2009年08月28日

おちゃめ!

井野川に、宿大類町元島名町を結ぶ「島名橋」という橋が架かっています。

宿大類側から橋を渡ると、道向こうに写真のような小高くなっているところがあります。

上の方は、沢山の「庚申塔」が並ぶ、いわゆる「百庚申」です。→

「庚申」については以前「三尸の虫(さんしのむし)」にも書いたのですが、60日に一度来る「庚申の日」に行うという「庚申講」を、3年(18回)続けた記念に1基の「庚申塔」を造立するのだそうです。

では「百庚申」はというと、60年に一度来る「庚申の年」に100基の「庚申塔」を造立するのだといいます。
ただ、日本各地に「百庚申」というのがありますが、必ずしも100基揃っている訳でもなく、1基の「庚申塔」「百庚申」という文字を刻んで済ませたものすらあるようで、そこはまぁ・・・。

ここの「百庚申」の麓には、寛政十二年(1800)と刻まれた「双体道祖神」があります。
寛政十二年も、ちょうど「庚申の年」にあたりますので、おそらくそれを記念してのものでしょう。

ぱっと見、どこにでもありそうな「双体道祖神」ですが、これが実はお茶目なのです。
左の女性が持っている徳利が「男根」の形をしているというのです。
どうでしょう?そう見えますか?
まぁ、そう見れば、そう見えなくもないという感じでしょうか。

もうひとつ、「双体道祖神」と対になるように、こんな「自然石」が置かれています。→

この石の名前がまた、「男根石」というのだそうですから、何ともはやです。
これも、そう見れば・・・というところでしょうかね。
見ようによっては、光背をつけた仏様のお姿にも見えます。

私の想像ですが、いずれも最初は敬虔な気持ちで造立されたものだと思います。
でもきっと、村人の中に、これを「男根」と連想するお茶目な人がいて、面白可笑しく広まっていったのではないでしょうか。
朝な夕なに、鍬を担いだお百姓さんが、笑いながら頭を下げて通り過ぎる姿が目に浮かびます。

ただ、上大類町飯玉神社入り口には、意識的にお茶目をしたと思われる「双体道祖神」があります。

この道祖神の女性が持っている徳利も、元島名と同じような形をしていますが、本当にお茶目なのは、その側面です。

どうです?これ。→
どう見ても意識的に彫り込んだとしか思えない、「男根」形ですよね。

さりげなく、こんなお茶目をする先人たち。
可愛いですよね。
私は、そんな先人たちが、大好きです!

【元島名町の百庚申】

【上大類町・飯玉神社の双体道祖神】


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この記事へのコメント
下世話(笑)なところに本当の神聖が宿るんですよね。
そこがなきゃ、子孫繁栄もないし。
Posted by 乙春  at 2009年08月28日 09:59
なんとおおらかな宗教感だったのでしょう。
夫婦和合、子孫繁栄、五穀豊穣を願った当時の人々の気持ちが伝わってきます。


私は知らなかったのですが、サイトで調べてみたら上州は信州、甲州とならんで双体道祖神様の宝庫なのですね。
Posted by ふれあい街歩き  at 2009年08月28日 12:45
>乙春さん

そう!そうですよね!
かの福沢諭吉だって、
「天は人の上に人をつくらず。
 人の下に人をつくらず。
 人を重ねて人をつくる。」
って言ってますからね。
・・・あれ?
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年08月28日 20:32
>ふれあい街歩きさん

おおらかで、素朴で、お茶目で、それでいて深い信仰心を持っていて、素敵ですよね。

そういえば、双体道祖神って旧倉淵村が有名ですけど、高崎市内でも結構見かけますよね。
全国的にも、多い地域だったんですね?
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年08月28日 20:37
迷道院高崎様


なぜか西日本ではあまり見られないようで、関東甲信、駿河、伊豆に多く見られます。
Posted by ふれあい街歩き  at 2009年08月29日 15:11
>ふれあい街歩きさん

そうですか。
じゃ、よい観光資源として活かさなくては、もったいないですね。
最近流行りの「婚活」にのって、「婚活 双体道祖神御利益巡り」なんて、商売にならないもんでしょうか(*^_^*)
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年08月29日 17:55
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