2012年08月29日

続・鎌倉街道探訪記(23)

さて、またご無沙汰してしまった鎌倉街道探訪ですが、県道139号まで出てきたところでした。
だるまの「大門屋」から「群馬八幡駅」へ至る道です。


ここから板鼻堰の流れに沿って進みたいところなのですが、これがなかなかうまくいきません。

続・鎌倉街道探訪記(23)板鼻堰に沿った道を探してウロウロし、水路に一番近い道に入り込みました。

続・鎌倉街道探訪記(23)



250mほど進むと、大きな池のある家の前に出ました。
庭の草むしりをしていたご婦人にお伺いすると、120年前から鯉の養殖をされてるんだそうです。

豊岡の養鯉業は明治期に始まり、大正時代に急速に広がって、全県下の半数を占める生産量だったそうです。
戦前は十数軒あった養鯉池も、昭和30年代には六軒、現在はこちらの「ヨコタ水産」を含めて三軒だけになってしまいました。
お話を伺ったご婦人も、「今は、鯉を食べる人が少なくなったからねぇ。」と寂しそうでした。

続・鎌倉街道探訪記(23)
この養鯉池に流れ込んでいるのが、板鼻堰の水です。

水路に沿って進むことに致しましょう。

続・鎌倉街道探訪記(23)


続・鎌倉街道探訪記(23)









養鯉池から250mほど板鼻堰沿いに歩くと、八幡八幡宮の参道に出ます。

続・鎌倉街道探訪記(23)ここからがまた、すんなりと行きません。

それらしい道に入っては行き止まり、入っては行き止まりを繰り返し、気が付くと八幡八幡宮仁王門のすぐ近くまで来ていました。

続・鎌倉街道探訪記(23)
その近くの水路の傍らには、すごくぶっといカシノキ(ムクノキ?)が立っています。

この木の樹齢からすると、この水路が板鼻堰の本流なのかも知れません。

ということは、どこかで鎌倉街道から逸れてしまったようです。
そういえば、県道139号からこちら、鎌倉街道を偲ばせるようなものもありませんでしたし・・・。

今日のところは降参して、また出直すことに致します。
それにしても、暑いです。

【今日の散歩道】





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Posted by 迷道院高崎 at 06:13
Comments(4)…続・鎌倉街道
この記事へのコメント
こんばんは。

「鯉」のお話しに喰いつきました。

かつて 榛名神社の宿坊(現お土産さん)でも
皆さん、小さな鯉池を持ってて、
お客さまにもてなしていたそうです。

私の両親にも聞きましたが、
昭和40年代頃までは、榛名神社門前のお店で
鯉こくなどが食べられたそうです。

榛名地域の里見も鯉池が多かったです。
いまではすっかり、梅林になってしまいましたが、
これは富岡製糸場が近隣にあったので、
お蚕さんの蛹が、餌となったので、
里見では鯉池が多かったそうです。

その昔、私の父が 鯉の洗いを良く
作ってくれました。家族は嫌がっていましたが、私はトテモ好きでした。
Posted by はるなのフルーツはるなのフルーツ  at 2012年08月30日 23:08
>はるなのフルーツさん

コメント、ありがとうございました!

当時、海のない群馬では、養殖魚といえば「鯉」だったんでしょうね。
何たって「里の魚」ですから。

今は、群馬の旅館で出す魚と言えば、イワナ、マス、アユが定番のようですが、それだけに、鯉の洗いや鯉コクは珍しがられていいんじゃないでしょうか。

産後には鯉を食べろと言われるほど滋養に富んだ魚ですから、再び鯉ブームよコイコイというところですね(^_^)
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2012年08月31日 08:58
「鯉こく」は味噌仕立てのようですが、私は醤油ベースで煮たものが好きです。

板鼻堰付近の家もかつては鯉を飼っている家が多かったようですが、最近は池を覗いても空っぽなのが淋しいです。

親戚の人が、富岡から鯉を買いに来たという話も聞いたことがあります。
骨が多くてきらい!と云う人が多いようですが、子どもの頃に食べた懐かしい味です^^。
Posted by 風子風子  at 2012年08月31日 09:59
>風子さん

風子さんにも懐かしい味でしたか。

以前、霧積温泉へ行った時、部屋から温泉へ行く渡り廊下の下に池があって、鯉がたくさん泳いでました。
夕食に鯉の洗いと鯉コクが出て、あーあの中の…と複雑な気持ちではありましたが、美味しくいただきました(^_^)
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2012年08月31日 19:49
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