2017年01月08日

史跡看板散歩-26 文学僧・良翁

新町(あら町)「延養寺」です。


史跡看板は、山門を潜った左手にあります。



史跡看板は、文学僧と呼ばれる二十四世住職・良翁師を書いていて、「延養寺」のことについては書かれていません。
せっかくなので、平成十一年(1999)延養寺発行の「文学僧 良翁について」(森田秀策氏著)から、「延養寺」の部分を抜き出してみます。
延養寺は吠瑠璃山(べいるりさん)正法院と号し、真言宗古義高野派で高野山大乗院の末寺です。
開山は慶覚法師という方で、足利尊氏が筑紫にいた時の祈禱師であったといいます。ですから尊氏の守護仏でした弘法大師作といわれる薬師如来の石像一躯を授けて本尊としてきたといわれます。
鎌倉時代の至徳年間(1384~1387)になって岩鼻村(現在の岩鼻町)に道場を設けて、その名を延養寺にしたといわれます。
その後、上杉氏が東国の管領になってから、一時平井村(現在藤岡市)へ移った後、再び岩鼻に移りました。そして八世の良清の代になると、箕輪城主長野業政に帰依せられ、永禄四年(1561)西明屋村(箕郷町)に移りました。
天正四年(1576)、武田信玄から朱印を賜り、慶長三年(1598)十二月、十二世弘算の時に井伊直政に従って高崎の地に移り、東西四十二間、南北四十六間の土地を拝領しました。」

上の文中、「岩鼻村に道場を設けて、その名を延養寺にした」とありますが、岩鼻の字名に、その名も「延養寺」という所があるので、きっとこの辺りにあったのでしょう。


良翁師については、「高崎新聞」に詳しい記事があります。
     ◇高崎名僧列伝 「文学僧」といわれた良翁
「佐野の舟橋歌碑」については、6年前に「隠居の思ひつ記」で書いています。
     ◇鎌倉街道探訪記(14)

史跡看板にはありませんが、「延養寺」には高崎市指定文化財になっている「円空作神像」というのがあるらしいです。


円空仏は群馬県内に15体あり、その中では4番目の大きさだそうです。
「底面に梅の図が描かれているので、天神像とも考えられる。」とありますが、「延養寺」ではずっと「足利尊氏像」として伝わってきたとか。

円空さん・・・。


【延養寺】






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この記事へのコメント
良翁さんの『浅間焼け』の記述に
「下和田新後閑和田田中寺尾上下佐野山名村辺ハ六七寸倉賀野駅矢中中里栗崎台新田岩鼻村辺ハ五六寸」とあるので、上中居辺りは6寸(18cm)位の降灰だったことが分かります。234年前(1783年)のことを忘れてはいけないと思います。
Posted by いちじん  at 2017年01月09日 00:19
>いちじんさん

そうですね。

柴崎町に、その時の降灰を集めて山にした塚が残っています。
ここにも史跡看板を建てて、伝えていくとよいと思いますね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2017年01月09日 10:56
少し遅れましたが、今年も宜しくお願い致します。
「浅間焼」の件ですが、例幣使街道の玉村から柴宿の利根川が、浅間焼けの泥流で塞き止められて街道を現在の様に北に移動したそうです。
なを、佐位郡には、伊勢崎藩の関重嶷が現場を視察してた記録を「伊勢崎風土記」に残されたいて
現在でも、吾妻から慰霊塔に来ています。
佐位郡には、慰霊塔が数基あります。
Posted by wasada49  at 2017年01月11日 21:38
>wasada49さん

こちらこそ、よろしくお願いいたします。

天明三年の浅間焼けは、想像することができないくらい凄かったようですね。
天変地異ですから、いつかはまたやってくるのでしょうが、なかなか覚悟はできません。
祈るしかありませんね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2017年01月12日 10:28
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