2011年12月03日

上田城を見てきました(3)

丸山平八郎氏が丸ごと買い取った本丸跡地と異なり、二の丸跡地の方は切り売りされて大部分が桑畑になっていったようです。
丸山氏が本丸跡を公園用地として寄付した明治十八年(1885)、二の丸跡地には「上田監獄所」が建設されます。
現在の市立博物館の辺りだったそうです。

大正十二年(1923)になると、「上田監獄所」の近くに「上田市公会堂」(現・市民会館)が建設されますが、この頃から、二の丸跡地を市民公園にしようという動きが始まったようです。

上田市は昭和三年(1928)にかけて二の丸跡地の買上げを進め、「上田監獄所」も移転して、児童遊技場、庭球場、野球場、陸上競技場などの設置が行われていきます。

←大正末期から昭和二年頃の、「二の丸橋」改修工事の様子。

今、その「二の丸橋」を渡った信号の向こう側に、「上田市観光会館」があります。

1階がお土産屋さん、2階が無料休憩所になっています。

ちょっと歩き疲れたので、「お茶サービス」という文句に惹かれて、寄り込むことにしました。

2階へ行ってみて驚きました。

けっこう広いスペースに丸テーブルや椅子が置かれ、真田氏や上田城に関するディスプレイが展示されています。

その奥には観光案内所があって、訪れる人の相談に乗っていました。

「おーっ!」と思ったのはこれ。

丸テーブルに、「上田城下の図」「旧町名」の説明が書かれたシートが敷かれています。

他にも、「真田三代」「真田十勇士」のテーブルもあります。


試着できる甲冑も置いてありました。

子どもや、外人さんは喜ぶでしょうねー。






←これは、ダイヤブロックで作られた「上田城東虎口櫓門」

実によくできてます。

休憩所の大きな窓からは、上田城「二の丸橋」と、色づき始めたケヤキ並木の遊歩道が見下ろせます。

無料で頂けるお茶も、信州らしく「そば茶」というこだわりようです。

こんなに楽しめる観光案内所って、そうはないんじゃないでしょうか。

そういえば、わが高崎市議会の9月定例会では、こんなやりとりがあったようです。
質問:群馬の玄関口である高崎駅の総合案内所は、接客スペースや座る場所がない。案内所の充実について、どのように考えているか。
答弁:・・・駅中央改札口の正面に位置する現在の場所は、案内所としては最適であることや駅構内に移設できる適当な場所もないことから、拡充のための移設は難しいと考えている。(以下省略)

ああ、そうですか、あそこが最適ですか。
私は、市庁舎21階が最適だと思うのですが。

現代の高崎城天守閣から、城下町を一望できるんですから。
そこに高崎城下町ジオラマを置いて、現代の町と比較できるようにするんです。
充分な研修を受けたボランティア観光ガイドを置いて、町歩きプランの提案や、相談に乗って差し上げましょうよ。
ご希望があれば町歩きのご案内もすれば、きっと喜んで頂けるでしょう。

できれば、歴史資料館も併設したいものです。
観光客も市民も、ここへ来れば高崎のすべてが分かる。
そんな場所にしたいものです。





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この記事へのコメント
駅の総合案内所、パンフレット置き場みたいですよ。積極的に高崎をPRする施設だとしたら、一寸さびいしいですね。
Posted by 元氣が一番!  at 2011年12月03日 08:11
高崎だけではなく、「群馬」全体を盛り上げるためにも、
もっともっとやれることはあると思っています。
せっかく、あれだけ高崎駅が広く改装されたわけですし、
もっともっとアピールできると思うんですよね。
「例幣使街道」「中山道」などの旧街道についても、
歴史的な意義も含めていろいろ話もできるし、
多胡の古碑(吉井も高崎になったし)をはじめとして、
群馬県という地理的な価値というものは、
もっともっと大きいと思うのですが・・・
その意味で、迷道院さんのおっしゃる通り、
歴史資料館の併設とその解説は欲しいと思います。
Posted by くみちょうくみちょう  at 2011年12月03日 08:36
>元氣が一番!さん

はい、観光客をもっと呼び寄せたいという視点で見れば、今のままではちょっと・・・、と感じると思うのですが。

駅ナカにあるがゆえに沢山の人が目の前を通るので、充分役割を果たしていると勘違いしてしまうのかも知れませんね。
駅の外へ出せば、「どうしたらここへ来てもらえるだろう?」と、真剣に考えてくれるのかもしれません。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年12月03日 18:20
>くみちょうさん

群馬県は、PRが下手、発信力がない、などと言われて久しいですね。

先日の「ゆるキャラグランプリ」でも、県幹部の号令一下、職員の多くが公務用パソコンから投票したものの、ぐんまちゃんは中途半端な18位で終わったとか。

この、「中途半端」ってのがいけないんだと思います。
観光に力を入れないなら入れないで、徹底的に入れない方がいいんじゃないでしょうか。

「当市には観光地なんて一切ありません。」とでも発信すれば、面白がって観光に来る人が増えたりして・・・(^_^)
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年12月03日 18:49
へーぇ、「上田市観光会館」おもしろいですね。
大人も子供も楽しめる工夫がされているのって、いいですねぇ。
若い世代にもっと歴史を知ってもい、伝えていってもらうことが大切だと思いますので…。

丸テーブルの横のすごーくゆるい「ゆるキャラ」も楽しいです。つまらないコメントですみません^^。
Posted by 風子風子  at 2011年12月03日 21:29
>風子さん

郷土の歴史って、知ってみると楽しいですよね。
子どもの頃にその楽しさを伝えておくべきだなぁ、と私も思います。

上田観光会館にあった「ゆるキャラ」、アニメ映画「サマーウォーズ」のイメージキャラクターなんですって。
そのアニメの舞台が上田市だということで、「サマーウォーズの里 上田市」として売り出してるようですよ。

上田市の公式「ゆるキャラ」は「さニャダ幸村」らしいです。
どことなく、「ひこにゃん」に似てます(^_^)
http://atelier-palette.com/hpgen/HPB/entries/61.html
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年12月04日 09:03
今の高崎に必要なものは「観光に対する意識」です。
それなしで箱もの作ったり、イベントやったりしても何にもなりません。

わたしも今年4回諏訪に伺っていますが、意識が違います。
10月に参加した茅野映画祭(小さな映画祭ですがよかったです)の打上では、ボランティアの中には市役所の職員も多数参加。どこが良かった悪かった、楽しかった、それぞれ活発に、もちろんお酒を楽しみながら(^o^)

あ、迷道院さんが上田にいっているときも上諏訪の人たちから呼ばれて、地元の人たちと酒蔵コンサートやってきました。
同日に東京の知人も橋本政屋という古い屋敷でイラスト展やったり、古い建物も当たり前のように利用しています。

資料館などもいいでしょう。が、そういうものを作っている間にも現存の歴史的建物、風景が消えていってはなにもなりません。
そうでなくても財源がないなか、あるものを上手く使い切れないようでは何をやってもダメだと思います。
観光客、といいますが高崎になにを見聞きしにくるのでしょう?

観音様、少林山など、元より名前が知られているところさえ閑散としたままです。
Posted by 紫文  at 2011年12月04日 15:00
>紫文師匠

手厳しいご指摘ですが、それも高崎を心配されてのことだということが、よっく分かります。

>今の高崎に必要なものは「観光に対する意識」です。

同感です。
もちろん高い意識を持ってる方はいらっしゃいますが、町全体としての意識・自覚は低いように感じます。

「観光」という言葉は「国の光りを観る」ということだそうですが、高崎の先人達が築いてきた「光り」を、高崎市民自身が捨ててしまう、忘れてしまうというのは、実に残念なことです。

師匠の仰るとおり、「あるものを上手く使い切れないようでは何をやってもダメ」ですよね。

そういう意識のある、行動力のある人たちと、酒を飲みながら語り明かしたい気分です。(下戸ですが、頑張ってみます。)
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年12月04日 18:20
そういえば前回行ったときに、食事する場所を
探してうろうろしたことがありましたが、
残念、ここには入りませんでした。
今度行ったら、上田市観光会館の「さニャダ
幸村」に会ってきます^^。
Posted by 風子風子  at 2011年12月09日 10:47
>風子さん

「さニャダ幸村」、オヤジギャグ的こじつけで、それもいいですよね。

ところで風子さん、高崎のご当地キャラをご存知でしょうか。
高崎市民も、「えーっと・・・」って人が多いかも知れませんが。

「タカポン」っていいます。
http://localchara.jp/catalog/1816/
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年12月09日 18:59
高崎にもご当地キャラがいたのですねー!知りませんでした。
「ゆる度・・・五つ☆」ですって。。。タカポンかわいい!
もっと活躍してほしいですね^^。
Posted by 風子風子  at 2011年12月10日 19:09
>風子さん

高崎城を築いた初代高崎藩主・井伊直政が、次に藩主となったのが、ゆるキャラブームの火付け役「ひこにゃん」のいる彦根藩です。

とすれば、高崎のゆるキャラは「たかにゃん」以外にはありえませんよね。
ところが、シャイな高崎にはそれができません(^_^)

あやかれるものには、あやかるべきだと思うんですけどね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年12月10日 22:19
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