2017年06月25日

史跡看板散歩-50 森良齋灰塚

倉賀野町「永泉寺」です。



永泉寺といえば、「古手ムジナ」とか「幽霊石」とか、有名な話が伝わっています。 → ◇どきっ!

今回の史跡看板「森良齋灰塚」は、墓地の中央辺りにあります。



さすが加賀藩の御典医ともなると、火葬にして故郷に連れ帰ったのですね。
土葬が普通だったその時代、ほとんどの旅人は、亡くなったその土地で葬って終わりだったようです。
加賀の飛脚を葬って祀ったという「梅乃木大神」というのも、倉賀野の外れにあります。

「森良齋灰塚」のもう少し奥には、倉賀野城主・金井淡路守の墓所があります。

    
「永泉寺」は、天正元年(1573)金井淡路守景秀の創建で、倉賀野城の北方を護る重要な砦でもありました。


かと思えば、ひっそりと飯盛女の墓もあったりします。


明治十八年(1885)の地図を見ると、「永泉寺」はほんとに宿のはずれだったことが分かります。


そりゃ、ムジナも静かに暮らしていたはずで・・・。


【永泉寺】



  


Posted by 迷道院高崎at 07:25
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2017年06月18日

史跡看板散歩-49 安楽寺

倉賀野町「安楽寺」です。



「安楽寺」は、古墳の南半球部を崩して創られたお寺のようです。


「新編高崎市史 資料編1」によると、古墳は7世紀末頃のものだそうです。
古墳の石室内壁には、有名な「七仏薬師」が彫られていて、その様式は鎌倉時代末期のものと推定されています。


史跡看板には、「鼠供養塔」「倉賀野八景奉納額」「板碑」と、3つも書かれています。


この「安楽寺」には貴重なもの面白いものが沢山あるので、「3つしか書かれていない」という言い方のほうが正しいかも知れません。
このブログでも、8年前、4回に分けて書いているくらいです。

面倒かも知れませんが、ぼちぼちとご覧頂けたら嬉しいです。
   ◇穴薬師
   ◇大願成就
   ◇倉賀野八景
   ◇みんなまとめて安楽寺

ということで、今回はこの辺で。


【安楽寺】



  


Posted by 迷道院高崎at 07:18
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2017年06月11日

史跡看板散歩-48 倉賀野電修場跡

「大鶴巻古墳」の南東250mの所にある、「倉賀野電修場(でんしゅうば)跡」の史跡看板です。


「電修場」という聞き慣れない名称を、この看板で初めて知ることができました。


知ることはできたのですが、今度はどんな建物が建っていたのかを知りたくなりました。
ところが、これが分かりません。

ネットで探しても見つかりません。
図書館で鉄道関係の本に写真が載っていないか探してみましたが、ありません。
それならとJR高崎支社へも行ってみましたが、そもそも「電修場」という言葉を知っている方すらいませんでした。
最後に、史跡看板の原文を書かれた方にもお尋ねしましたが、やはり写真を探したけどなかったんだと仰ってました。

せめて地図上に「電修場」が描かれているものがないかと探してみると、昭和三十六年(1961)の住宅案内図にあるのを見つけました。


ここでふと思いついたのが国土地理院の航空写真で、もしかしたら写ってるんじゃないかと。
ありました、ありました。


現在と「倉賀野中学校」の位置が違いますが、「電修場」が廃止された後、その跡地に移転されたようです。
ということは、史跡看板の建っている場所はちょっと違うのかも知れませんが・・・。

みなさんの中に、「倉賀野電修場」の写真をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報を。
よろしくお願い致します。


【倉賀野電修場跡】



  


Posted by 迷道院高崎at 07:33
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2017年06月04日

史跡看板散歩-47 小鶴巻古墳

「下正六観音」の南東100mほどの所に、「小鶴巻古墳」があります。


地上からの写真ではよく分かりませんが、上空から見ると、いわゆる「前方後円墳」だというのがよく分かります。



「小鶴巻古墳」があるということは、「大鶴巻古墳」もある訳で。



さらには、もっと大きな「浅間山(せんげんやま)古墳」も近くにあります。



昔はもっともっとたくさんの古墳があったようで、昭和十三年(1938)発行「上毛古墳綜覽」の古墳分布図を見ると、その集中具合がよく分かります。


しかし、その多くが消滅してしまっていて、赤い色でマークされているのが消えた古墳です。

(平成四年度~十年度 高崎市史編纂委員会原始古代部会調査)

古墳時代、この地の人々は、いったいどのような暮らしをしていたのでしょう。
タイムマシーンがあったなら、見てみたいものです。


【小鶴巻古墳】



  


Posted by 迷道院高崎at 07:12
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