2009年01月11日

古着横町(ふるぎよこちょう)

古着横町(ふるぎよこちょう)高崎の横丁シリーズ、今日は
「古着横町(ふるぎよこちょう)」である。

田町の「ひつじや」さんの角から、中紺屋町(なかこんやまち)を通って、中央銀座通りに抜ける道を、そう呼んでいたらしい。
今は、「古着」との関係を連想させるものは、まるでない。

根岸省三氏編集の「中山道高崎宿史」では、江戸時代の「図談抄」から、「古着横町」の様子をこう紹介している。


「川の外にむしろをしき古き帯、なへはめる衣等を商ふ、
 市日に群集し極めて盛なり(中略)
 古物は価安し、去ればよろしき人の足を止め買はんやは、
 買ふもの、失ひし人共に又わびしき人なれば、
 かかる市の賑はしきとぞ、
 世に貧しき人の絶へざるしるしなれ」


古文なので、正確には分からないが、
市の立つ日に、むしろを敷いて古い帯やヨレヨレの着物を売る貧しい人が、沢山集まってきた横町らしい。
売る方も買う方も「わびしき人」で、世の中に貧しい人が絶えることはないという証拠だと言っている。

古着横町(ふるぎよこちょう)この横町に、ちょっと趣のある家が残っているのを発見した。

「日本舞踊稽古所」と書かれた板看板が、時代を感じさせる。
「稽古」という言葉の響きが、またいい。
おそらく、かつては柳川町の芸妓さんがたくさん、踊りの稽古に通ったのであろう。
今はどんな方が稽古に来るのか、会ってみたい気がする。

古着横町(ふるぎよこちょう)その真向かいには、「石井呉服店」さんが、これまた粋な店を構えている。
その左隣は、「割烹バー Sin」さん。
店の前に、酒瓶がズラーっと並んで、飲んべぇのおいでを待っていた。


それはそうと、昔の子供は大概、膝や肘につぎ当てをした服を着ていたものだ。
兄のお下がりや、よその家の子の回しだから、生地もヨレヨレで、丈の短いつんつるてんの、それこそ「古着」を着ていた。
そこへもってきて、垂らした青っ洟を袖で拭うものだから、袖口はテカテカに光ってた。
世の中が豊かになって、つぎ当てのある服を着てる子なんぞ見なくなったなぁ。
と思っていたら、若者たちが破れた「古着」みたいなジーンズを、つぎ当てもせずに平気で履いて歩いてる。
分からんもんだなぁ・・・。



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この記事へのコメント
いやあ、ご機嫌なブログですね!!

僕の生まれは碓氷郡豊岡村で、カミサンは多野郡南八幡村(笑)。
戦後昭和の大合併、確か昭和33年でしたか・・・・・
やはりこの街はどこかオカシイような気がしてなりません。
平気で街並みを破壊する行政にはあきれるばかりです。この際だから、電線の地中化で“森と公園”の街にしましょう。
行政は“商業ゾーン”とか何とか言いながらスカスカの、それも30年もすれば建て替えなければならない高層住宅ばっかりです。
こんなコンクリートに税金を費やすくらいなら、造園、造森林でエコで人間に優しい街づくりを提案したい!!
人口の街はいつかは朽ちるけど、公園や森は時がたつにつれて豊かになっていく。
昨夜、慈光通りを歩いてみてつくづくそう思いました。
商業ゾーンのはずがほとんどの店舗が真っ暗です。午後8時ころ・・・・
Posted by 昭和24歳昭和24歳  at 2009年01月11日 18:44
>昭和24歳さん

本当に、仰る通りだと思います。
ここまで、高崎を壊してしまって、まだそれを続けようとしているんですからね。
公共工事が欲しいんだったら、仰る通り電線地中化とか、チンチン電車の復活とか、いくらでも考えられると思います。
知恵と哲学のある人が、市のリーダーや職員になってほしいものですね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年01月11日 19:52
 高崎には、まだ風情のある街並みが残っているものだと感じましたが・・・・。

 よくわかりませ~ん。
Posted by みっちゃん  at 2009年01月12日 00:56
「割烹バーSin」気になりました。
そういった古くて趣のある建物を壊すばかりでなく有効的に使っていけば良いのにとつくづく思います。
「割烹バーSin」に今度嫁といってみよー。
でもちょっと割高だなぁ・・・。
Posted by 弥乃助弥乃助  at 2009年01月12日 08:10
>みっちゃんさん

ローカルブログでごめんなさい!

高崎方面へお出での節は、ご案内いたします。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年01月12日 10:17
>弥乃助さん

「割烹バーSin」、お酒好きの方はちょっと行ってみたくなるでしょう?
「低額(?)給付金」が出てからでも、いかがですか?
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年01月12日 10:22
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