子どもの頃に染みついた習性は、なかなか抜けることがない。
いまだに、畳の上を歩く時は、縁(へり)を踏まないように体が動く。
たぶん小さい頃に、親か誰かに言われたことがその一瞬、蘇るのだろう。
同じように、引き戸を閉める時は、隙間なくピシッと閉めないと気持ちが悪い。
子どもの頃、よそのおじさんにこう言われたからだ。
「○○坊、戸はきちんと閉めな。『馬鹿の三寸、間抜けの五寸、大馬鹿野郎の開けっ放し』って言うんだぜ。」
貧乏性も、いつの間にか習い性となってしまった。
無駄遣いをすると、気持ちが悪いのである。
定額給付金については、「どうします?」で書いたとおりだが、今日から実施された高速料金値下げの話も、どうにも気持ち悪くて仕方がない。
世界中で地球温暖化防止に取り組んでいる中、なぜ自動車で遊びに行くことを奨励するのだろう?
業績悪化で苦しんでいる運送業の人たちを対象にするなら、まだわかる。
ハイブリッドカーのような、省エネ車を対象にするなら、それもわかる。
高速料金値下げの条件はETCを付けていることだという。
だが、ETCの取付や運用にまつわる諸々の金が、天下り団体の懐に入るというではないか。
それらの金は、ほとんど全て無駄遣いされてしまうのだろう。
ETC購入助成金や、高速料金値下げ分は、すべて税金で補うことになる。
何のことはない、車に乗る人も乗らない人も、みんな税金の無駄遣いに加担させられている訳である。
「この国の形を変える」ということには、いっさい貢献しない。
畳の縁を踏めない私には、どうしても、どうしても・・・、
定額給付金を無駄遣いする気にはなれないのである。
要らなくなるかもしれないETCを買い、土日を選んでガソリンを撒き散らしてまで、政府の「無駄遣い奨励策」に加担する気にはなれないのである。
子どもの頃、高崎の町にも進駐軍のジープが走っていた。
子どもたちがジープの後を追うと、白人と黒人の兵士が、ポケットから小銭を出して投げ与える。
子どもたちは、争って拾っている。
兵士たちは、笑い声をあげながらそれを見ている。
5歳であったが、貧乏であったが、なぜか、拾う気にはなれなかった。
そんなことを思い出させる、定額給付金と高速料金値下げ騒ぎである。
いまだに、畳の上を歩く時は、縁(へり)を踏まないように体が動く。
たぶん小さい頃に、親か誰かに言われたことがその一瞬、蘇るのだろう。
同じように、引き戸を閉める時は、隙間なくピシッと閉めないと気持ちが悪い。
子どもの頃、よそのおじさんにこう言われたからだ。
「○○坊、戸はきちんと閉めな。『馬鹿の三寸、間抜けの五寸、大馬鹿野郎の開けっ放し』って言うんだぜ。」
貧乏性も、いつの間にか習い性となってしまった。
無駄遣いをすると、気持ちが悪いのである。
定額給付金については、「どうします?」で書いたとおりだが、今日から実施された高速料金値下げの話も、どうにも気持ち悪くて仕方がない。
世界中で地球温暖化防止に取り組んでいる中、なぜ自動車で遊びに行くことを奨励するのだろう?
業績悪化で苦しんでいる運送業の人たちを対象にするなら、まだわかる。
ハイブリッドカーのような、省エネ車を対象にするなら、それもわかる。
高速料金値下げの条件はETCを付けていることだという。
だが、ETCの取付や運用にまつわる諸々の金が、天下り団体の懐に入るというではないか。
それらの金は、ほとんど全て無駄遣いされてしまうのだろう。
ETC購入助成金や、高速料金値下げ分は、すべて税金で補うことになる。
何のことはない、車に乗る人も乗らない人も、みんな税金の無駄遣いに加担させられている訳である。
「この国の形を変える」ということには、いっさい貢献しない。
畳の縁を踏めない私には、どうしても、どうしても・・・、
定額給付金を無駄遣いする気にはなれないのである。
要らなくなるかもしれないETCを買い、土日を選んでガソリンを撒き散らしてまで、政府の「無駄遣い奨励策」に加担する気にはなれないのである。
子どもの頃、高崎の町にも進駐軍のジープが走っていた。
子どもたちがジープの後を追うと、白人と黒人の兵士が、ポケットから小銭を出して投げ与える。
子どもたちは、争って拾っている。
兵士たちは、笑い声をあげながらそれを見ている。
5歳であったが、貧乏であったが、なぜか、拾う気にはなれなかった。
そんなことを思い出させる、定額給付金と高速料金値下げ騒ぎである。