高崎市と高崎青年会議所が、市民参加のまちづくりを進めるため、「たかさき市民討議会VOICE2010」を開催するという記事が、上毛新聞に載りました。
住民基本台帳から無作為に選んだ市民1,000人に参加依頼書を送付し、承諾した人の中から30人を選んでメンバーにするというものです。
昨年の承諾者は58人だったということですが、今年はどうでしょう。
この手法は、ドイツのペーター・C・ディーネル博士が1970年代に考案したもので、一部の関心の高い人だけの意見ではなく、普段声を上げる機会が少ない市民の、「声なき声」を拾うことができるのだそうです。
昨年の討議テーマは、「語ろう高崎~魅力ある都市を目指して~」でした。
今年のテーマは、これから詳細を詰めるようですが、「語ろう高崎~歴史を活かした町を目指して~」とでもしてもらえたら、嬉しくて涙が出ちゃうかもしれません。
新潟県の地域づくりアドバイザーをしている清水義晴氏の著書に、「変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから」というのがあります。
その中に、旧・中頸城郡大潟町(なかくびきぐん・おおがたまち)の町づくりに携わった時の体験談が出てきます。
町づくり委員会のメンバーは、農家の方、主婦、退職した年配者、行政の担当など30名といいますから、ちょうど今回の「たかさき市民討議会」と同じようかも知れません。
清水氏がまずメンバーに提案したのは、「大潟町を知ることから始めましょう。」というものでした。
グループに分かれての町調べは、現地へ出かけるのは勿論、図書館に行って町の歴史を調べたり、昔のことをよく知っている人を訪ねて話を聞いたり、なんと一年を掛けたということです。
半年ほど経ってからの、メンバーの人たちの感想です。
「町のことなんか、何でも知っていると思っとったのに、なんも知らんかったなあ。」
「この町には自慢できそうなもんなどナンもないと思っていたのに、いっぱいあってビックリした。」
「よその町ばかりよう見えたけど、ここにも宝モンがいっぱいあるって分かったよ。」
清水氏は、メンバーが気付いた一番大切なこととして、
「この町をつくってきた先人たちの営みや努力があって今があるのに、そのことを私たちはいつの間にか忘れていた。」
ということを挙げています。
このような気付きのあと大潟町の町民は、先人達が植えた海岸線の松林の再生に着手し、それを機に多様な地域活動を興すまでになって、町は活性化していくのです。
今年度の「たかさき市民討議会」は、8月下旬に2回開かれるだけだそうですが、単に「声を聞く会議」に留まることなく、「行動する市民活動」にまで発展することを、願って止みません。
できたら、30人の中に入りたいな~。
でも、生まれつきクジ運悪いしな~。
住民基本台帳から無作為に選んだ市民1,000人に参加依頼書を送付し、承諾した人の中から30人を選んでメンバーにするというものです。
昨年の承諾者は58人だったということですが、今年はどうでしょう。
この手法は、ドイツのペーター・C・ディーネル博士が1970年代に考案したもので、一部の関心の高い人だけの意見ではなく、普段声を上げる機会が少ない市民の、「声なき声」を拾うことができるのだそうです。
昨年の討議テーマは、「語ろう高崎~魅力ある都市を目指して~」でした。
今年のテーマは、これから詳細を詰めるようですが、「語ろう高崎~歴史を活かした町を目指して~」とでもしてもらえたら、嬉しくて涙が出ちゃうかもしれません。
新潟県の地域づくりアドバイザーをしている清水義晴氏の著書に、「変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから」というのがあります。
その中に、旧・中頸城郡大潟町(なかくびきぐん・おおがたまち)の町づくりに携わった時の体験談が出てきます。
町づくり委員会のメンバーは、農家の方、主婦、退職した年配者、行政の担当など30名といいますから、ちょうど今回の「たかさき市民討議会」と同じようかも知れません。
清水氏がまずメンバーに提案したのは、「大潟町を知ることから始めましょう。」というものでした。
グループに分かれての町調べは、現地へ出かけるのは勿論、図書館に行って町の歴史を調べたり、昔のことをよく知っている人を訪ねて話を聞いたり、なんと一年を掛けたということです。
半年ほど経ってからの、メンバーの人たちの感想です。
「町のことなんか、何でも知っていると思っとったのに、なんも知らんかったなあ。」
「この町には自慢できそうなもんなどナンもないと思っていたのに、いっぱいあってビックリした。」
「よその町ばかりよう見えたけど、ここにも宝モンがいっぱいあるって分かったよ。」
清水氏は、メンバーが気付いた一番大切なこととして、
「この町をつくってきた先人たちの営みや努力があって今があるのに、そのことを私たちはいつの間にか忘れていた。」
ということを挙げています。
このような気付きのあと大潟町の町民は、先人達が植えた海岸線の松林の再生に着手し、それを機に多様な地域活動を興すまでになって、町は活性化していくのです。
今年度の「たかさき市民討議会」は、8月下旬に2回開かれるだけだそうですが、単に「声を聞く会議」に留まることなく、「行動する市民活動」にまで発展することを、願って止みません。
できたら、30人の中に入りたいな~。
でも、生まれつきクジ運悪いしな~。