2015年09月13日

駅から遠足 観音山(47)

田村今朝吉翁銅像から参道へ下りずに、まっすぐ進んでください。






また石段が現われますが、ガッカリせずに上るんです。






上り切ると、不規則な形状の敷石が並ぶ石畳が続いています。






石畳はやがて、背の低い円柱と円柱の間を抜けて、巨大な唐傘を広げたような「傘堂」に至ります。

それにしても、この石畳の不規則な敷石は何なんでしょう。
それはたぶん、ここに建っていたであろう、この銅像の遺物にちがいありません。


6年前に書いた記事「観音さまを建てた人」に出てくる、「乃木希典大将」の銅像です。
ぐるっと周りを囲んでいるのが、「背の低い円柱」でしょう。

戦時供出で失った銅像は、敗戦後の占領下では再建も憚られ、しばらくは台座だけが立っていたのでしょう。
その後、「傘堂」を建てる時に取り壊した台座の用材を、石畳の敷石として使ったものと思われます。
まあしかし、それだけでもよく残してくれました。

井上保三郎がこの銅像を建てようと思った最初のきっかけを、この新聞記事の中に窺うことができます。


「矢島八郎翁銅像建設記念」誌には、さらに強い思いとして述べられています。
私の長男は佛國巴里へ七年間餘り留學してゐましたが、滯在中に參る繪葉書を見るに、巴里の公園には仏蘭西に於ける功勞者の銅像が、實に林の如く立てられてあります。
夫れを見て私は、先進國たる佛國が功勞者を永久に表彰する方法として銅像を公園に建設する事は洵に機宜に適した事であると感ずると同時に、我國に於いても國家に功勞ありし偉人に對しては、各地の公園等へどしどし銅像を建設するが好いと、痛切に感じたのでありました。
(略)
觀音山頭も單に翁の銅像を建設せしのみに止めず、今後進んで高崎の大公園となし、高崎市に於ける功勞者は尚ほ今後から續々銅像を建設して、佛國に於ける慣習の如く、永久的表彰を實行したいと思ふて居ります。」

地元の人は、この小山を「銅像山」と呼んでいたそうです。
井上保三郎がもう少し長く存命であったら、また、太平洋戦争が勃発しなかったら、「銅像山」をはじめ観音山全体に偉人の銅像が立ち並んだのかも知れません。

井上保三郎の思いで植栽されたであろう桜や躑躅や楓の花木が、四季折々楽しめるよう手入れされています。





「傘堂」から少し行った所が、観音様のお顔を正面から拝むことができるベストスポットです。

ほどなく「銅像山」の西端に至り、急な石段を下れば、そこはもう白衣大観音の参道坂下です。

「観音茶屋」の女将さんの、明るく元気な声が響いてきます。

ということで皆さん、ぜひ観音山へ来たら「銅像山」コースを味わってみてください。

そうそう、観音様ご参拝の帰り道は、どうぞ参道商店街を通っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。





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この記事へのコメント
漢音山には、もう40年以上行ってません。
今度、行った時は、迷道院高崎さんのブログを
参考に徘徊してみます。
予定は未定ですが、
Posted by wasada49  at 2015年09月13日 08:27
>wasada49さん

40年は来なさ過ぎですねぇ(^.^)
ぜひ、徘徊しにお出かけください。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2015年09月13日 18:15
ず~~~~と以前にコメントさせていただいた者です。
高崎を進学で離れ、数十年が(^^ゞたってしまいました。
朔太郎ではありませんが、東京を出ると「未だ上州の山は見えずや」と車窓を眺め、
赤城と榛名が見えたら「観音様はまだかな」とわくわくします。
観音様もフェアリーランドも懐かしいのですが、
観音茶屋の素敵な女将さん、実は私の幼なじみなんです!!!
まだお店を訊ねたことがないので、
近いうちに行って少女時代を語り合いたいと思っています♪
Posted by 故郷離れて  at 2015年09月15日 22:46
>故郷離れてさん

えぇえぇ、覚えてますとも。
お久しぶりです。
「だるま紺屋」でご縁が結ばれたんでしたよね。

今度は、「観音茶屋」でつながった訳ですね。
女将さんが幼なじみとは、びっくりです。
私も観音山へ行った時は、ほとんどと言っていいくらい寄り込んでお話してきます。
ぜひ、お店を訪ねてあげてください。
喜ぶと思いますよ。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2015年09月16日 14:04
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