ウルグアイ東方共和国第40代大統領 ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ。
来日の目的を語る。
2016年4月7日 東京外国語大学で講演、学生からの質問に答える。
【学生A】
私たち若者は、日本の社会、世界の現状を変えるために何ができるでしょうか。
ほとんどの日本人は仕事が人生であるかのように、お金を稼げることが人生であるかのように時間を過ごしています。
でも日本人は、恋人、友人、そして家族と居るために本当に時間が必要です。
でもいっぱい問題があります。
日本の企業はそれを許しません。
日本人の性格の問題もあります・・・。
【ムヒカの答え】
【学生B】
学生というのは世界のいろんな場所に出ようという関心を持っているのですが、そういう時に私たちは学生時代にどういう形で学ぶべきでしょうか。
【ムヒカの答え】
【学生C】
あなたの考えでは、本当に全世界が幸せになることは可能だと思いますか。
なぜ私がこの質問をするかというと、私の考えではそれはとても難しい不可能なことに思えるのです。
全員が本当の幸福というものを感じることができる社会、世界というのは難しいように思うのですが、ご意見は如何でしょうか。
【ムヒカの答え】
【学生D】
あなたの見方では、あなたの考え方では、テレビと政治の関係というものはどうでしょうか。
ここに多くのテレビ局が来ています。多くのジャーナリストもいます。マスコミの人もたくさんいます。
日本では、テレビというのは深い形で政治のテーマについて伝えることはないように思えます。
【ムヒカの答え】
【学生E】
ムヒカさんはこの世で一番大切なのは愛だと言いました。僕も確かにそうだと思います。
しかし、時に愛ってものは愛が故に闘争とか貧困を生み出してしまうのかなって僕は思ってしまいます。
例えばここに美しい女性がいます。
僕は彼女を得たい、でも違うところにいっぱい男が狙ってる訳ですよ。
で、僕は彼らに如何に倒すかということを考えてしまうんですよ。
で、家族ができたら人間は自分の家族が可愛いですから、やっぱり他の人より家族をいい目にあわせたい。
だから美味しいものをご馳走したり、素敵な場所に連れてったりする訳です。
で、そういうことをしていると、やっぱり自分の家族だけをいい目にあわすっていう気持ちが、やっぱり貧困とかを生んでしまうのかなって思ってしまいます。
いかに僕は、人間というか世界の人を愛すことができるのでしょうか。
【ムヒカの答え】
講演会終了後、池上彰と対談。