2020年01月23日

番外編 金古町の大ケヤキ

昨年の9月に「金古町の行人塚と大ケヤキ」という記事にした時の、大ケヤキの雄姿です。
番外編 金古町の大ケヤキ

ところが今年1月、その大ケヤキが伐られてしまったというコメントをお二人の方から頂き、本当にびっくりしました。
「何ということを!」と、驚きとともに怒りとも嘆きともいうような感情を抱いたのが正直な気持ちです。

どんな状態になってしまったのか現状を見たくて、1週間ほど経ってからでしたが行ってみました。

あー、たしかに根元からバッサリ伐られてしまっていました。
番外編 金古町の大ケヤキ

ガッカリして近くまで行ってみて、「あっ!」と思いました。
根元のくぼんだところに、花が供えてあったのです。
番外編 金古町の大ケヤキ
「あー、ちゃんと供養してから伐採してくれたんだな。」と、少しホッとしました。

そして伐り口を見ると、きちんと防腐のためのコーティングがされています。
番外編 金古町の大ケヤキ

根元の腐食しかかっている箇所も、コーティングで保護されています。
番外編 金古町の大ケヤキ

これを見て、何となく施主の気持ちが分かるような気がしてきました。

昨年の台風で、各地の樹木や建造物が倒壊し、大きな被害を出したことは記憶に新しいところです。
大ケヤキが聳えていた場所は、人や車が多く行き交う交差点です。
時間帯によっては、信号待ちで車が数珠つなぎになります。

万一、この大ケヤキが倒壊でもしたら、どれほどの被害になるかと想像するのも恐ろしいことです。
おそらく、そんな思いが施主に伐採を決意させたのだと思うのです。

それでも、金古町のシンボルでもあった大ケヤキがここにあった証を残したいと、その大きさが想像できる伐り株を腐らせないよう、少しでも永く残そうと考えられたのでしょう。

きっと、伐られた大ケヤキも高級な建材や家具に姿を変えて、第二の人生(?)を生き続けるに違いありません。
そうなった大ケヤキに、いつか、どこかで再会したいものです。


【金古町の大ケヤキ跡】





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