
なんとも素晴らしい景観ですね。
高崎城と同じく明治維新によって城の建物が売却・破却されましたが、昭和四十五年(1970)に市民の熱意によって復元されたという、諏訪市の「高島城」です。
かつては諏訪湖の水が城際まで来ていて、湖上に浮いたように見えたことから「諏訪の浮城」と呼ばれたそうです。

高島城の主・諏訪氏が治めた二百六十余年間、一度も百姓一揆が起きなかったとあります。

「たまたま復興の世論が興り、七千百余人の寄附により約一億円の費用を投じて復興したものである。」
と刻まれています。
天守閣の中は、資料館になっています。
中は撮影禁止になっていましたので、HPでご覧ください。
◇高島城 城内のご案内
最上階に展示されていた高島城と城下町のジオラマは、地元の小学生が卒業記念に製作したものだそうですが、最上階から見下ろす現代の町並みとの比較ができる素晴らしいものでした。
高崎も、せめて市役所の21階にこんなのがあったらなぁ、と思いました。

池の形は、諏訪市が人の心の和によって益々発展するようにとの願いから、「人」という字の形になっているそうです。
写真ではわかり難いかも知れませんので、高島城公園の配置図で見てください。

石垣の上もコンクリートで塗り固められていますし、木材を使っているように見える下見板張りもコンクリートに着色したものです。
「なーんだ、コンクリートか。」と言う人もいると聞きましたが、私にはこれで充分、当時復元に関わった人たちの心意気が感じられて、羨ましくて仕方ありません。
「高島城」と「高崎城」、文字は一つしか違いませんが、思いは大きな違いがあったようです。
