2012年06月03日

なっからやらいね!粕壁宿(2)

なっからやらいね!粕壁宿(2)この公衆トイレの壁に描いた粕壁宿船着き場の絵が、春日部市「シャッターアート」の始まりだったそうです。

この後、たった1年間で、春日部の町に30ヶ所の「シャッターアート」が生まれていきます。

それでは、この日見ることができたいくつかの「シャッターアート」を、ご覧頂きましょう。

なっからやらいね!粕壁宿(2)左の建物はテナントビルだそうですが、この辺は旅籠が多かったそうで、ここを通る松尾芭蕉が描かれています。

右の江戸助というお店は、創業118年の和菓子屋さんです。

なっからやらいね!粕壁宿(2)川舟が利根川を帆走している絵は、利根川煎餅というお煎餅屋さん。

左側に写っているのは、とてもしっかり作られた木製のベンチで、「日光道中 粕壁宿」というプレートが付いています。
町のあちこちに置かれていました。

なっからやらいね!粕壁宿(2)ここは「紅雲堂」という、本や文房具を売っているお店です。

江戸時代には、寺子屋に筆や墨などを納品していたことから、この絵柄にしたということです。

なっからやらいね!粕壁宿(2)


このお煎餅屋さんは、シャッターではなく壁に、春日部の名木「牛島の藤」を表現しています。
「一休みしませんか 店内にお飲み物もございます お気軽にお立ち寄りください」の立札が嬉しいです。

なっからやらいね!粕壁宿(2)お祭り商品と作業服を扱うお店の前には、花壇と一体となった木のベンチが置かれています。

なっからやらいね!粕壁宿(2)






寝具店の小さなシャッターにも、子を守る母親の姿が描かれています。

なっからやらいね!粕壁宿(2)



昭和初期の粕壁駅前停車場通りの風景だそうです。

いやー、もう紹介し切れません。


「シャッター通り」というと、廃業した店のシャッターが下りっ放しの寂れた町並みをイメージしますが、春日部のそれは違います。

その辺のことを、前回に続き「カバ社長の日記」から抜粋引用させて頂きましょう。

10年前に比べると、街の繁華街が東口から西口に移り、人通りが減ったのは事実ですが、シャッターアートを描いた店はほとんどが営業している店。 現在30ヶ所のシャッターアートがありますが、営業していない店はたった2軒です。
春日部のシャッターアートは、「粕壁宿景観再生プロジェクト」の一環の活動です。
さびれた街をカモフラージュするのが目的ではなく、街に残っている魅力的な歴史的資源や自然の資源を市民に気付いてもらうための「見える化」運動がきっかけです。
自己主張するアートではなく、粕壁地区の歴史的景観を補完したり、まちの由来や当時の時代風景を説明するための挿し絵としての役割を担っています。
シャッターアートをきっかけに、この地区に住む人々が今まで気付かなかったこの街の魅力に気付き、様々な歴史遺産を大切に守り、街の魅力アップのために活用していく。
市民たちは、自分の街の素晴らしさに気付き、誇りを持って自分の街を愛するようになる。その結果、市民が街中に集うようになる。 観光客も訪れるようになる。
そんなシナリオを目指しています。」

ここで疑問が生じます。
せっかくのシャッターアートも、お店が開いてしまったら見られなくなります。
それじゃ観光客は店の閉まっている時にしか来ないじゃないか、という疑問です。

その答もやはり、「カバ社長の日記」に書いてあります。
    ◇「春日部市のシャッターアートはここが違う!」

高崎の町が取り組むべきヒントが、ここ春日部にあるような気がします。
次回は、シャッターアート以外の春日部をご紹介します。

「なっからやらいね」は、「かなりやるね」「結構やるじゃん」という意味の上州弁です。





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Posted by 迷道院高崎 at 08:47
Comments(6)◆出・たかさき
この記事へのコメント
すげぇなぁ!
迷道院高崎さん!

広報高崎No.1323号
6月1日号23ページ。
とうとうやりましたね。
写真の迷道院高崎さん。
最高の笑顔ですね。

これからは
鳴動院高崎さんですよ。

これで
上州弁手ぬぐいが
うんと売れるように
なるだんべぇなぁ!

これからのコメントは
敢えて上州弁を使うことに
するべぇっと・・・
ふんとに良かった。
Posted by いちじん  at 2012年06月03日 10:13
>いちじんさん

何つーか、人相書きが高崎中に回っちまって、お縄につく観念してるんさね。
ま、迷道院の冥土の土産ができたんみてぇなもんで。

手拭いが売れるんもなんなんだけんど、これを高崎グッズ、群馬グッズっつー感じで、いろんなアイデア出して、いいあんべぇに使ってほしんだいね。

っつーこんで、よろしく頼まい。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2012年06月03日 19:32
「広報高崎」の「からっ風トーク」、PDFで拝見しました。
すごい!迷道院さんメジャーデビューですね。
手ぬぐいがどんどん売れるといいですね。
実物を見たいです。駅周辺で手に入りますか?

ところで、春日部市の「カバ社長の日記」、シャッターアートを活かすための色々なアイデアが素晴らしいですね。まちの活性化に真剣に取り組んでいる方がおられることは、羨ましい限りです^^。
Posted by 風子風子  at 2012年06月03日 21:35
>風子さん

ついに風子さんにも面が割れてしまいましたね。

現在のところ、手ぬぐいを販売して頂いてるのは、常盤町の「岡醤油醸造」さんと、観音山の「洞窟観音」さんです。
東京では「ぐんまちゃん家」で販売してますが。

春日部、すごいですよ。
でも、高崎だってまだ間に合います。
春日部は1年でできたんですから。
何か、きっかけがあればいいんですよね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2012年06月03日 21:55
広報高崎を拝見しました(*^^)v
すぐにアクセスしてしまいました♪
我が家は、家族の会話にもあえて
上州弁を使ってちょっといたずらに遊んでます。
わが子達もすっごく気にいってます。
年配に方の言っている事がすぐにわかるし
繋げていけると。。。

昨今群馬の医療の現場は大変だとネットで
見たばかりでしたので…
若い看護婦と、お年寄りの意思の疎通が
図れないので、群馬弁を知っておこう~!
っていうサイトでの、やり取りが…

病院での会話…
患者:まっとこっちやってくんないかぃ。
看護婦:マットを…どう動かしますか?

聞いたことがないと疎通がはかれない
ですよね!早速手拭いを買いに
行ってこようと…思います!

余談ですが…
昨日のサッカーで応援幕が
【上州魂】を掲げていたサポターに
ちょっと熱くなりました。。。
Posted by うらら  at 2012年06月04日 11:48
>うららさん

コメントありがとうございます!
また、広報をご覧になって手ぬぐいをお求め頂けるとのこと、重ねてありがとうございます!

医療現場での上州弁、けっこう重要な要素のようですね。
今回も、福祉の学校の先生や、高齢者の施設の方からのご注文があって、改めてそのことを認識させられました。

ご家族で上州弁で遊んでるんですかー。
いいことですねー!
ザ・スパ草津のサポーターの方が、全員で上州弁手ぬぐいを振ってる姿なんてのも、想像するとすごいですね(^_^)
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2012年06月04日 19:46
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