
場所は、倉賀野の「たかさき人権プラザ」です。
すぐ近くには、以前記事にした「めなおし薬師」があります。
「広報たかさき」のお知らせには、午後1時半とあったので、10分ぐらい前に到着したのですが、開演は午後2時からということでした。
同じ気持ちで早めに来た人もいて、主催者の方もお気の毒と思ったのでしょう。
「しりとり」をして時間を過ごしましょうということで、何十年ぶりかで「しりとり」遊びをすることになりました。
最初はあまり気乗りしませんでしたが、これが昔の遊びのいい所でしょう、すぐにみんなが打ち解けて笑い声が出るようになりました。
ご年配の方が多かったせいでしょうか、「れ」で「霊柩車」が出てきたときは、全員顔を見合わせて大笑いでした。

なかなか雰囲気が出ていて素敵ですよね。
お話は、9名の方が交替で聞かせてくださいました。
1.作じいとキツネ(阿久津村の話)
2.大工と鬼六
3.江戸のかがみや
4.あわの小太郎(南牧村の話)
5.宝くらべ
6.永泉寺の古手むじな(倉賀野の話)
7.狐に化かされた若い衆
8.風格のある幽霊
9.嫁と姑
話者のみなさん、方言を交えて、ハリのある声で言葉もハッキリと、とても上手な語り口でした。
どの話も、面白さの中に、人としての行いを導く内容が含まれており、改めて「昔話」のもつ素晴らしさを認識させられました。
そして、話を聞きながら、こんなことに気が付きました。
それは、話を聞いて情景を思い浮かべる力が弱くなったなぁ、ということです。
昔は、人の話を聞いても、ラジオを聞いても、その情景が鮮明に浮かんできました。
それが、歳のせいなのか、それともテレビという視覚メディアに慣れてしまったせいなのか・・・。
それでも、今日、話をいくつか聞くにつれて、徐々に情景を浮かべる能力が復活してきたような気がします。
そういえば、最近パソコンばかり使っていて、めっきり漢字が書けなくなっていることに驚きます。
これは、もしかすると大変なことなのかも知れませんね。
もっと本を読み、文字を書き、話芸を聞かなくちゃ、と気付かされた「むかしがたり」との出会いでした。
「高崎民話を語る会」は、要望があればどこへでも行って、お話をしてくれるそうです。
平成14年8月15日号の「広報 高崎」の記事をどうぞ。
※平成21年8月15日号での問合せ先は、
同会の奥村佳永さん(電話:027-346-5217)になっています。
保育や介護の施設の方、一度お呼びしてみてはいかが?