2009年10月07日

神様・仏様 てんこ盛り

飯塚町「長泉寺」を訪ねた後、近くの「常福寺」にも行ってみました。
門前に、珍しい石仏があると聞いたからです。

ずらっと勢ぞろいしている石仏は、地獄で亡者の審判を行う「十王(じゅうおう)」という裁判官だそうです。

仏教では、死者は初七日から三回忌までの間、順次、十王の裁きを受けて、送り先が決まるのだとか。
品行方正ならざる私にとって、実に怖い話でありますが、昔の人も十王に裁かれるまでもなく、自身の罪は分かっていたのでしょう。
生前に十王を祀っていれば、罪を軽減してもらえると信じたかったようです。

真ん中で、ひときわ怖い顔をしているのが、「三途の川」の渡し賃(六文)を持たずに来た亡者の、衣服を剥ぎ取るという「奪衣婆(だつえば)」です。 →








← 頭が二つ乗っているのは、閻魔大王が持つという「人頭杖(にんとうじょう)」という杖だそうです。
この二つの頭は、「見る目・嗅ぐ鼻」といって、亡者の善悪を検知するのだとか。
そして、裁判結果を知らせるというのですが、その知らせ方がまた凄いのです。
重い罪の時は怒った顔の方から火を吐き、軽い時はもう一方の顔から白い蓮の花が出るのだそうです。

十王さまに、よおーっくお願いをしてから、門前の道を南に進むと、「夫婦薬師如来」のお堂がありました。

由来によると、大永三年(1523)に箕輪城主・長野業政によって祀られ、病気平癒、縁結びに霊験顕著とあります。

薬師様といえば、の病を治してくれる仏様です。
お堂の中には、「め」と書かれた額が奉納されていました。

薬師様の隣にもうひとつお堂があって、「如意輪観音」が安置されています。

「如意輪観音」は、頬杖をついている姿から、虫歯を治す神様とも言われているようです。
眼医者さんの隣が、歯医者さんというのは、なかなか面白いですね。

この薬師様が、なぜ「夫婦薬師」なのかは、由来にも書かれていません。

ただ、ここから200mほど東へ行ったところに、この薬師様と向かい合うように、西向きの「薬師堂」が建っています。

「常福寺」前の薬師堂を「西の薬師」、もうひとつの薬師堂を「東の薬師」と呼んでいるので、この二つを夫婦と見なしたのかもしれません。
別居中なんですかね。

「常福寺」のすぐ傍には、飯塚村の総鎮守、「飯玉神社」があります。

由来によると、もともとは「長泉寺」の屋敷稲荷として建立されたものなのだそうです。

一度焼失した後、氏子の奉賛金と献木により、十有余年を掛けて明治初年に完成したという、立派な社殿です。

境内に、昔、青年が力を競いあったという「力石」が置いてありました。

いやー、この辺り、とにかく神様・仏様がてんこ盛りです。
先人たちの信心深さに敬意を表しながら、家路につきました。

それにしても、日の落ちるのが早くなりました。

(参考図書:「徐徐漂たかさき」「高崎漫歩」)


【常福寺の十王石仏】

【夫婦薬師(西)】

【夫婦薬師(東)】

【飯塚町の飯玉神社】




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この記事へのコメント
お参りすれば私の虫歯治りますかね。
方向音痴なのでちゃんと行けるか自信がありませんが、行ってみますね。
Posted by ぼらぼら  at 2009年10月07日 09:07
>ぼらぼらさん

虫歯、つらいですよね。
私も小さい頃から、虫歯で悩まされました。
如意輪観音様を知らなかったので、奥歯はほとんど虫に食べられちゃいました。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年10月07日 22:16
記事を拝読し明治以前の神仏習合時代に思いを馳せています。

聖徳太子の時代より神道と仏教は緩やかに融合し、明治に至るまで宗教戦争もなく「神道・仏教」として日本に根付いていたのに、神仏分離令で無理矢理ひっぺがしてしまったのは残念なことと思います。
日本人の宗教感、というかモラルバックボーンが軋み始めたきっかけになってしまったように思えます。
やはり日頃、「神様、仏様」と言いますよね。

ついでに言えば、キリスト教も他の宗教も排斥することなく畏敬するところは日本人の良いところと思います。
Posted by ふれあい街歩き  at 2009年10月07日 22:43
>“ふれあい街歩き”さん

仰るとおりですね。
日本人は節操がないと言われたりもしますが、寛容であるということでもありますよね。
私自身は、万物に神様が宿るという考え方が大好きなんですが。
それによって、何にでも感謝できたり、上手に諦めることもできたりしますので。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年10月08日 08:25
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    コメント(4)