2015年11月19日

ご存知ですか?甘酒千人供養

白衣大観音の周辺も、きれいに色づいてまいりました。

十一月十七日は、白衣大観音を建立した井上保三郎翁の命日でした。







今年は、没後77年目です。

観音さまの足下では、午前九時から恒例の「甘酒千人供養」が始まりました。






酒粕も砂糖も一切使わず、米麴だけの本物の甘酒で、子どもも車の運転者も安心です。

慈眼院の「甘酒千人供養」は、昭和五十一年(1976)白衣大観音建立四十周年の行事として始められました。
発案者は、当時たぶん高崎市観光課係長であった内山信次氏です。
内山信次氏は、「徐徐漂(ぶらり)たかさき」など、高崎の歴史や観音信仰などに関する著書をたくさん残された方です。

その内山氏が、高崎駅構内観光案内所所長を務めていた昭和六十一年(1986)、「上州路No.150」誌上で次のように語っています。
昭和五十一年の秋に白衣大観音建立開眼四十周年の大法要が、高野山真言宗管長高峰秀海猊下をお迎えして執行されました。
三十周年の記念行事が定着したのが『観音山の火まつり』柴灯護摩です。
今回も何か作りたいと頭を絞ったのが『甘酒千人供養』です。
千人とは千灯祭り、千日精進、千本搗きなどと同じように、沢山という意味で、正確に千人ということではありません。(略)

甘酒供養というのは、あまり他に聞きません。実は私の善光寺境内での、幼い日飲んだ甘酒の思い出が、この行事のヒントになりました。
そのため最初の年は、善光寺尼公の筆になる蓋を着けた長野駅の駅弁の器、多治見の工房でしたが、其処に白衣大観音と糸底に印をつけた黒い碗を千個特注して使用しました。」

←これが、最初の頃の「甘酒千人供養」の様子です。

確かに黒いお椀を持っています。
看板には「飲んだ器を記念に差し上げます」と書いてありますね。

今もどこかの家に残っているのでしょうか。
大切になさってくださいね。

昭和五十一年から連綿と続けられてきた「甘酒千人供養」ですが、今はあまり知られていないようです。
井上保三郎翁の功績に報いるためにも、その命日の行事「甘酒千人供養」をもっと市民に知ってもらう必要があるのではないでしょうか。

この日は、たまたま高崎高校のマラソン大会が開催されていました。

学校をスタートして、コースはよく分からないんですが、野鳥の森方面から観音山参道商店街を駆け抜けていきました。

最近は、各地でマラソンや自転車のスポーツイベントが開かれ、当日はもちろん、練習のために繰り返し現地を訪れる人が多いようです。
観音山は、オリエンテーリングのパーマネントコースにもなっていますし、そういうスポーツイベントも観音山観光振興策の一つになるんじゃないでしょうか。
「甘酒千人供養」も、そういうイベントとの組み合わせで、より多くの市民に来て頂けるようにしたいものです。

そんなことを思った、今年の「甘酒千人供養」でした。





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Posted by 迷道院高崎 at 05:52
Comments(6)観音山
この記事へのコメント
こんにちは!!観音様と紅葉がとても綺麗ですね!!甘酒千人供養なんて、知りませんでした!初めて知りました。勉強になります。
Mikiwa
Posted by MIKIWAGARDEN  at 2015年11月19日 10:49
>Mikiwaさん

やはり、あまり知られてないみたいですね。
来年の11月17日もきっと催されますから、予定しておいてください(^.^)
あ、鬼が大爆笑かな?
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2015年11月19日 15:52
相変わらず高崎は観光キャンペーンが下手くそですねェ。

前橋にしてもせっかくの大河ドラマも上手く観光客誘致に結びつけられてないようですし、このまま寂れた地方小都市として埋もれてしまうんじやないかと心配です。

高々のマラソンコースは、護国神社の前を真っ直ぐ登って、観音様の下、参道を抜けて、洞窟観音の前を通った様な気がしますが、もう40年も前の事なので
Posted by キレイズキ  at 2015年11月19日 17:28
>キレイズキさん

あ、たぶんマラソンコース、その頃と変わってないかもしれません。
先頭集団は元気良かったですが、最後尾は気の毒になるくらい痛々しかったです。
ま、みんな得手不得手がありますからね(^.^)

高崎の観光PRは、たしかに不得手な口です。
たまに旅行で他の都市へ行くと、つくづくそう感じることが多いです。
市職員も議員も、いろんなとこへ視察に行ってるはずですが、なかなか・・・。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2015年11月19日 21:04
年寄りの考えかもしれませんが?
スポーツのイベントは、各市町で行われますが伝統ある「本物の甘酒」の味を戴ける催しは、残念ながら私も知りませんでした。
後世に残したい行事の一つですね。
Posted by wasada49  at 2015年11月20日 06:35
>wasada49さん

私も「甘酒千人供養」は良い行事だと思います。
昔の人は、単なるイベントではなく、必ずその中に信仰とか歴史とかを織り込んでいるんですよね。
昔の人に学びたいもう一つのことは、宣伝の上手さです。
学ぶこと多しです。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2015年11月20日 07:02
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