遠野へ行くからには、河童でも捕まえて一儲けしようと、捕獲許可証を買って「カッパ渕」へ向かいました。
許可証の裏を見ると、
「カッパ捕獲7ヶ条」というのが記載されていました。
1.河童は生け捕りにし、傷を付けないで捕まえること。
2.頭の皿を傷つけず、皿の中の水をこぼさないで捕まえること。
3.捕獲場所は、カッパ渕に限ること。
4.捕まえるカッパは、真っ赤な顔と大きな口であること。
5.金具を使った道具でカッパを捕まえないこと。
6.餌は新鮮な野菜を使って捕まえること。
7.捕まえた時には、観光協会の承認を得ること。
だそうです。
捕獲を前に緊張したせいか、小用を催してトイレを探すと、「河童の厠」というのがありました。
近くに人間用のが見当たらなかったので、河童と鉢合わせすることを覚悟して、使わせて頂きました。
すっきりして渕まで行くと、看板が出ていました。
「かっぱさんに引き込まれないように
特に美人の方注意
「まぶりっと」というのは「守り人」のことだそうです。
その傍には、釣り竿とタモ網が置いてありました。
エサは、胡瓜だそうです。
この日は雨で水は濁り、水量も多かったせいか、あるいは美人がいなかったせいか、河童は姿を現しませんでした。
「捕獲許可証」の有効期間は1年間なので、それまでにもう一度訪れて、何とか捕獲しなければなりません。
ところで、この日泊まったホテルで、語り部の高橋ノブさんが「河童淵」の民話を語って下さいました。
昔あったづもな(そうだ)。
土淵の新屋づ家の裏にとっても深い淵があったど。
ある夏の暑い日、その家の若い者が、馬の足を冷やしてやるべと、淵へ馬を連れでって、そのまんま遊びさ行ってしまったんだど。
そしたら河童が出て来て、その馬を淵さ引き込むべとしたづもな。
してば(すると)馬たまげて、河童引きずったまんま、馬屋さ飛び込んだんだど。
今度は河童の方がたまげて、馬の舟(かいば桶)をがっぱりひっくり返して、その中さ隠れたづもな。
家の人達、「何して馬ばり(だけ)帰ってきたべ。」と、不思議がって馬屋を覗いてみたづもな。
そしたら、舟がひっくり返って、べっこな(小さな)手が見えだど。
開けて見たっけ、河童だったづもな。
集まってきた村の人達は、「この河童、いつもいたずらして、ろくでねえから殺せ殺せ。」って言ったけど、でも、よく見たっけ、河童、手合わせていたったど。
ここの家の主人は、むじょやな(可哀そうに)と思って、「これからは、ここの淵で絶対悪いことすんなよ。」って許すことにしたんだと。
河童も、言うことを聞いて、そこからは遠く離れた奥沢の淵さ引っ越したんだとさ。
どんとはれ。
ってことは、「カッパ渕」には河童はいないってことですか?
え?
そうなんですか?
先人が素敵な民話を残してくれたおかげで、河童のいない「カッパ渕」へ、全国から観光客が来てくれるんですね。
わが高崎にもあるんですよ。
民話が、沢山!
使わない手はありません。
許可証の裏を見ると、
「カッパ捕獲7ヶ条」というのが記載されていました。
1.河童は生け捕りにし、傷を付けないで捕まえること。
2.頭の皿を傷つけず、皿の中の水をこぼさないで捕まえること。
3.捕獲場所は、カッパ渕に限ること。
4.捕まえるカッパは、真っ赤な顔と大きな口であること。
5.金具を使った道具でカッパを捕まえないこと。
6.餌は新鮮な野菜を使って捕まえること。
7.捕まえた時には、観光協会の承認を得ること。
だそうです。
捕獲を前に緊張したせいか、小用を催してトイレを探すと、「河童の厠」というのがありました。
近くに人間用のが見当たらなかったので、河童と鉢合わせすることを覚悟して、使わせて頂きました。
すっきりして渕まで行くと、看板が出ていました。
「かっぱさんに引き込まれないように
特に美人の方注意
まぶりっと」
「まぶりっと」というのは「守り人」のことだそうです。
その傍には、釣り竿とタモ網が置いてありました。
エサは、胡瓜だそうです。
この日は雨で水は濁り、水量も多かったせいか、あるいは美人がいなかったせいか、河童は姿を現しませんでした。
「捕獲許可証」の有効期間は1年間なので、それまでにもう一度訪れて、何とか捕獲しなければなりません。
ところで、この日泊まったホテルで、語り部の高橋ノブさんが「河童淵」の民話を語って下さいました。
昔あったづもな(そうだ)。
土淵の新屋づ家の裏にとっても深い淵があったど。
ある夏の暑い日、その家の若い者が、馬の足を冷やしてやるべと、淵へ馬を連れでって、そのまんま遊びさ行ってしまったんだど。
そしたら河童が出て来て、その馬を淵さ引き込むべとしたづもな。
してば(すると)馬たまげて、河童引きずったまんま、馬屋さ飛び込んだんだど。
今度は河童の方がたまげて、馬の舟(かいば桶)をがっぱりひっくり返して、その中さ隠れたづもな。
家の人達、「何して馬ばり(だけ)帰ってきたべ。」と、不思議がって馬屋を覗いてみたづもな。
そしたら、舟がひっくり返って、べっこな(小さな)手が見えだど。
開けて見たっけ、河童だったづもな。
集まってきた村の人達は、「この河童、いつもいたずらして、ろくでねえから殺せ殺せ。」って言ったけど、でも、よく見たっけ、河童、手合わせていたったど。
ここの家の主人は、むじょやな(可哀そうに)と思って、「これからは、ここの淵で絶対悪いことすんなよ。」って許すことにしたんだと。
河童も、言うことを聞いて、そこからは遠く離れた奥沢の淵さ引っ越したんだとさ。
どんとはれ。
ってことは、「カッパ渕」には河童はいないってことですか?
え?
そうなんですか?
先人が素敵な民話を残してくれたおかげで、河童のいない「カッパ渕」へ、全国から観光客が来てくれるんですね。
わが高崎にもあるんですよ。
民話が、沢山!
使わない手はありません。