前回の記事でご紹介したように、登米町には昔からの建物を、今も大事に使っているところが多く見られます。
ここは、どうやら現役の歯医者さんのようです。
看板は、新しく建てたものだと思いますが、色使いや文字の書体は、如何にも昔からあるもののように配慮されています。
古い建物と、新しく作ったものが、違和感無く調和しているのです。
また、その精神は、新しい建物を造る場合にも生きているようです。
武家屋敷の並びに店を構える「おだんご屋」さんは、雰囲気を壊さないような藁葺き屋根で、漆喰壁と木の腰板という造りです。
さらに、「おだんご屋」さんの後ろの家も、昔の造りそのままに残しています。
「警察資料館」近くの、電話ボックスです。 →
昔の「ポリスボックス」をイメージしたのだと思いますが、見事に風景に溶け込んでいます。
このように登米町では、
昔ながらの景観を損なわないように、
行政も住民も配慮しているということが、よく分かります。
もうひとつ、登米の町を歩いていて気付くことがあります。
それは、例え店じまいした家も、壊さずに残してあるということです。
それが、町全体の雰囲気を醸し出していますし、残してさえあれば、いつかそれを活かせる時が来るでしょう。
町全体が歴史を大切にしていることは、
←こんなところにも見られます。
建物も今風な小さな食料品店ですが、窓ガラスには「町中ミュージアム 店舗歴史資料館参加店」というビラが貼られています。
このお店の展示品は、倉庫から引っ張り出してきたという「昔の冷蔵庫」です。
上に乗っかっている秤は、「なんでも鑑定団」に出したという代物だそうです。
お店の女将さんは、「いくらの値が付いたかは、言わなーい。」
って言ってましたが・・・。
そうそう、とても気さくな女将さんで、「どうぞ寄ってって下さい、どうぞ、どうぞ!」と、盛んに声を掛けて頂きました。
「ありがとうございます。でも、これから遠野まで行く予定なので。」
と言うと、
「あー、そうなんですかー!遠野もいい所ですよ。お気を付けて行ってらっしゃい!」と、笑顔で送ってもらいました。
何も買わないと分かると「ぷいっ」とそっぽを向かれることが多いのに、
これだけ気持ちよく送って頂いたのは初めてです。
まるで、登米町全体が「テーマパーク」で、
町の一人ひとりがその従業員のような持て成しようでした。
柳家紫文師匠に登米町のお話をしたら、こんなメールを頂きました。
「登米市いきましたよ。
いいですよね~(^_^)v
郷土と、その歴史大切にしてますよね。
野外に新しい能舞台をつくってるんですが、公民館機能ももっていて、
そこで落語会やりました。
竹に囲まれて蝉の鳴き声の中で三味線弾いてきました。
その能舞台の会館が主催(つまりお金がでてます)ですが、
動いているのは市民でしたよ。」
←これが、その「能舞台」。
平成八年(1996)にオープンした
伝統芸能伝承館「森舞台」です。
近頃流行りの、コンクリートの文化ホールなんぞではなく、木造の能舞台であるところが、いかにも登米町らしいと思います。
そもそも登米町には、昔から伝わる「登米能」をはじめ、「岡谷地南部神楽」や「とよま囃子」などの伝統芸能が、町民の手で長年受け継がれているのだそうです。
それを町の宝と捉えて、大事に育てようとする文化度の高さに、心から敬意を表します。
今回は登米町を甘く見て、たっぷり時間を予定しておかなかったのが、本当に悔やまれました。
ぜひもう一度来たい!ゆっくり町を歩きたい!
そんな思いを強く抱かせる、素敵な町でした。
◇登米市観光・物産情報
◇みやぎの明治村
◇登米みやぎの明治村から
ここは、どうやら現役の歯医者さんのようです。
看板は、新しく建てたものだと思いますが、色使いや文字の書体は、如何にも昔からあるもののように配慮されています。
古い建物と、新しく作ったものが、違和感無く調和しているのです。
また、その精神は、新しい建物を造る場合にも生きているようです。
武家屋敷の並びに店を構える「おだんご屋」さんは、雰囲気を壊さないような藁葺き屋根で、漆喰壁と木の腰板という造りです。
さらに、「おだんご屋」さんの後ろの家も、昔の造りそのままに残しています。
「警察資料館」近くの、電話ボックスです。 →
昔の「ポリスボックス」をイメージしたのだと思いますが、見事に風景に溶け込んでいます。
このように登米町では、
昔ながらの景観を損なわないように、
行政も住民も配慮しているということが、よく分かります。
もうひとつ、登米の町を歩いていて気付くことがあります。
それは、例え店じまいした家も、壊さずに残してあるということです。
それが、町全体の雰囲気を醸し出していますし、残してさえあれば、いつかそれを活かせる時が来るでしょう。
町全体が歴史を大切にしていることは、
←こんなところにも見られます。
建物も今風な小さな食料品店ですが、窓ガラスには「町中ミュージアム 店舗歴史資料館参加店」というビラが貼られています。
このお店の展示品は、倉庫から引っ張り出してきたという「昔の冷蔵庫」です。
上に乗っかっている秤は、「なんでも鑑定団」に出したという代物だそうです。
お店の女将さんは、「いくらの値が付いたかは、言わなーい。」
って言ってましたが・・・。
そうそう、とても気さくな女将さんで、「どうぞ寄ってって下さい、どうぞ、どうぞ!」と、盛んに声を掛けて頂きました。
「ありがとうございます。でも、これから遠野まで行く予定なので。」
と言うと、
「あー、そうなんですかー!遠野もいい所ですよ。お気を付けて行ってらっしゃい!」と、笑顔で送ってもらいました。
何も買わないと分かると「ぷいっ」とそっぽを向かれることが多いのに、
これだけ気持ちよく送って頂いたのは初めてです。
まるで、登米町全体が「テーマパーク」で、
町の一人ひとりがその従業員のような持て成しようでした。
柳家紫文師匠に登米町のお話をしたら、こんなメールを頂きました。
「登米市いきましたよ。
いいですよね~(^_^)v
郷土と、その歴史大切にしてますよね。
野外に新しい能舞台をつくってるんですが、公民館機能ももっていて、
そこで落語会やりました。
竹に囲まれて蝉の鳴き声の中で三味線弾いてきました。
その能舞台の会館が主催(つまりお金がでてます)ですが、
動いているのは市民でしたよ。」
←これが、その「能舞台」。
平成八年(1996)にオープンした
伝統芸能伝承館「森舞台」です。
近頃流行りの、コンクリートの文化ホールなんぞではなく、木造の能舞台であるところが、いかにも登米町らしいと思います。
そもそも登米町には、昔から伝わる「登米能」をはじめ、「岡谷地南部神楽」や「とよま囃子」などの伝統芸能が、町民の手で長年受け継がれているのだそうです。
それを町の宝と捉えて、大事に育てようとする文化度の高さに、心から敬意を表します。
今回は登米町を甘く見て、たっぷり時間を予定しておかなかったのが、本当に悔やまれました。
ぜひもう一度来たい!ゆっくり町を歩きたい!
そんな思いを強く抱かせる、素敵な町でした。
◇登米市観光・物産情報
◇みやぎの明治村
◇登米みやぎの明治村から