2009年02月20日

心は丸く腹立てず

心は丸く腹立てず松井田町木馬瀬「福寿草の里」を見た帰りに、五料「茶屋本陣」に寄ってきた。

ちょうど「雛人形展」を開いているとのことで、入館料210円は安い!

ここは、もともと名主屋敷で、江戸時代に参勤交代の大名が休息した所だそうだ。

心は丸く腹立てず土間から上にあがり、廊下を通って雛人形の飾ってある部屋へ向かうと、柱に竹で作った掛け物がぶら下がっていた。 →

恐妻が「これ、なあに?」というので、聞きかじりの蘊蓄を鼻高々に語ってやった。
「これわぁ、『人(他人)は大きく上にして、己は小さく、心は丸く、腹は立てずに、気は長く』っていう、禅の言葉だよ。」

すると恐妻は一言、
「ふーん、よく見ておいた方がいいわよ。」
・・・確かに。

心は丸く腹立てず飾られている雛人形は、町の人達が寄贈してくれたもので、およそ千体が展示されているそうだ。

展示されているのは「享保雛」だそうである。
享保時代と言えば、徳川吉宗とか大岡越前とかが活躍した時代である。

その頃、雛人形は武士階級から商人階級に広まって来て、豪商たちは競って豪華な雛人形を飾るようになってきたという。
そこで幕府は贅沢禁止のため、高さ八寸以上の雛人形は製作禁止というお触れを出したとか。

心は丸く腹立てず屋敷の2階は、資料館になっている。
その中に、キリシタン御禁制の高札があった。
一、切支丹宗門の儀は
  これまで御制禁の通り
  固く相守る可く候事
一、邪宗門の儀は固く禁止の事
慶応四年三月 太政官

このような高札が立つということは、この辺にも隠れキリシタンが沢山居たということであろう。
心は丸く腹立てず

「おっ!」と思ったのは、今話題になっている「政府紙幣」が展示されていたことである。

子どもの頃、小引出しに入っていたのを、何となく見た記憶がある。

きっと仕舞い込んで、ただの「紙切れ」になったものだったのだろう。


心は丸く腹立てず
裏庭に、黄金色の綺麗な福寿草が咲いていた。

そういえば、ここのガイドさんがこんなことを言っていた。
「徳川幕府勘定奉行の小栗上野介が、埋蔵金を埋めた場所から芽を出したのが、福寿草だそうです。」

さてさて、現代の埋蔵金ははたして「福寿」となるか、「苦汁」となるか・・・。

【五料の茶屋本陣】


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Posted by 迷道院高崎 at 18:59
Comments(5)◆出・たかさき
この記事へのコメント
雛人形・・・。
そろそろ雛祭りですね。
あ、桜餅食べなきゃ・・・。
Posted by 弥乃助弥乃助  at 2009年02月20日 19:08
>弥乃助さん

どうしても、食べる方に行きますか・・・。

ところで、桜餅と道明寺ってどんな関係があるんですか?
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年02月20日 20:15
和菓子の材料として用いられる道明寺粉は、道明寺の尼が乾燥した糯米(糒)を挽き粉状にしたのが始まりという。
        ~ウィキペディアより抜粋~

もちが生地状のものを江戸式(長命寺餅)、もちが粒上のものを上方式(道明寺餅)と言うようです。

江戸の桜餅は1717年(享保2年)、江戸幕府八代将軍徳川吉宗が隅田川に桜を植えたところ、向島長命寺の門番、山本新六がその葉を使った餅を作リ、売ったものが最初とされる。
上方の桜餅は、道明寺餅を椿の葉で挟んだ「椿餅」が原型とされている。
      ~またウィキペディアより抜粋~

つまり、長命寺と道明寺に行けば本場の桜餅が食べられる・・・。
あ、やっぱりおいらは食べる方に行ってしまいました・・・。
Posted by 弥乃助弥乃助  at 2009年02月20日 20:55
僕は「鳥の子モチ」には目がないんです(笑)。
Posted by 昭和24歳昭和24歳  at 2009年02月21日 06:29
>弥乃助さん

へー、江戸も上方もお寺さんに関係があったんですね。
本場の桜餅、食べ比べてみたいですね。
教えて頂いて、ありがとうございました。

>昭和24歳さん

甘いものもOKなんですか?
私のお袋も「鳥の子餅」好きでしたよ。
第一協和本店へよく買いに行きました。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年02月21日 07:29
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    コメント(5)