ここは水道水こし場
住吉町の西の方
新に名づけし台町は
榛名参りの街道よ
住吉町の西の方
新に名づけし台町は
榛名参りの街道よ
「水こし場」は「水濾し場」で、水を濾過する浄水場です。
正式名称は「高崎水道貯水所」という簡易水道の施設でした。
明治二十一年(1888)に完成した簡易水道の水は、高崎中心部の15ヵ町に供給されました。
詳しくは、「高崎唱歌散歩-2番続きの続き ♪水道や・・・」をご覧ください。
簡易水道の恩恵に預かれたのは本町・嘉多町・連雀町・鞘町・田町・中紺屋町・寄合町・白銀町・元紺屋町・九蔵町・新紺屋町・新町・砂賀町・檜物町・椿町の15ヵ町で、高崎43ヵ町の内わずか4割の戸数でしかありませんでした。
「剣崎浄水場」からの本格的な上水道が完成するのは明治四十三年(1910)ですから、「高崎唱歌」がつくられた明治四十一年(1908)には「水こし場」は現役で稼働していた訳です。
「住吉町」の西にある「台町」は明治三十五年(1902)に成立した町で、江戸時代は「赤坂村字台原」と言われていたそうです。
「榛名参りの街道」は、その「台原」の南側に沿った道で、「室田道」と呼ばれていました。
起点は「稲荷横丁」で、下並榎→上並榎→我峰→本郷を経て室田に至り、そこから榛名参りの「榛名道」と、草津の湯を目指す「草津道」とに分かれます。
古い道なので沿道には面白い史跡がいろいろあります。
土屋喜英氏著「高崎漫歩」や、「高崎の散歩道 第八集」に詳しいので、ぜひそれらを携えて散歩をお楽しみくださいませ。