夜叉神だと言います。
だから、「大黒天」なんですね。
じゃ、何で金運、台所の神様なの?「甲子」って?という謎を解き始めると、また長くなりそうですので、次の機会にしましょう。
境内の隅には、「北向道祖神」という双体道祖神があります。
昔は別の場所にあって、しかも「南向き」だったのだそうです。
ただ、狭い農道の角にあって、農民が天秤棒を担いで通るのに邪魔だったので、向きを「北向き」に直したと言います。(「続・高崎漫歩」より)
やがて倉賀野神社に移された時、そのまま北向きに祀られてしまったということですが、きっと移した人も「北向き」に何か意味があると思ったんでしょうね。
意外と、実用的な理由でした。
さて、この後は、高崎に向かって中山道を歩いてみます。
今日は、それらの神様をまとめてご紹介して、そろそろ倉賀野神社を後にしたいと思います。

このお稲荷さんは、以前「飯盛女の心意気」でご紹介しています。
ホームシックにかかり、昔住んでいたところに帰りたいと駄々をこねて、別荘を作ってもらったお稲荷さんです。
そういえば、「お稲荷さん」も「飯玉さま」とつながりがあるのです。
飯玉神社のご祭神「保食神(うけもちのかみ)」の「うけ」とは食物のことですが、「うか」とも言ったそうです。
そんなことから、同じ食物の神様に、古事記では「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」、日本書紀では「倉稲魂尊(うがのみたまのみこと)」と書く神様がいます。
この神様が、稲の神つまり「お稲荷さん」になったようです。
さらに、「うが」という音をとって「宇賀神(うがじん)」という民間信仰の神様が生まれ、仏教の「宇迦耶(うがや)」と音が似ていることから、これとも結びついてしまうようです。
梵語の「ウガヤ」というのは、白蛇のことだそうです。
そして、この白蛇は弁財天の宝冠の中に住んでいるのだそうです。
ほらほら、「飯玉縁起」と結びついてきたでしょう?
「八郎大蛇」は蛇です。
琴を弾いて八郎を悔い改めさせる彫刻の姿は、弁天様そっくりです。

もともとは、ヒンズー教の神様で、夜や暗黒を支配する夜叉神だと言います。
だから、「大黒天」なんですね。
じゃ、何で金運、台所の神様なの?「甲子」って?という謎を解き始めると、また長くなりそうですので、次の機会にしましょう。

昔は別の場所にあって、しかも「南向き」だったのだそうです。
ただ、狭い農道の角にあって、農民が天秤棒を担いで通るのに邪魔だったので、向きを「北向き」に直したと言います。(「続・高崎漫歩」より)
やがて倉賀野神社に移された時、そのまま北向きに祀られてしまったということですが、きっと移した人も「北向き」に何か意味があると思ったんでしょうね。
意外と、実用的な理由でした。
さて、この後は、高崎に向かって中山道を歩いてみます。