2010年05月23日

号外!「VOICE2010」

高崎市高崎青年会議所が、市民参加のまちづくりを進めるため、「たかさき市民討議会VOICE2010」を開催するという記事が、上毛新聞に載りました。

住民基本台帳から無作為に選んだ市民1,000人に参加依頼書を送付し、承諾した人の中から30人を選んでメンバーにするというものです。
昨年の承諾者は58人だったということですが、今年はどうでしょう。

この手法は、ドイツペーター・C・ディーネル博士が1970年代に考案したもので、一部の関心の高い人だけの意見ではなく、普段声を上げる機会が少ない市民の、「声なき声」を拾うことができるのだそうです。

昨年の討議テーマは、「語ろう高崎~魅力ある都市を目指して~」でした。
今年のテーマは、これから詳細を詰めるようですが、「語ろう高崎~歴史を活かした町を目指して~」とでもしてもらえたら、嬉しくて涙が出ちゃうかもしれません。

新潟県の地域づくりアドバイザーをしている清水義晴氏の著書に、「変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから」というのがあります。

その中に、旧・中頸城郡大潟町(なかくびきぐん・おおがたまち)の町づくりに携わった時の体験談が出てきます。

町づくり委員会のメンバーは、農家の方、主婦、退職した年配者、行政の担当など30名といいますから、ちょうど今回の「たかさき市民討議会」と同じようかも知れません。

清水氏がまずメンバーに提案したのは、「大潟町を知ることから始めましょう。」というものでした。
グループに分かれての町調べは、現地へ出かけるのは勿論、図書館に行って町の歴史を調べたり、昔のことをよく知っている人を訪ねて話を聞いたり、なんと一年を掛けたということです。

半年ほど経ってからの、メンバーの人たちの感想です。
「町のことなんか、何でも知っていると思っとったのに、なんも知らんかったなあ。」
「この町には自慢できそうなもんなどナンもないと思っていたのに、いっぱいあってビックリした。」
「よその町ばかりよう見えたけど、ここにも宝モンがいっぱいあるって分かったよ。」


清水氏は、メンバーが気付いた一番大切なこととして、
「この町をつくってきた先人たちの営みや努力があって今があるのに、そのことを私たちはいつの間にか忘れていた。」
ということを挙げています。

このような気付きのあと大潟町の町民は、先人達が植えた海岸線の松林の再生に着手し、それを機に多様な地域活動を興すまでになって、町は活性化していくのです。

今年度の「たかさき市民討議会」は、8月下旬に2回開かれるだけだそうですが、単に「声を聞く会議」に留まることなく、「行動する市民活動」にまで発展することを、願って止みません。

できたら、30人の中に入りたいな~。
でも、生まれつきクジ運悪いしな~。




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この記事へのコメント
10年位前のこと。
高崎市の町作りについての公募に応募し、
5地域のグループに分かれて
各グループごとに5カ年計画を
策定したことを
思い出しました。
希望者が少なくて希望すれば
委員になれたように思います。

計画に夢を沢山盛り込みましたが、
計画を作らせて
それでお仕舞いと言う感じを
強く受けました。
市民の要望を入れようとするなら
真剣にその方策を準備してから
取り組んでもらいたいものです。

単なるガス抜き
(形式上、市民の意向を取り込んでいる)
の市民討議会であっては
ならないと思います。

一部の関心の高い人と片付けられて
しまった者より。
Posted by いちじん  at 2010年05月23日 11:04
>いちじんさん

そうでしたか、もう10年前にそのような活動をされましたか。
その結果が、実際の町づくりに活かされてないと感じさせてしまうやり方は、実にもったいないことです。

実はこの記事も、そのようなことにならないようにして欲しいという気持ちから、書かせて頂きました。

高崎市民の「声を聞く」制度としては、「市民の声」や「パブリックコメント」などがありますが、どうも、いちじんさんの仰るような「ガス抜き」に留まっているような感じは、確かに受けてしまいます。

ですが、真剣に、真面目に町づくりをしようとしている職員の方もいることを信じて、高い関心を持ち続けていこうではありませんか。

いちじんさん始め、関心の高い方々の、お力をお貸しください。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年05月23日 19:58
30人の中に絶対入りたい!と直談判ってどうでしょうか。お役所仕事では難しいですかねぇ・・・。
でも、そういう市民討議会を開催するということ自体、何もやらない市町村に比べたら立派だと思います。
何事も始める前からどうせダメ・・・と決めてかかる人が多いのですが、「やってみなきゃわからないでしょう」と言うことにしています。
すぐ結果がでなくても、種まきしなければ芽は出ません。
若いネット世代の方々に地元にあるすばらしい宝物に気付いてもらいたい、せめて関心を持ってもらうために、自分にできる範囲でコツコツやっていくしかないと思っておりますが・・・。
Posted by 風子  at 2010年05月24日 08:39
>風子さん

直談判ですかー。
一部の関心の高い人として、外されちゃうかもしれませんね(^^)

種まきは大事なことだと思います。
10年前にいちじんさんがまいた種が、今、芽を出してるのかもしれませんしね。

問題は、畑の土がすぐ入れ替わっちゃうことかもしれません。
肥沃な土は長年掛けて育てなければいけませんが、それができるのは一般市民だと思っています。

行政の役目は、畑地を開放したり、そこに水を引いたりすることなんじゃないでしょうか。

いい果実を、市民の手で実らせたいもんですねー。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年05月24日 19:23
高崎市景観条例
http://www.city.takasaki.gunma.jp/reiki/reiki_honbun/e2030714001.html
高崎市は、全国に先駆けて
この条文で景観を良くしようと
努力をしていますが、
市民には分かりにくい条文です。
もう少し、
分かりやすくできないものでしょうか。
読む力が無いと言われれば
仕方ないですが、
専門家が分かれば良いというものでも
ないでしょう。
Posted by いちじん  at 2010年05月24日 22:50
>いちじんさん

確かに、普通の市民には解読困難ですね。

市民向けの景観計画の冊子は、市役所で販売してるんですが、1冊千円もしますから、購入する市民はどのくらいいるのでしょう?
(概要版は、広報と一緒に配布されたと思いますが。)

市のHPからは、ダウンロードできます。
http://www.city.takasaki.gunma.jp/soshiki/toshikeikaku/4keikan/keikaku.htm

ただ、内容は総じて総花的な感じがします。
やはり、市民活動レベルで広がって行かないと、定着しないのではないでしょうか。
市民活動が起きるための、何らかのきっかけが必要ですね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年05月25日 07:37
おはようございます(^^)

来月6月20日(日)
jrさん達に伊勢崎でキャンドルナイトをお願いしたいのですが
大丈夫でしょうか?
間接的にお願いして申し訳ありませんがご連絡いただければ幸です。
(夏至前日で)
Posted by さくらさん  at 2010年05月25日 07:49
>さくらさん

これは、光栄なことで!
さっそく連絡を取ってみます。
お声掛け、ありがとうございました!
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年05月25日 08:45
迷道院高崎さん こんにちは。

いつも楽しくブログ拝見しています。
資料の細かさ、高崎伝統文化の重みを発進している貴重なものとお見受けしています。

景観計画、たかさき市民討議会は
どちらも非常に興味深いモノですよネ。
中核都市を目前に、さらなる発展が求められている高崎市ですが、私は個人的にトテモ希望が持てるじゃぁないかなぁーと安易に考えています。「他力本願」ではありませんが・・・。

もともと、ポテンシャルが高い高崎市ですし
合併もひと段落して 倉渕、群馬町、箕郷
新町、榛名、吉井が一緒になったのですから
まぁー様々な資源が豊富な街となりましたネ。

いまは 少々持て余してる感がありますが、
逆にこれからが楽しみでもありますネ。
きっと、「その時」がきたら
迷道院高崎さんの見識見解が重宝される
こととお見受け致します。

最後になりましたが、景観計画の件で

「まちの色彩作法 提言集」
公共の色彩を考える会 都市文化社

という本がトテモおススメです。
色彩計画に携わる 生活者、専門家、行政
から それぞれの立場で提言してる内容
ですから、意見がバラバラで面白いです。

長文失礼致しました。
Posted by はるなのフルーツ  at 2010年05月26日 00:38
>はるなのフルーツさん

おひさしぶりです!
コメントありがとうございました。
私も、はるなのフルーツさんのブログは、いつもこそっと見させて頂いてますよ。
あ、足跡が残っちゃうからバレてますよね(^^)

>トテモ希望が持てるじゃぁないかなぁーと安易に考えています。

◆そうですね。このブログで書いていることも、希望を持ってるからなんです。
ただ、その希望を実現させるには、行政と市民(商業者だけでなく)が一体になることが、絶対不可欠だと思っています。

>合併もひと段落して ・・・
まぁー様々な資源が豊富な街となりましたネ。

◆そこが、逆に心配なところでもあるのですが・・・。
観光のドーナツ化現象が起きてしまうのではないかと。
今でも、高崎の町なかは周辺観光地の通過点にしか過ぎず、町なかを目的に来る観光客はどのくらいいるのだろうかと思っています。
データを持ち合わせてないので感覚的ではありますが、少なくともTVではあまり紹介されていませんね。

◆「まちの色彩作法 提言集」、見てみます!
いつぞや、はるなのフルーツさんが参加されたというシンポジウムのものですね?
教えて頂いて、ありがとうございました!

今後とも、よろしくお付き合いのほど、お願い申し上げます!
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年05月26日 07:09
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