本町三丁目にある、天保七年(1836)創業の寝具店・金澤屋さんです。
漆喰の白壁と黒い板壁のコントラスが実に美しい、風格ある建物です。
かつての中山道沿いには、このような建物が建ち並んでいたのでしょう。
現在の建物は平成15年(2003)に改装されていますが、梁や柱は昔のまま使っているので、昭和三年(1928)築造当時の風格をよく残しています。
改装にあたっては、七代目店主・本木毅さんの、昔のものを残そうという強いこだわりがあったようです。
入口を入って真っ先に目に留まるのが、昔懐かしいレジスターです。
なんと、昭和40年くらいまで使っていたそうですが、さすがに、お釣りが正しく出てこなくなったので、現役を退いたのだとか。
右の写真で、間柱のようなの、何だかお分かりでしょうか。→
私も知らなかったのですが、「唐弓」(とうゆみ)といって、弓のように弦を張って、綿をほぐす道具だそうです。
店舗の改装時、七代目はここに流木をあしらおうかと思ったようです。
ところが、その流木が意外と値段が高かったので、じゃあと、家に沢山残されていた「唐弓」を使ってみたら、これが意外にいい雰囲気だったとか。
「唐弓」は、綿打ち職人さん各々が持っていたもので、よく見ると夫々職人さんの名前が入っています。
昔は、多くの職種で「西行」(さいぎょう)と呼ばれる、全国を旅しながら仕事をする「渡り職人」がいたそうです。
職を求める時は、「手前生国と発しますは・・・。」と仁義を切って、身分を明らかにしたといいます。(履歴書じゃなかったんですね。)
綿打ち職人にもその西行さんが多く、金澤屋さんにも多い時で20人くらいの職人さんがいたそうですが、機械化が進んで大正年間にはその姿を消します。
2階も、店舗というより、風情たっぷりな古民家のようです。
障子に貼られているのは、昔の注文請台帳です。
↓
〇に横一本棒が引かれているのは、納品済みという印だそうです。
組子細工の欄間が、とてもお洒落です。 →
「眠室」(ねむろ)は、このドアの向こうです。↓
実際に、この部屋で眠りを体験することができるんです。
部屋のカーテンが自動で閉まり、照明がだんだん暗くなって睡眠を誘い、30分ほど眠ると、また段々照明が明るくなって、心地よい目覚めができるようになっているそうです。
ちゃんと、パジャマまで貸してもらえるんですよ。
おどろきでしょう?!
平成二十年(2008)にオープンしたこの「眠室」は、店舗2階の改装に合わせて造られた、七代目こだわりの「睡眠ルーム」です。
昔の佇まいで、最新の商品を提供する。
これからの、城下町高崎再生のお手本になりそうな金澤屋さんでした。
漆喰の白壁と黒い板壁のコントラスが実に美しい、風格ある建物です。
かつての中山道沿いには、このような建物が建ち並んでいたのでしょう。
現在の建物は平成15年(2003)に改装されていますが、梁や柱は昔のまま使っているので、昭和三年(1928)築造当時の風格をよく残しています。
改装にあたっては、七代目店主・本木毅さんの、昔のものを残そうという強いこだわりがあったようです。
入口を入って真っ先に目に留まるのが、昔懐かしいレジスターです。
なんと、昭和40年くらいまで使っていたそうですが、さすがに、お釣りが正しく出てこなくなったので、現役を退いたのだとか。
右の写真で、間柱のようなの、何だかお分かりでしょうか。→
私も知らなかったのですが、「唐弓」(とうゆみ)といって、弓のように弦を張って、綿をほぐす道具だそうです。
店舗の改装時、七代目はここに流木をあしらおうかと思ったようです。
ところが、その流木が意外と値段が高かったので、じゃあと、家に沢山残されていた「唐弓」を使ってみたら、これが意外にいい雰囲気だったとか。
「唐弓」は、綿打ち職人さん各々が持っていたもので、よく見ると夫々職人さんの名前が入っています。
昔は、多くの職種で「西行」(さいぎょう)と呼ばれる、全国を旅しながら仕事をする「渡り職人」がいたそうです。
職を求める時は、「手前生国と発しますは・・・。」と仁義を切って、身分を明らかにしたといいます。(履歴書じゃなかったんですね。)
綿打ち職人にもその西行さんが多く、金澤屋さんにも多い時で20人くらいの職人さんがいたそうですが、機械化が進んで大正年間にはその姿を消します。
2階も、店舗というより、風情たっぷりな古民家のようです。
障子に貼られているのは、昔の注文請台帳です。
↓
〇に横一本棒が引かれているのは、納品済みという印だそうです。
組子細工の欄間が、とてもお洒落です。 →
「眠室」(ねむろ)は、このドアの向こうです。↓
実際に、この部屋で眠りを体験することができるんです。
部屋のカーテンが自動で閉まり、照明がだんだん暗くなって睡眠を誘い、30分ほど眠ると、また段々照明が明るくなって、心地よい目覚めができるようになっているそうです。
ちゃんと、パジャマまで貸してもらえるんですよ。
おどろきでしょう?!
平成二十年(2008)にオープンしたこの「眠室」は、店舗2階の改装に合わせて造られた、七代目こだわりの「睡眠ルーム」です。
昔の佇まいで、最新の商品を提供する。
これからの、城下町高崎再生のお手本になりそうな金澤屋さんでした。
【金澤屋】