2009年02月10日

知られざる「観音山振興プラン」その4

29年前の「高崎市観音山観光診断に基づく提案レポート」の話、第四話。

レポートでは、観音山の土産店について、このような指摘をしている。

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店舗についてであるが、2~3の店を除き、ほとんどが全国の通俗的観光地の安手の土産店と同じであるか、あるいはそれ以下の存在である。




もちろん、現在の売上高や利益からすれば過度な店舗への投資は避けなければならぬだろうが、(略)
やはり、ときには思い切った「店舗改装」を行わねばならぬのである。

といって、ここに高崎の中心街にあるような近代店舗を、というのではない。
むしろ、それは(略)観音山のイメージを損なうものとなる可能性が強い。
それよりも、むしろ、高崎市内ではもう見ることが難しくなった伝統的日本建築、上州建築物の復元を志向すべきであろう。

現在、観音山の土産店ではその多くが「おでん」「うどん」などのメニューを(略)提供している。
残念ながらそのどれを見ても魅力ある名物化できるものはない。

たとえば、ほとんどの店が提供している「おでん」にしても、近くに渋川、下仁田というこんにゃくの名産地を控えながら、近所の食品スーパーで最も安く仕入れたのでは、と思いたくなるようなこんにゃくが使われている。

また、「手打ちうどん」と示しながら、これまたスーパー仕入れではないかと思えるようなうどんが提供されている例もあると聞く。

カレー、丼物にいたっては、いったい観音山と何の関連があるのかと思わせる存在でしかない。

同時に、これらのメニューを「おいしく食べていただこう」という、提供側の心遣い・サービスもさほど見当たらない。

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と、かなり手厳しいが、指摘から29年経った現在でも状況はそう変わっていない。


以前、唯一、手打ちうどんを食べさせていた「みるく園」も、店を閉めてから久しい。





個々の店舗に改善を期待することは、なかなか難しいことであろう。
観音山商店街組合と、慈眼院、清水寺、洞窟観音などの観光施設、高崎市観光課、そして高崎市民が一体となって、この観光資源を活かすための知恵を出し合う必要があろう。

さて、次回はこのレポートシリーズの最終回として、
「高崎市街地への提案」についてご紹介する。


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Posted by 迷道院高崎 at 16:53
Comments(11)観音山
この記事へのコメント
レポートのようなことが、他の観光地でも抱えている問題だと思います。

観光資源をいかに有効活用できるのか、
だれが、やるのか。

だれがやるにしてもリーダーシップがいりますね。

何事も、方向性を導く人がいないと。
Posted by mitukunimitukuni  at 2009年02月10日 17:14
>mitukuniさん

そうですね。
私も言いっ放しでなく、何か行動を起こさなくてはいけませんね。

引っ込み思案の私ですが、できることから始めて行きたいと思ってます。

応援、よろしくお願いしますね!
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年02月10日 17:51
厳しいレポートですが、その通りですね。
名物かぁ・・・。
観音最中の実演販売とか・・・。
草津のように出来立てを配って配って買って貰うなんてどうですかね。
それにしてもお土産屋さんの一部でしょうが客引きの苦情を聞いた覚えがあります。
「寄ってって」と言ってきて無視すると「観音様のバチが当たるよ」と言ったとか。
まあ、皆じゃないでしょうが、そういうお店があると思うと観音様へお参りするのも嫌になりますよね。
Posted by 弥乃助弥乃助  at 2009年02月10日 18:57
まあ、知り合いに亭主がいるんですが、こうも商いがいけないといい顔ができないようです(笑)。
2年ほど前子どもたちを連れてラーメンを食べたんですがスープが温かったし客そっちのけでしゃべくりかえっていた。

ところで、「千人が暮れ」なんかはどうなってるんでしょうか・・・・・
因みに、戦後30年代までは観音山丘陵一帯は泥炭だったようですが炭鉱で、縦横無尽に坑道が走っていたとか。
「地底王国」とかいって観光資源にはならないでしょうか(笑)。
吉井町も高崎市になることだし、一大キャンプ場として売り出せるのではないでしょうか。とにかく「万灯会」なんかも、一度出演したことがありますけどセコイんです。
Posted by 昭和24歳昭和24歳  at 2009年02月10日 19:04
「千人隠れ」の情報、面白いのでうUPしてみました・・・・
Posted by 昭和24歳昭和24歳  at 2009年02月10日 20:11
>弥乃助さん

そう、その態度がまずいんですよね。

浅草の仲見世も店の人がスレちゃってて、店の中を見てそのまま出ようとすると、背中で感じるでんすよ。「フンッ」っていうのを。

その点、川越の人はいいですよ。
特に女性が。美人だし、愛想はいいし、試食だってどんどん食べさせてくれるし。
もう、4回ぐらい行ったかなぁ。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年02月10日 20:34
>昭和24歳さん

「千人隠れ」拝見しましたよ!

子どもの頃、貝の化石を掘りに行ったりした懐かしい場所です。

「興亜炭鉱」も子どもの頃行ってます。
父が貧乏床屋で、店が休みの日にそこの宿舎の人の頭を刈りに行ってました。

野鳥の森のコース内に亜炭の層が地表に出てる場所があったような…。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2009年02月10日 21:17
6月の最初の日曜日の午後、山頂の駐車場に車を停め、参道を歩いて観音様をお参りに行って来ました。
正確には、参道の出口まで行って、「おでん」と「心太」を食べて、そこから観音様のお顔を拝見して帰って来てしまったのですが・・(笑)。

久々に参道を歩いたのですが、快晴の日曜の午後だというのに、参道を歩く人の数も疎らで、どの土産物屋さんにも殆ど客の姿もなく、さびしい限りでした(護国神社脇の私の母校は文化祭(翠巒祭)で沢山の人がいましたが)。
畳んでしまった土産物屋も結構見られましたが、やはり特徴のない店は生き残れないのでしょう。

頼んだ「おでん」は、ずっとお湯の中に入れられたものだったのでしょう、蒟蒻の瑞々しさはなく、パサパサした印象でした。
「ところてん」も、どうってことのないもので、掛かってる青海苔も美味くなかった。
出されたお茶も、色が付いてるだけの・・・・。

これじゃあ、客は寄り付きませんよ。

観音様の集客力も、今は全国各地に大観音が作られている時代ですから、参道の土産物屋も含めた周辺を整備して、総合的に客を呼び込まないことには、桜の季節しか人が来なくなってしまいますね。

参道途中の「みるく園」、懐かしいです。
随分前に亡くなられた女将さん(確かふさえさんといったと思います)が打つ「手打ちうどん」は本当に美味かったですね。
実はこのふさえさん、若い頃(戦前です)私の実家に奉公に出ていて、私の父の世話係だったそうで、その関係で時々食べに行っていたのです。

本当に色々なことがあり、懐かしく思い出しました。
Posted by キレイズキ  at 2010年07月13日 12:52
>キレイズキさん

あー、日曜でもそうですか。
何とかかんとか賑わうのは、桜の時期だけなんでしょうかね。

何とかしたいと、今思ってるんですよね。
段々高齢化してきた土産物店の方達に、どうお手伝いをすればいいのか、思案中です。
いいアイデアがあったら、教えてください。

みるく園さん、結構人が入ってたんですけどね。
いつの間にか、店を閉めちゃいました。
一望閣もなんですよ。

どうすればいいのかなぁ・・・。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年07月13日 20:01
迷道院さん、

そうなんですよ。

平日は仕事があるので、観音山に行けるのはどうしても日曜・休日になってしまいますが、いつ行っても人影は疎らですよね。

昔はもっと沢山の参拝客が行き来していたように記憶していますが、今は駐車場もガラガラですからね。

みるく園は、女将さんが体を壊してしまって店を閉めたようです(その後亡くなられたと聞きました)。

観音山でまだ人が入るのは、洞窟観音の下にある錦山荘位になってしまったのでしょうか?
Posted by キレイズキ  at 2010年07月13日 21:55
>キレイズキさん

錦山荘もカッパピアが閉園になってからは、かつての活況はありません。
それでも、よく頑張っていると思います。

観音山全体を見渡して、活性化を図る必要があるでしょうね。
商店だけに頑張れと言っても、それは難しいと思います。
どうやったら、官・民の気持ちがひとつになれるか、そこが考えどころです。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年07月13日 22:58
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