2010年11月05日

遠野市立博物館にて

遠野市立博物館にて
入口を入った途端、幻想的なディスプレイに驚かされる「遠野市立博物館」です。

遠野市立博物館にて




昔の遠野の祭りの様子が、大きなパネルになっていました。

遠野市立博物館にて←こんなのも、ありました。

目線は、どうしても下の方にいってしまいます。

「雨風祭り」という、二百十日の被害を少なくするためのお祭りに使う藁人形だそうです。

それにしても・・・デカイ。
遠野市立博物館にて

河童情報の大募集をしていました。→
本気らしいです。

現に、情報が寄せられています。↓
遠野市立博物館にて

こんな努力が実ってか、遠野市世界妖怪協会から「怪遺産」に認定されています。
遠野市立博物館にて

沢山ある展示物の中で一番気に入ったのが、昔の様子を再現したビデオパネルです。
ジオラマと人間の実写を組み合わせた、臨場感あるものになっています。
また、画面内の職業名をタッチすると、登場人物が説明をするような仕組みになっていて、とても面白かったです。



2010年4月にリニューアルされた遠野市立博物館は、町の外れではありますが、遠野駅から600mしか離れていません。
市立図書館と同じ建物になっていて、すぐ隣には宿泊施設の「あえりあ遠野」もあり、町なかの観光エリアだって500mという近さです。

翻って我が高崎歴史民俗資料館は、駅から6kmも離れています。
高崎市歴史民俗資料館には、貴重な資料が保管・展示され、職員の方々は実に献身的に高崎の歴史を紹介しておられます。
しかし、観光旅行者にここまで来て頂くことは、ほとんど期待できないでしょう。

考えてみれば、高崎の町なかには非公開になっている蔵造りの建物が、まだまだ沢山残っています。
それらを、高崎の歴史を紹介する場として活用できないものでしょうか。
町なかに蔵造りの高崎歴史民俗資料館
想像しただけでも素敵ではありませんか。

蔵の所有者の方々に、ぜひお願いしたいのです。
歴史民俗資料館として、蔵を使わせていただけませんか。
行政の方々に、ぜひお願いしたいのです。
一歩を踏み出していただけませんか。





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Posted by 迷道院高崎 at 19:34
Comments(6)◆出・たかさき
この記事へのコメント
地方の博物館、美術館、図書館は何処も交通不便な場所に位置しているケースが多いですね。大抵は自家用車での来館を前提にしていますし、バスの便すら無いところもあります。


高崎の場合は美術館は駅前ですし、博物館には「ぐるりん」がそれなりに来ますし、新図書館もぐるりん都心循環線(あまり乗られていないのでちょっと将来が不安ですが)沿いなので公共交通機関に恵まれた珍しい例だと思います。


歴史民俗資料館も街中にあれば歴史景観保全のシンボル、街中観光の核になるのではないでしょうか。
Posted by ふれあい街歩き  at 2010年11月06日 16:15
>ふれあい街歩きさん

そうですか、高崎は公共交通機関に恵まれてましたか。

遠野は、町そのものがコンパクトですからね。
でもその中に、市立博物館、昔話資料館、物語蔵、城下町資料館と沢山の博物館があるんです。

高崎も、沢山ある蔵を博物館や資料館に利用させてもらえれば、駅から本町まで歴史のラインができます。
そうやって観光客が町なかを歩いてくれたら、もっと町なかも活性化すると思うんですけどねー。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年11月06日 19:36
「町なかに蔵造りの高崎歴史民俗資料館を…」という
迷道院さんの熱心な呼びかけが皆さんの心に響きますように!

遠野の博物館、いろいろ工夫して展示されていますね。
昔の遠野の祭りのパネルを拡大して見ると、子ども達の様子がとてもよくわかり、
興味深く拝見しました^^。
Posted by 風子  at 2010年11月07日 09:21
>風子さん

ありがとうございます。
それぞれの方の事情があるんですから、私如きが言う資格は無いとは思いつつも・・・。

遠野博物館は、展示も工夫されていますし、昔話をネイティブな岩手弁で聞けるコーナーが沢山あって、楽しいです(^^)
うっかりしてると、時の経つのを忘れてしまいます。

そんな博物館が、高崎の町なかに欲しいなぁー。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年11月07日 21:06
二百十日のわら人形、笑ってしまいました。まさに柳田先生が愛した民俗学のふるさとですね。
昔、このあたり柏木沢では立春から「二百十日」は暴風雨を沈める祈願のため「小豆粥」を作って食べる風習がありました。食べる際に熱い小豆粥をふーふー息を吹きかけると風が出るので吹いてたべてはいけないと祖母に言われたものです。今は農村もすっかり近代的になりそんな風習も無くなってしまいました。「とおかんや」や「屋敷祭り」「おゆべすこう」など消えつつある風習がたくさんあります。こちらも「語り部」が必要な時代になったのかなあ。
Posted by 柏木沢の農家おじさん  at 2010年11月08日 05:25
>柏木沢の農家おじさん様

あの藁人形、笑えるでしょ?
魔物は自分より大きいモノを見ると、びっくりして退散するらしいですから、そんな関係なんでしょうかね。

柏木沢でも、いろいろな風習がある(あった)んですね。
小豆粥を吹いて食べてはいけないなんて、まさに語り部の世界じゃないですか。
伝えて行きたいですねー。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年11月08日 07:22
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