2017年11月05日

史跡看板散歩-67 台新田町稲荷神社

台新田町「稲荷神社」



看板には明和五年(1768)創建となっていますが、「上野国神社明細帳」では由緒不詳ということで創建の年は書かれていません。

笑っているように見える狛狐の向こうに、平成二十年(2008)に再建されたという社殿、左奥に見えるのは菅原道真を祀った「菅原社」です。


この「稲荷神社」は、終戦前日の昭和二十年(1945)八月十四日深夜に空襲を受けて焼失していますので、再建は戦後二度目なのでしょう。

ここの「猿田彦大神」は、他所ではあまり見かけない立派なものです。


「猿田彦大神」の子どもみたいに、膝上にちょこんと乗っかってるように見えるのが「馬頭観音」
しかし実は「馬頭観音」の方が年上で明治二年(1869)の建立、「猿田彦大神」は明治二十五年(1892)です。

その右側に、ちょっと違和感のあるものが建ってます。


焼却炉のように見えますが、これ、「タイムカプセル」だそうです。

区長さんにお聞きしたところ、平成十三年(2001)に設置したもので、当時の子どもたちや区長さんなどが、その日の新聞や、未来の自分へのメッセージや、写真などを入れたということです。
15年経ったら開けようということになっていたので昨年の11月に開けて、本人に戻したそうです。
なので今は空っぽになっていますが、第2回目を入れるかどうか検討中だとか。

看板の後半に、「獅子舞」のことが書いてあります。
出し物に「綱渡り」とあるので、好奇心を搔き立てられました。
獅子のいでたちで綱渡りをするとは、まさに軽業のような獅子舞じゃありませんか。

見てみたいものだと思ってビデオを借りてきてみたら、「綱渡り」じゃなくて、「綱切り」でした。
(「台新田町獅子舞保存ビデオ」より)

なかなかストーリー性のある、面白い獅子舞です。

もうひとつの「雌獅子がくし」「雌獅子隠し」で、これもストーリー性の高い、ユーモアあふれる獅子舞です。

「稲荷神社」に接して、北隣に「地福院」というお寺があります。


写真左に石仏などがずらっと並んでいますが、この内の一つが「隠れキリシタンのマリア像」だと言われています。
探してみて下さい。

また、参道左手に大きな石が建っています。


真ん中の凹んでる部分が、何となく仏像のように見えます。
「天引石」(あまびきいし?)と言うそうですが、「新編高崎市史 資料編14」によると、「もともと、台新田町西南部の不動山という所にあったもの。古墳の天井石と見られる。」ということです。

「不動山」は、「上毛古墳総覧」では「旧岩鼻村第七号 稲荷塚」という古墳で、「稲荷神社」の南300mほどの所にあったようです。
(「新編高崎市史資料編1 古墳分布図」から推定)


「上州どどいつ部」でお世話になっている高崎出身の音曲師・柳家紫文師匠が、岩鼻小学校への行き帰りに古墳があったのを見ているというので、たぶん昭和四十年代までは残っていたと思われますが、今は跡形もありません。

もうひとつ、「地福院」の埋葬者でぜひ知って頂きたい人物に、早川圭村がいます。
郷土の歴史研究家としての名も、もはや忘れ去られようとしていますが、その波乱万丈な人生はさらに知られていないようです。
   ◇例幣使街道 寄道散歩(4)

お散歩の際にちょっと思い出してあげたら、きっと喜んでくれると思います。


【台新田町稲荷神社】






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この記事へのコメント
史跡看板散歩も随分回数を重ねられましたねー。
稲荷神社のにこやかな狛狐、立派な猿田彦大神、タイムカプセル、それから三匹獅子舞(最近はまっています)と内容豊富で愉しませていただきました^^。
Posted by 風子風子  at 2017年11月05日 09:18
>風子さん

はい、史跡看板のおかげで、ネタ切れにもならず助かっております。
間違い探しの楽しみまであって(^.^)

今まで、それほどのめり込むこともなかった獅子舞ですが、今回のはちょっとのめり込んじゃいました。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2017年11月05日 20:14
タイムカプセルは地中に埋めることが多いようですが、雑貨品程度の物からウン十万円もする高級品まで、通販で買えるようです。
稲荷神社のロケット型のタイムカプセル、素朴でいいですね^^。
Posted by 風子風子  at 2017年11月09日 14:41
>風子さん

タイムカプセルを地中に埋めたら、何処に埋めたか分からなくなって大騒ぎした所もあるらしいですね。

ここのは、手作り感があふれてて。
一瞬、こんな所に焼却炉を作っちゃって<`ヘ´>
なんて、思っちゃいましたけどね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2017年11月09日 20:51
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