2016年05月08日

駅から遠足 観音山(72)

「洞窟観音」のすぐ下が、「錦山荘」です。



むかし高崎駅前にあった旅館「高崎館」の別荘が「錦山荘」だということは、このシリーズ第35話でお話しました。

その当時の写真があります。


欄干は新しくなっていますが、親柱の何本かは残されてます。


「昭和六年四月廿九日開通」、「高崎館田中富貴壽架橋」と刻まれています。

「錦山荘」のHPを見ると、前身の「清水鉱泉」は大正四年(1915)からあったと書いてあるのですが、その頃、橋はどうなっていたのでしょうか?

「錦山荘橋」のすぐ下流に、「羽衣橋」という橋が架かっていて、「昭和八年九月成」とあります。


「羽衣坂」が開通したのが昭和五年(1930)のことですから、「羽衣橋」「錦山荘橋」もその後に架けられたことになります。

昭和六年(1931)の地図を見ると、道路と水路の位置関係が現在と違っているようにも思えます。

ま、よく分かりませんが、「清水鉱泉」「錦山荘」よりもずっと下にあったようですね。

「清水鉱泉」の写真が残っています。

けっこう賑わってたんですね。

今も、源泉井は門を潜ってすぐの所にあります。


もう少し上に、もう一本源泉井があります。
こちらの方が、どうも新しそうなのですが。


で、昔の「錦山荘」は、こんな感じだったようです。


今は、車で駐車場まで行って、すぐ「錦山荘」の建物へ入ってしまう方が多いので、この場所に気づかないかも知れません。


茂みの中を覗くと、「高尾山入口」という石標が建っています。

その奥は、こんな風になっています。


正面の祠には「錦山荘高尾山」とあり、不動明王が祀られています。

祠の左には「昭和四年一月八日開山」、右には「高崎館田中富貴壽建之」と刻まれています。
なぜ高尾山なのかは分かりませんが、きっと、鉱泉の湧き出るこの山を高尾山のような霊山として崇めたのではないでしょうか。
今度「錦山荘」へ行かれた折には、ぜひ、ここも覗いてみてください。

さて、2014年8月から始めた「駅から遠足 観音山」シリーズも、今回を以て最終回といたします。
長々とお付き合いいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

このシリーズが、末永く観音山のガイドブックとしてご利用いただけ、また先人たちが残してくれた貴重な観光資源・観音山に、内外のお客様が足を運んで頂けるきっかけとなれば、この上なき幸いと存じます。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。
迷道院高崎 拝






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この記事へのコメント
駅から遠足観音山のシリーズが今回で終了すると書いてありました。長い間ご苦労様でした。この地に74年間も住んでいるにしては高崎の歴史を知らな過ぎました。このシリーズで随分と物知りになりました。ありがとうございました。

最終回に書かれた錦山荘はたびたびお風呂に入り、大広間で夕食を兼ねます。風呂上がりの体に冷えた生ビールは堪えられません。掲載された写真の中の木造2階の建物に大勢の人が写っているのと多分同じものが男風呂の脱衣場に掲げてあります。お説によれば昔の錦山荘ではなく清水鉱泉ではないかとあります。よくお調べになりましたね。
今度行ったときは橋からきつい上り坂を左右を見ながら歩いてみようと思います。

また面白い題材でお書きいただければと願っています。
ご健勝を祈念いたします。
江木町  K池
Posted by toboketaG  at 2016年05月09日 17:28
>K池さん

なんと嬉しいコメント、ありがとうございます!
こういうコメントをを励みに、頑張ることができます。

清水鉱泉の写真は、そうですね、脱衣場に同じ写真が掲示してありますね。
この建物があった場所が、いまひとつ特定できないでいるのですが、「きつい上り坂」の途中、左側にある竹林あたりなのかなぁ、と思っています。

次のシリーズでは、最近高崎市で整備した史跡看板を取り上げたいと思っております。
今後もよろしくお付き合いのほど、お願い申し上げます。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2016年05月09日 18:52
最近はご無沙汰ですが、木造のひなびた温泉が
気に入って、錦山荘には何度も通ったものです。
車で通過してしまわないで、徒歩で散策すれば
随分おもしろいものが見つかるのですね。

駅から遠足観音山シリーズの目次を見ただけでも
びっくりです。ほんとうにお疲れ様でした^^。
Posted by 風子風子  at 2016年05月12日 13:12
>風子さん

観音山シリーズ、自分でもびっくりするほど長く続いちゃいました。
それだけ観音山が見所てんこ盛りだったということですね。

お時間ありましたら、ぜひお出かけください!
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2016年05月12日 21:28
ぜひ出版してください。
または、高崎市の社会科副読本の郷土資料としてガイドブック化を。

先ほど、「観音山のルーツ」である清水寺の石段を登り、参拝してきました(朱印も頂きました)。
これも「駅から遠足 観音山」を読んで多くのことを学んだからです。

また、高崎飛行場の存在なども知りませんでした。

これからも高崎市の歴史を発掘してください。
Posted by 旅する野良猫  at 2016年07月23日 17:57
>旅する野良猫さん

いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
また、身に余るご評価を頂き、恐縮です。

ブログで気侭にやっておりますが、出版となると著作権やらなんやらで、けっこう難しいことがあるんでしょうね。

お言葉を励みに、これからも精進して参ります。
ありがとうございます。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2016年07月23日 20:16
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