2009年02月17日

天狗も住んでた!高崎

観音通りの「片岡の歴史碑」の五本辻を、高崎高等学校の方へ向って歩いて行くと、「厄除け地蔵尊」という看板の立っているお堂がある。

お堂の額には「弐佛堂」(にぶつどう)と書かれているのだが、掲示されている看板には「三仏堂の沿革」と書かれた、妙なお堂である。

そのお堂の手前に、「全国三大天狗 伊津奈大権現」と書かれた看板が立っている。 →

日本三大天狗というのは、
◆迦葉山 弥勒寺(沼田)
◆鞍馬山 鞍馬寺(京都)
◆高尾山 薬王院(八王子)
のはずだが?はて?と思いつつ、住宅街の小路を山に向かって歩いてみた。

すると、ほどなく「伊津奈大権現」と書かれた赤い鳥居と、急な石段が現れる。
石段を上がると、割と新しい建物があり、そこが「伊津奈大権現」の社である。

社は最近立て替えたものであろうが、昔からこの地の氏神として「飯綱社」というのがあったようだ。
以前は、鳥居に「伊津奈大天狗」と書かれていたという。

しかし、「三大天狗」の社にしては、いかにも小さい。
すると、近くに住んでいる方が声をかけてくれた。

聞くと、社の竣工時に高尾山のお坊さんが来ていたという。

高尾山といえば「日本三大天狗」のひとつであるが、それとどんな関係があるのだろう?

ヒントは「伊津奈(いづな)」という名前にあった。
高尾山薬王院のご本尊は、「飯縄(いづな)大権現」という。
字は違うものの、同じ「いづな」である。
おそらく、何らかの経緯で高尾山の天狗を勧請したのであろう。

ところで、高崎には天狗を祀っている神社がいくつかある。

そのひとつが、多中の琴平神社である。
ここでは、烏天狗の像がちょうど狛犬のように、石段の下で神殿を守っている。

この他、並榎町常仙寺の道了尊、高崎神社の猿田彦神社、根小屋の白髭神社、下小鳥の幸宮神社、片岡の秋葉神社天狗さまを祀っている。

「天狗」は日本神話の「猿田彦命」(さるたひこのみこと)だという。
「猿田彦命」は、高天原から天孫「瓊瓊杵尊」(ににぎのみこと)が天下る時に、道案内をしたという神である。
後に、その天下った民族が関東以北の蝦夷征伐をしていくのである。

高崎の各地にいた「天狗」、蝦夷征伐の途上に清水寺を開基した「坂上田村麻呂」、常世の国へ弾き飛んだ小祝神社の「少彦名命」
一本の糸で、つながってきたではないか!

【伊津奈大権現】
※車で行くには、和田橋を直進して護国神社の所から入ると近いです。


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この記事へのコメント
こんばんは。
いつも楽しく拝見しています。

飯綱大権現さんは上杉謙信公の兜に祀っていた
神様ですよね。空を一飛びという・・
百衣観音様の中にも、いらっしゃいますね。

私、天狗好きで
昨年、仙台の愛宕神社に
日本八天狗の一人、
愛宕山太郎坊を見に行きました。
凄い大きな木造の天狗です。

あっ、榛名神社の本殿にも天狗がいますよ。
失礼致しました。
Posted by はるなのフルーツはるなのフルーツ  at 2009年02月17日 22:33
> はるなのフルーツさん

そうでした、そうでした!
榛名神社、うっかりしてました。
高崎の「天狗巡りツァー」なんてのも、面白そうですよね。

そういえば、観音山って昔は愛宕山って呼ばれていたこともあるらしいんですが、それも何かつながりがあるのかなぁ?

昔の人の信仰心と、空想力の豊かさが、現代の人々にこんなにロマンを与えてくれているんですね。
ありがたいことです。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年02月18日 09:08
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