29年前の「高崎市観音山観光診断に基づく提案レポート」の話、第四話。
レポートでは、観音山の土産店について、このような指摘をしている。
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店舗についてであるが、2~3の店を除き、ほとんどが全国の通俗的観光地の安手の土産店と同じであるか、あるいはそれ以下の存在である。

もちろん、現在の売上高や利益からすれば過度な店舗への投資は避けなければならぬだろうが、(略)
やはり、ときには思い切った「店舗改装」を行わねばならぬのである。
といって、ここに高崎の中心街にあるような近代店舗を、というのではない。
むしろ、それは(略)観音山のイメージを損なうものとなる可能性が強い。
それよりも、むしろ、高崎市内ではもう見ることが難しくなった伝統的日本建築、上州建築物の復元を志向すべきであろう。
現在、観音山の土産店ではその多くが「おでん」「うどん」などのメニューを(略)提供している。
残念ながらそのどれを見ても魅力ある名物化できるものはない。
たとえば、ほとんどの店が提供している「おでん」にしても、近くに渋川、下仁田というこんにゃくの名産地を控えながら、近所の食品スーパーで最も安く仕入れたのでは、と思いたくなるようなこんにゃくが使われている。
また、「手打ちうどん」と示しながら、これまたスーパー仕入れではないかと思えるようなうどんが提供されている例もあると聞く。
カレー、丼物にいたっては、いったい観音山と何の関連があるのかと思わせる存在でしかない。
同時に、これらのメニューを「おいしく食べていただこう」という、提供側の心遣い・サービスもさほど見当たらない。
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と、かなり手厳しいが、指摘から29年経った現在でも状況はそう変わっていない。

以前、唯一、手打ちうどんを食べさせていた「みるく園」も、店を閉めてから久しい。
個々の店舗に改善を期待することは、なかなか難しいことであろう。
観音山商店街組合と、慈眼院、清水寺、洞窟観音などの観光施設、高崎市観光課、そして高崎市民が一体となって、この観光資源を活かすための知恵を出し合う必要があろう。
さて、次回はこのレポートシリーズの最終回として、
「高崎市街地への提案」についてご紹介する。
レポートでは、観音山の土産店について、このような指摘をしている。
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もちろん、現在の売上高や利益からすれば過度な店舗への投資は避けなければならぬだろうが、(略)
やはり、ときには思い切った「店舗改装」を行わねばならぬのである。
といって、ここに高崎の中心街にあるような近代店舗を、というのではない。
むしろ、それは(略)観音山のイメージを損なうものとなる可能性が強い。
それよりも、むしろ、高崎市内ではもう見ることが難しくなった伝統的日本建築、上州建築物の復元を志向すべきであろう。

残念ながらそのどれを見ても魅力ある名物化できるものはない。
たとえば、ほとんどの店が提供している「おでん」にしても、近くに渋川、下仁田というこんにゃくの名産地を控えながら、近所の食品スーパーで最も安く仕入れたのでは、と思いたくなるようなこんにゃくが使われている。
また、「手打ちうどん」と示しながら、これまたスーパー仕入れではないかと思えるようなうどんが提供されている例もあると聞く。
カレー、丼物にいたっては、いったい観音山と何の関連があるのかと思わせる存在でしかない。
同時に、これらのメニューを「おいしく食べていただこう」という、提供側の心遣い・サービスもさほど見当たらない。
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と、かなり手厳しいが、指摘から29年経った現在でも状況はそう変わっていない。

以前、唯一、手打ちうどんを食べさせていた「みるく園」も、店を閉めてから久しい。
個々の店舗に改善を期待することは、なかなか難しいことであろう。
観音山商店街組合と、慈眼院、清水寺、洞窟観音などの観光施設、高崎市観光課、そして高崎市民が一体となって、この観光資源を活かすための知恵を出し合う必要があろう。
さて、次回はこのレポートシリーズの最終回として、
「高崎市街地への提案」についてご紹介する。