「西埼玉地震」の震源地は埼玉県仙元山(寄居町)付近といわれていますが、ここには「関東平野北西縁断層帯」という、埼玉から群馬にかけた大きな断層帯があります。
高崎に大きな被害が出たのも、この断層帯をみると分かるような気がします。
気になるのは、この断層帯のこれからの動きです。
文部科学省研究開発局・地震防災研究課・地震調査研究推進本部の資料によると、「関東平野北西縁断層帯」の将来の地震発生確率は次のようになっています。
【主部】(榛名、安中、高崎、藤岡を経て埼玉県伊奈町に至る断層帯)
【平井-櫛挽断層帯】(吉井、藤岡を経て埼玉県寄居町に至る断層帯)
因みに、2011年3月11日に起きた「東北地方太平洋沖地震」の震源域各地の発生確率は、次のようになっていました。
ということで、「関東平野北西縁断層帯」の「0~0.008%」という発生確率は、かなり低いことになります。
ところが、これが油断ならないのです。
1995年1月17日に発生した「阪神淡路大震災」(兵庫県南部地震)の震源となった「野島断層」の発生確率は、「0.02~8%」だったんですから。
どうやら、断層型の地震はプレート型よりも活動周期が一桁も二桁も長いので、発生確率が低く出る傾向があるらしいのです。
やはり、「関東平野北西縁断層帯」は、いつ動くか分からないと思っていた方がいいのでしょう。
では、もし「関東平野北西縁断層帯」が震源となる地震が発生したら、高崎はどうなるのでしょう。
こうなるようです。↓
いったん起きたら、「西埼玉地震」の時と同じ、震度6以上の揺れに見舞われるということです。
結局、「地震に強い群馬県」などと油断せずに、地震への備えは常日頃行っておく必要がありそうです。
ただ、地震への備えというと、ついつい家にいることを前提に、「家具の転倒防止」、「非常持出袋」、「食料の備蓄」、「防災グッズ」などと考えてしまいがちですが、そもそも、家にいる時に地震に遭う確率ってどのくらいなんでしょう。
むしろ、家にいない時に遭う確率の方が高いのではないでしょうか。
とすれば、街を歩いている時、映画館にいる時、車に乗っている時、外食している時・・・どこにいる時でも、「今、大地震が来たらこうしよう。」と考えながら行動する習慣を身に付けておくことが、大切なんだと思います。
しかし、そのような観点から作られた一般市民向けのガイドブック、というのはあまりありません。
これは、高崎市発行「防災情報ガイドマップ」の一部ですが、やはり自宅で地震に遭ったことを想定しており、あまり実戦的とは思えません。
東京消防庁でも、「地震 その時10のポイント」というガイドブックを作成していますが、やはり、内容は似たか寄ったかです。
そんな時、ネットで探し当てたのが東京都墨田区の防災パンフレット
「地震に備えて」です。
地震の基礎知識、日頃の備え、地震発生時の行動(家にいる時、外出中の時)、応急手当ての方法などが、全36頁に亘って実に分かり易く書かれています。
その一部をご覧ください。↓
パンフレットというよりも、まさにガイドブック、手引書、マニュアルと呼ぶに相応しい、素晴らしい内容です。
いつかは必ず来る大地震の、被害を最小限にとどめるために、活用させて頂きましょう。
そなえよつねに!
高崎に大きな被害が出たのも、この断層帯をみると分かるような気がします。
気になるのは、この断層帯のこれからの動きです。
文部科学省研究開発局・地震防災研究課・地震調査研究推進本部の資料によると、「関東平野北西縁断層帯」の将来の地震発生確率は次のようになっています。
(算定基準日:2011年1月1日、2011年5月19日現在)
【主部】(榛名、安中、高崎、藤岡を経て埼玉県伊奈町に至る断層帯)
・ | 最新活動時期 | : | 約6200年前以後、約2500年前以前 |
・ | 活動間隔 | : | 13,000年~30,000年 |
・ | 30年以内の 発生確率 | : | 0~0.008% |
【平井-櫛挽断層帯】(吉井、藤岡を経て埼玉県寄居町に至る断層帯)
・ | 最新活動時期 | : | 不明 (迷道院註・西埼玉地震の震源域と推定されているので、それが正しければ80年前となる。) |
・ | 活動間隔 | : | 不明 |
・ | 30年以内の 発生確率 | : | 不明 |
因みに、2011年3月11日に起きた「東北地方太平洋沖地震」の震源域各地の発生確率は、次のようになっていました。
(2011年1月1日現在)
・ | 三陸沖北部 | : | 90%程度 |
・ | 宮城県沖 | : | 99% |
・ | 三陸沖南部海溝寄り | : | 80 - 90% |
・ | 福島県沖 | : | 7%程度以下 |
・ | 茨城県沖 | : | 90%程度以上 |
ということで、「関東平野北西縁断層帯」の「0~0.008%」という発生確率は、かなり低いことになります。
ところが、これが油断ならないのです。
1995年1月17日に発生した「阪神淡路大震災」(兵庫県南部地震)の震源となった「野島断層」の発生確率は、「0.02~8%」だったんですから。
どうやら、断層型の地震はプレート型よりも活動周期が一桁も二桁も長いので、発生確率が低く出る傾向があるらしいのです。
やはり、「関東平野北西縁断層帯」は、いつ動くか分からないと思っていた方がいいのでしょう。
では、もし「関東平野北西縁断層帯」が震源となる地震が発生したら、高崎はどうなるのでしょう。
こうなるようです。↓
いったん起きたら、「西埼玉地震」の時と同じ、震度6以上の揺れに見舞われるということです。
結局、「地震に強い群馬県」などと油断せずに、地震への備えは常日頃行っておく必要がありそうです。
ただ、地震への備えというと、ついつい家にいることを前提に、「家具の転倒防止」、「非常持出袋」、「食料の備蓄」、「防災グッズ」などと考えてしまいがちですが、そもそも、家にいる時に地震に遭う確率ってどのくらいなんでしょう。
むしろ、家にいない時に遭う確率の方が高いのではないでしょうか。
とすれば、街を歩いている時、映画館にいる時、車に乗っている時、外食している時・・・どこにいる時でも、「今、大地震が来たらこうしよう。」と考えながら行動する習慣を身に付けておくことが、大切なんだと思います。
しかし、そのような観点から作られた一般市民向けのガイドブック、というのはあまりありません。
これは、高崎市発行「防災情報ガイドマップ」の一部ですが、やはり自宅で地震に遭ったことを想定しており、あまり実戦的とは思えません。
東京消防庁でも、「地震 その時10のポイント」というガイドブックを作成していますが、やはり、内容は似たか寄ったかです。
そんな時、ネットで探し当てたのが東京都墨田区の防災パンフレット
「地震に備えて」です。
地震の基礎知識、日頃の備え、地震発生時の行動(家にいる時、外出中の時)、応急手当ての方法などが、全36頁に亘って実に分かり易く書かれています。
その一部をご覧ください。↓
全文ダウンロードは、こちらからどうぞ。
パンフレットというよりも、まさにガイドブック、手引書、マニュアルと呼ぶに相応しい、素晴らしい内容です。
いつかは必ず来る大地震の、被害を最小限にとどめるために、活用させて頂きましょう。
そなえよつねに!