2011年10月16日

知恵くらべ

知恵くらべ歴史民俗資料館主催の講演会、「人と人との知恵くらべ 歴史に残る人集め術」を聴講に行ってきました。

講師は、広告・イベント研究家の熊野卓司さん、今年大きな話題になった白衣大観音「赤い糸祈願祭」の仕掛け人です。


知恵くらべ過日、柳家紫文師匠から「夕刊フジに観音様が載ってますよ。」と、メールで送って頂いたのが熊野さんの連載記事でした。→

講演会では、この他にもイベントで大成功をおさめた興味深い事例を、ユーモアたっぷりにいろいろ紹介して頂きました。

人集めはまさに「知恵くらべ」だなと思いましたが、総じて言えることは、
 ◇マイナスをプラスにする「逆転の発想」
 ◇こだわりとユーモアで人目を引く
 ◇歴史や伝説をうまく利用する
 ◇とにかく、やってみる

ということが、大切だと思いました。

知恵くらべ講演を主催した歴史民俗資料館では、秋の企画展として「人と生きものの知恵くらべ 歴民捕物帳」を開催しています。

なかなか面白いタイトルですが、展示もなかなか工夫されています。

人間に害を与える生きものを「罪人」として、その「罪状」「特徴」「対処法」などの説明が掲示されていますが、これが結構ふるっています。
例えば、
罪人 「蚊」
罪状1.刺されるとかゆみを生じる
2.耳元で飛んで不快感を与える
3.病原体を媒介するものがいる
特徴1.メスは吸血する
2.人間のたたく攻撃行為には敏感に反応する

では、次の罪状と特徴を持つ生き物は、何でしょう?
罪状1.食料の種類と量が豊富
2.都合により環境を変えてしまう
特徴1.知恵がはたらく
2.学習能力が高い
3.二足歩行をする

答えは、歴史民俗資料館でご覧ください。

知恵くらべ今回の企画展では、今はほとんど見ることのできない、「母衣蚊帳(ほろかや)」「蝿帳(はいちょう)」「蝿取瓶」「蝿取り器」などが、展示されています。

四畳半に吊られている「蚊帳」には、自由に入ることができます。
何十年ぶりかで「蚊帳」に入って寝転ぶと、懐かしい懐かしい空気の中にいるような気がしました。

ぜひ、小さなお子さんに体験させてあげてください。

それにしても、「知恵」は素晴らしいものですね。
お金で済ます生活に慣れてしまうと、知恵を出す力が衰えてくるのを感じます。
今こそ、知恵を必要としている時代なのでしょうが・・・。


【高崎市歴史民俗資料館】





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Posted by 迷道院高崎 at 07:48
Comments(18)◆高崎雑感
この記事へのコメント
「とにかく、やってみる」ということは大切だと思います。
地域でも日頃感じることは、やる前から否定的、やりもしないで「できない」と決めつける保守傾向が多いことです。そういう土地柄と云ってしまえばそれまでですが・・・。
“アイデアを総動員して、まずやってみる方式”の私なんぞ、いつも袋たたきにあいます^^。

蚊帳ですか・・・懐かしいです。むかしはどこの家庭にもありました。あの匂いがなんとも言えませんね。
Posted by 風子風子  at 2011年10月16日 09:22
熊野さん、以前からご縁がありました。

元広告マンでアイディアマンですね。

さやもーるのカブトムシとか
動力自動車大会とか
色々な企画に参画しているみたいです。
Posted by 元氣が一番!  at 2011年10月16日 09:51
>風子さん

出来ないことを挙げるのは、楽ですからね。
それにしても、アイデアを出して袋叩きは敵いませんよね。

今、NHKで西郷真理子さんの「まちづくりマネジメントはこう行え」というのをやってますね。
まだ第1回しか見てないのですが、なかなか面白かったです。

対策を考える前にまず現状把握ということで、ブレーンストーミングで「この町のいいところ、悪いところ」を洗い上げていくんですね。
そうやると、みんなの進む方向性が見えてくるんだそうです。

それでも、総論賛成・各論反対になるといいますから、人をまとめるというのは難しいもんですね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年10月16日 19:28
>元氣が一番!さん

熊野さん、今日も高崎昼市で頑張ってられましたね。
こういう方には、どんどん活躍して頂いて高崎を面白い町にしたいと思います。

昨日の講演でも、「イベントは継続することが大切」そして「イベントを通じて人を育てることが大切」と仰ってました。

今日の昼市をみると、何となく人が育ってきた感じがしますね。
これから、ますます楽しみです。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年10月16日 19:35
今晩
青木村訪問から帰って
貴ブログを見たら
熊野君の紹介!
驚きました。

イベント研究家として
町起こしの相談役として
活躍していますよね。

実は「おともだち」でした。

彼はラジオ高崎でも
毎週、お話しをしていると
言っていました。
ちょっと曜日と時間を
忘れてしまい、
まだ聴いていません。

どなたか
お聴きになっていましたら
教えてください。
Posted by いちじん  at 2011年10月17日 00:01
>いちじんさん

さすが交友幅の広いいちじんさんですね!

私は、あまりラジオを聞いてなくて…。
地元の放送を聞かなくちゃいけませんね。
ブログネームに偽りありと言われそうです(^^ゞ

熊野さんには、どんどん活躍して頂きましょう。
よろしくお伝えください。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年10月17日 07:51
いちじんさま

毎週火曜の10:00からのようです。

http://www.takasaki.fm/program/program/happycouch.php
Posted by 元氣が一番!  at 2011年10月17日 08:40
元気が一番さん

熊さんの番組を
お教え頂き
ありがとうございます。

今日は火曜日
もうすぐ10:00
必ず拝聴したいと思います。

皆さんも
ラジオ高崎を
お聴き下さい。
Posted by いちじん  at 2011年10月18日 09:14
迷道院さん

今日の放送で
熊さんが
開口一番
話したのは
迷道院さんのブログに
先日の講演会のことが
紹介されていたということでしたよ。

昔のことを
よく覚えているので
同世代として
感心するばかりでした。

来週のテーマはお酒の話とか・・・
聴かない訳には
いかないなぁ。
Posted by いちじん  at 2011年10月18日 10:50
>元氣が一番!さん いちじんさん

ありがとうございました!

元氣が一番!さんの書き込みのおかげで、私も今日カーラジヲで聞きました。
「講演会に来てた人がブログに書いてた。」と仰ってましたね。
いやいや、光栄なことで(^^ゞ

いちじんさん、熊野さんを「高崎を愛する会」に引っ張り込んでくれませんかね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年10月18日 22:43
迷道院さんへ

ガッテン
承知いたしました。
Posted by いちじん  at 2011年10月19日 01:59
>いちじんさん

はは、回転寿司店みたいですね(^_^)

何卒、よしなに。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年10月19日 09:13
迷道院さま

熊野さんは、迷道院さんと
同年齢で、中央小学校の出身
ですから、子供のころ一緒に
遊んだかもしれませんね。

ただ、あの頃は人数が大変多かった
ので、同学年でもすれ違いだったかもしれません。

じつは、17日の朝、ラジオ高崎に向かう
熊野さんにお会いして、迷道院さんのお話
をしたところでした。

熊野さんは現在、「夕刊フジ」(確か火曜日)と、「上毛新聞」(木曜日)で
、イベントと広告についてのコラムを担当しています。

商店街でも、頼りになる「アドバイザー」として、ご活躍いただいております。
Posted by 雀の子  at 2011年10月20日 21:50
>雀の子さん

はい、たぶん同級生じゃないかと思っていました。
クラスが同じになったことはありませんが。

私のことをお話しして頂いてたんですね。
本当に、有難いことです。
たぶんこの後も、熊野さんとは、あるところでご一緒するようになると思っています。
楽しみにしているところです。

世の中には、偶然という必然があるもんなんですね。
不思議です。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年10月20日 23:33
紫文の送った夕刊フジで、高崎で縁がつながるとは…

で、熊野さんには、この前の「まちなか寄席」でお話しました。
このことがわかっていればもっと話がはずんだのですが…
Posted by 紫文  at 2011年10月21日 10:29
>紫文師匠

おかげさまで、ご縁がどんどんつながっています。

今度、高崎にお見えの時に、ご一緒できるといいですね。
紅葉ライブの準備も、着々と進んでおりますよ。
次回の来高をお待ちしております。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2011年10月21日 22:52
高崎を盛り上げてくれていた
熊野君も紫文師匠も
冥界に行ってしまい寂しい限りです。
熊野君が仕掛けた「赤い糸祈願祭」が
継続されているので嬉しいです。

8月27日、立川志の彦さんの落語を
聴く機会がありました。
これから活躍する若手落語家に見えました。
9月24日にたまごホールで
志の彦さんの落語会があるので
聴きに行くことにしました。
Posted by いちじん  at 2022年08月30日 23:18
>いちじんさん

熊野さん、紫文さん、早すぎましたね。
熊野さんとは、亡くなる一週間前にあすなろでいろいろお話したんです。
だから、驚きました。
しかも、亡くなった日の翌朝、携帯に彼からの着信履歴が入ってたんです。
なんとも不思議な出来事でした。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2022年08月31日 19:31
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