2010年09月08日

本町今昔物語(1)

いつも、安中・板鼻の歴史を紹介して下さる、グンブロガー・風子さん。
その風子さんの記事にあった「板鼻昔物語」に対抗(?)して、
今日は高崎「本町今昔物語」のご紹介です。

本町今昔物語(1)この本は、平成16年(1998)に行われた、
「本町今昔フェスティバル」の一環として発行されました。
監修・執筆は、高崎経済大学の高階勇輔名誉教授と、郷土史家・森田秀策氏です。

「本町今昔フェスティバル」の仕掛け人は、本町の老舗茶舗・「水村園」小見勝栄社長です。
その呼び掛けに応えた本町住民の、文字通りの手づくりイベントでした。


「本町今昔物語」のあとがきで、小見社長はこう述べています。
本町今昔物語(1)
私達が今「本町今昔フェスティバル」の一環として本書の刊行を決意したのは、バブルの弾けた構造的不況や、展望を開けない閉塞状況の社会にあって、私達の先人達がどのように生き、どのように町づくりに取り組んだのか、その歴史を学ぶことがきわめて大切なことだと気が付いたからだ。
(略)
高崎の最も古い町、交通の拠点であった本町も、空地、空店舗も多く、往時を偲ぶ歴史的建築物も、時間に任せれば崩落の宿命である。 今私達はこうした現実を直視し、未来の展望を切り開くための行動を開始すべき時と考えます。」

実は、小見社長から頂戴するまで、この本の存在を知りませんでした。
フェスティバルの時の限定販売ということもあるのですが、
「図書館にもないですよね。」と言うと、
「図書館には、渡してあると思うけどなぁ。」と仰います。

あとで、図書館の蔵書を検索してみると確かに2冊ありましたが、郷土資料室の書庫禁帯として仕舞い込まれています。
どうりで、見たことがなかった訳です。
ビデオの時もそうでしたが、図書もまた郷土の資料は、人知れず倉庫に眠り続けているようです。
大金を投じて新築する新図書館では、このようなことがないように祈るばかりです。

そんな貴重な「本町今昔物語」
次回から、その中身を少しづつご紹介していきたいと思います。





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Posted by 迷道院高崎 at 18:54
Comments(4)高崎町なか
この記事へのコメント
まぁ、名前まで紹介して頂いて・・・ちょっと恥ずかしいですねー。
私なんぞ、そそっかしいので「板鼻今昔物語」だとばかり思っていましたら、少し後になって“今”が入っていないのに気付いて、慌てました。
どんなに素晴らしい内容の本でも、書庫に眠っているだけで、すっかり忘れられているのは、本当にもったいないと思います。
目覚めさせて陽に当てなければ、ね。次回の記事が楽しみです^^。
Posted by 風子  at 2010年09月08日 21:46
本題から外れてすみません。


たまたま長野県の地図を眺めていましたら、千曲市屋代(旧北国街道矢代宿)に「本町、田町、新町」の地名を見つけました。高崎と奇しくも同じ組み合わせで、気になって他も調べてみましたら、結構全国的にあるようで、信州小諸や三河の足助、東海道の三島などに三町名が、「本町、新町」「本町、田町」など二町名の取り合わせならば宿場町、城下町にあちこち見られました。井伊家が高崎の次に街作りをした彦根にては本町、田町、新町、通り町も共通してありました。
当時の街作りで、何らかの決まりごとがあったのかも知れないですね。


長々と書いてしまいましたが、「本町」は奥が深いなぁ、と思った次第です。
Posted by ふれあい街歩き  at 2010年09月09日 13:31
>風子さん

勝手にお名前出しちゃいました。
でも、恥ずかしくないご活躍ですよ!
いつも刺激を受けてます。

「本町今昔物語」という本を知らなかったことが悔しくて、ちょっと文句を付けてしまいました。
関係者の皆さん、済みませんでしたm(__)m

でも、こういう本を残してくれた方々には、感謝してます。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年09月09日 19:40
>ふれあい街歩きさん

流石ですねぇ。
普段から地図を眺めているんですね。

そうですか、全国に同じ町名があるもんなんですね。
郷土史家の土屋喜英氏は、高崎の様に城下町時代の町名と町割りがほぼそのまま残っているのは、全国でも珍しいんだと仰っていました。

これからも、大切にしていきたいものですね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年09月09日 19:46
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