2010年09月03日

一夜限りの舞の宴

よく、「名は体を表す」と言いますが、洞窟観音を造営したことで有名な山田徳蔵翁も、まさにその名にふさわしい人物です。

山田徳蔵翁は、明治十八年(1885)新潟県柏崎の生まれです。
ご先祖が米穀商で、高崎藩御用達だったこともあってか、徳蔵翁は高崎・田町で呉服商を営むようになります。

一心に働いた結果、東京新潟に支店を開き、中国青島に出店するまでの豪商となりました。
しかし、財を私することを潔しとしない信心深さから、三十歳余りの若さで、観音霊場の建設を思い立ちます。
以来、八十歳でこの世を去るまでの50年間、私財を投じて造り上げたのが、洞窟観音と徳明園です。

その徳明園で、9月23日(木)午後7時から、舞踊家・藤間信乃輔さんの公演があります。

徳明園の池の中に、特設の水上舞台をしつらえて、二胡奏者・劉済平氏の演奏に合わせた、幻想的な舞踊になるそうです。

藤間信乃輔さんが、ここを公演の場に定めたことについては、少々、エピソードがあったようです。

信乃輔さんのお父上と、本町の茶舗・水村園小見勝栄社長は、高崎経済大学の後輩と先輩の仲でした。
そんな訳で、小見社長は信乃輔さんの応援団長的存在になっています。
その、小見社長から聞いた話です。

ある時、小見社長が信乃輔さんを洞窟観音に案内したところ、信乃輔さんが妙にソワソワしているのだそうです。
そして、「ここには、身体に感じる何かがある。」と言って
徳明園の庭を見ながら、
「ここで、踊ってみたい。」と言うのだそうです。
ちょうどそこへ、園の責任者が帰って来て、その場で公演をすることが決まったといいいます。

この日のことが、信乃輔さんのブログに書かれていました。
  ◇「信乃輔のつぶやき・・・ 2010-03-22」

信乃輔さんは、高崎とは深い関わりがあります。

まず、友好交流都市である金沢市の出身ということもあって、高崎には「信乃輔倶楽舞」というのが結成されています。

2009年にはシティギャラリーでCGアーティストとのコラボという、画期的な舞台を行っています。

そして、山名八幡宮での公演。
そこには、高崎出身の柳家紫文師匠が、応援に駆けつけてました。
  ◇「信乃輔のつぶやき・・・ 2010-04-12」

さて、徳明園での公演は、これが最初で最後になるかも知れません。
一夜限りの舞の宴「藤間信乃輔 悠久の魂」を、お見逃しなりませぬよう。

前売りチケットは、洞窟観音入り口、または本町の茶舗・水村園さんで扱っております。
電話での予約は、茶舗・水村園さんにご相談ください。
(☎027-322-3213)




【洞窟観音・徳明園】

【茶舗・水村園】






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この記事へのコメント
藤間信乃輔さん、よく知ってます。実は同門の弟弟子です。
 その彼が高崎にきているなんて知らなかったんですよ。
水村園さんに初めていったとき
「今日は踊りの会が山名であるので、紫文さんとゆっくり話ができないんだ」
その踊りの会が、信乃輔さんの会。
「藤間信乃輔!よ~くしってます」
ってなわけで山名行ったんです。
 信乃輔さんも紫文が高崎出身だなんて知らなかったからびっくり。
 この前も、知らずにきもの彦太郎行ったら、信乃輔さんが講演やってて…、
お互い「えっ!」、せっかくだからと、最後に紫文の三味線で信乃輔さんが一曲踊りました(信乃輔ブログ6月10日)
Posted by 紫文  at 2010年09月04日 00:18
>紫文師匠

コメント、ありがとうございます!
いつもグッドタイミングで、記事を充実させて頂いて、助かってます。

読者のみなさんにも、つながりがよく分かって頂けたと思います。

信乃輔さんのブログ記事、これですかね?
http://shinnosuke1128.blog50.fc2.com/blog-entry-172.html
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年09月04日 07:47
お茶会があるので、茶碗を貸してくれとのことで、母と山名に届けたのですが・・・こういう事だったんですか。知りませんでした。 
Posted by 捨蚕捨蚕  at 2010年09月04日 08:11
>捨蚕さん

それは惜しいことをしましたね。

きっとまた山名八幡宮でやるんでしょうね。
信乃輔さんの舞踊教室もやってるようですから。
http://shinnosuke1128.blog50.fc2.com/blog-entry-55.html
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年09月04日 08:23
洞窟観音と徳明園、近くまでいったことはありますが、入ったことがなく・・・
迷道院さんのご紹介で、「これは是非行ってみないと!」と思っております。高崎は多くの、“愛ある優れた人材を生んだ地”なのだということを、また知りました。

藤間信之輔さんの水上舞台の舞踊は残念ながら見られませんが、HPなどで様子を見て、想像の世界で楽しませて頂きます^^。
Posted by 風子風子  at 2010年09月04日 09:12
>風子さん

洞窟観音は、暑い夏には涼しくてお勧めです。
手前の錦山荘さんで、割引券がもらえますよ。

私も、お金を払って日本舞踊を見に行くなんて、これが初めてです(^^ゞ
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年09月04日 09:24
洞窟観音には入ったことがありますが
なぜ、あそこに洞窟観音があるのか
理解していませんでした。
今回の報告で、
山田徳蔵翁の人徳を
知ることができました。

信之輔さんと紫文師匠の繋がり、
不可思議としか言いようがありません。
紫の縁でしょうか。

徳蔵翁の御顔が良いですね。
髭、気に入りました。
Posted by いちじん  at 2010年09月05日 00:38
>いちじんさん

本当に「人徳」ですね。
現代は何かにつけ「損得」が基準になってしまっていて、考えさせられます。

いちじんさん、やっぱり髭に目がいきますね(^^)
私の髭はゴワゴワなので、こういうふわっとした髭が羨ましいです。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年09月05日 07:31
すみません。
またリンクさせて頂きました~!
ちょうどタイミング良く水村園さんに行ったのでこれは行かねば!と。
夜の徳明園も舞も楽しみにしてます♪
Posted by 蓮明蓮明  at 2010年09月19日 14:05
>蓮明さん

リンクして頂いて、お礼を言いたいくらいです。

楽しみですよねー!
天気、大丈夫かなぁ?
一願観音に、お願いしておいて下さい。
あ、でも、ここで使っちゃうかどうかですよね・・・。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年09月19日 20:57
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