2009年07月19日

神楽塚のねじれ杉

柴崎町進雄(すさのお)神社近くの交差点角に、こんもりとした所があります。

ここは、昔、前方後円墳だったという「神楽塚(かぐらづか)」です。


この茂みの中に、伝説の「ねじれ杉」があります。→

幹が捻じれているのが分かるでしょうか。

「伝説 神楽塚の由来」を書いた看板も立っていますので、進雄神社にでも車を停めて、一度ゆっくりご覧になってください。

進雄神社の御由緒によると、創祀は貞観十一年(869)といいますから、今から1140年前、すごいです!
神職の高井氏は、少なくとも大永二年(1522)から代々世襲で続いているというのですから、それもまたすごいことです。

ご祭神が牛頭天王(ごずてんのう:スサノオノミコトのこと)であることから、高井氏は天王大夫(てんのうだいふ)と呼ばれ、西上州すべての神職の上に君臨していたといいます。
その権力とご威光もまた、さぞかしすごいものだったことでしょう。

もしかすると、長い間のその権力とご威光をかさにきて・・・ということもあったかも知れません。
あるいは、その地位を狙うものが出てきたのかもしれません。
永禄末年(1570)に武田信玄が、新たに伊藤大夫という人に替えたというのも、きっと何かあってのことでしょう。

ところが、一旦は権力の座に就く伊藤大夫でしたが、なぜか不可思議な出来事が次々と起こります。
堪らず、伊藤大夫は、就任後10年の天正八年(1580)、剣や面を神楽塚に埋めてから逃げ出したといいますが、それも不自然な気がします。
しかもそのあと、伊藤大夫は行方知れずになっています。
埋められたのは、剣や面だけだったのでしょうか?それとも・・・。

再び神職の座に戻った高井氏は、埋められた面を掘り起こして神宝とします。
伝説とともに、自身の職を正当とする証としたのでしょう。
そして、神楽塚には捩じれた杉の木が残りました。

埋められた剣が「ねじれ杉」になったといいますが、なぜ剣のまま掘り起こせなかったのでしょう?
そして、なぜ苦しそうに身をよじるような姿のになったのでしょう?
もしかして、伊藤大夫・・・。

神楽塚の茂みの中に、隠れるように石宮と鳥居が建っています。

いつの世も、権力争いには不可思議な出来事がつきもののようです。
科学万能、情報化社会の現代では、どうなのでしょう?

「ねじれ杉」は芯が空洞になりながらも、昭和四十五年(1970)頃まで生き続け、子どもの夜泣きに霊験があるとされていたそうです。
ところが、この空洞に火をつけた者がいて、三日間燃え続けたといいますが、ついに枯死してしまいました。
いずれ、その姿を留めぬほど朽ち果ててしまうでしょう。
見ておくのなら、今のうちかもしれませんよ。

【神楽塚】



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この記事へのコメント
この「ねじれ杉」見事ですよね。
近くで見るとなんとなく少し怖いんですよね…。

やっぱり伊藤大夫…。

進雄神社近いうちにまた伺ってみたいと思います。
Posted by 乙春  at 2009年07月22日 10:58
>乙春さん

乙春さんも、やっぱり怖く感じますか?
茂みの中へ入ると、さらに感じますよ。
お守り、しっかり身につけて取材しました。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年07月22日 21:57
今朝、ねじれ杉を確認してまいりました!!
何度も前を通っていたのに・・・(汗)

進雄神社には夏越大祓いの輪がありました。


まだ涼しかったので、犬2匹連れ自転車を走らせ、
初めて慈眼寺にたどり着くことができましが・・・。

くだんの石塔は捜せず・・・・・・断念。
蚊は多いし墓地は薄暗く誰もいないし。
持って帰りそうなので(何を?)退散しました。
またリベンジします。
Posted by AO  at 2009年07月27日 10:32
>AOさん

それはそれは、お疲れ様でした。
ワンちゃん2頭立てとは、すごい!

隠れキリシタンの石塔は、本堂の左側から西に入る通路を入って、すぐ左側にあります。
蚊対策を充分にされて、リベンジしてみてください。
ご住職の吉井良弘さんも、気さくな方ですから、いよいよだったらお尋ねになってみてください。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年07月27日 18:56
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神楽塚のねじれ杉
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