2010年08月13日

まっとみしみて、地元情報を!

柳家紫文師匠のオピニオン21、たぶん今回が最終回です。
まっとみしみて、地元情報を!

高崎出身の紫文師匠とは、高崎の街並み再生について、時々お話させて頂いてます。
その中で師匠がよく仰るのが、記事に書かれている、このお話です。

師匠は記事の中で、「地元の情報を発信するメジャーなメディアを」と仰っています。
地元の情報が、メディアでほとんど発信されていない、というのです。
実はこれ、メディアに限らないということを、つい最近体験しました。

まっとみしみて、地元情報を!平成二年(1990)に高崎市教育委員会社会教育課で制作した、「観音山のむかしと今」というビデオの存在を知りました。

たまたま、ある方の家に残っていて、それをコピーして頂くことができたからです。

内容は、七堂伽藍があった頃の清水寺のことから、十日夜を知っている人のインタビュー、子ども博覧会、そして当時の観音山の変化を、思い入れたっぷりの名編集でまとめています。

このビデオに記載されていた企画者に連絡が取れたことをきっかけに、その頃制作された高崎に関するビデオが、まだ沢山あることを知りました。
その中には、図書館で貸し出しているものもあります。
しかし、開架に置かれているものは僅かで、多くは倉庫に保管されています。
そして、そのリストは公開されていないので、どんなものがあるかは一般の人には分かりません。
ビデオのタイトル名を知らなければ、貸し出されることはない訳です。

中には、図書館の人すら知らないビデオもあります。
図書館2階の、関係者以外立入禁止になっている、高崎市視聴覚ライブラリーで保管しているビデオというのがあるのです。

まっとみしみて、地元情報を!そのひとつに、以前、このブログでご紹介した、みずむらやよいさんの著書をもとにして作られた「藍日記」というビデオがあります。

前述の「観音山のむかしと今」もそうです。

おそらく、一般市民が知ることは不可能でしょう。

また、これを貸し出してもらうのが、実に大変なんです。
まず、貸出対象者は、公的団体(公民館など)か、教育長が必要と認めた者(サークル)に限られます。
つまり、個人が貸してもらうことは難しいということです。

私は、社会教育課視聴覚ライブラリーを何度か往復して、やっと数本を貸し出してもらうことができました。
便宜を図って頂いてありがたいとは思いますが、これでいいのかという思いも強く持ちました。

「どうして、団体にしか貸し出さないのですか?」とお聞きすると、
「貴重な資料なので、あまり沢山の人に貸し出すと、傷んでしまうから。」というお答えでした。
さらに、「貸出申請の実績は、どの位あるのですか?」とお聞きすると、
「まぁ、ほとんどないです。」ということでした。

貴重なはずの「藍日記」は、長期間磁気テープが重なったままだったためか、ノイズがひどく、画面が揺れていました。

高崎を知る貴重な情報がありながら、おそらく、誰にも知られず棚に眠り続け、いつか消えてしまいそうな気がしました。

情報は掛け算だそうです。
情報を送る側、受け取る側、そのどちらかが0(ゼロ)なら、
もう片方が100であっても、結果は0(ゼロ)です。

まっとみしみて(上州弁:もっと本気になって)、
      地元情報の発信を考えないと、いけないようです。






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この記事へのコメント
そりゃあそうです・・・・・・

未だ、「士農工商」ですから。

やくざの世界は「スッゴイ」ですよ!!

高崎が日本一ですから・・・・・

その意味では???
Posted by 昭和24歳昭和24歳  at 2010年08月13日 08:34
>昭和24歳さん

ちょうど昨日、ある方と「士農工商」の話をしてきたばかりです。

郷土を愛して思い入れのあるビデオを作ったのも「士」、その目的を忘れて仕舞い込んでいるのも「士」。

その時代に流れている空気のせいでしょう。
空気を作る力の大きさは、「商工農士」の順だと思います。

市民力を信じましょう!
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月13日 09:08
ですね・・・・・

まあ、徳川幕府です(笑)。

納税者って「お百姓さん」だけでしたから。

商人、町人は税金納めてません・・・・・

まあ、年貢ですけど、だから「商人」の身分は最下層ってえわけですか。
で、名を取るより、「実」をってえことで・・・・・
岩崎弥太郎になっちゃうわけですけど。
そりゃあ、つまり法人税です、一銭もいらないわけですから財閥にもなっちゃって、幕府に融通できちゃうわけです。

まあ、当時の徳川幕府、通貨を発行しておきながら「お米」しか頭になかったっていうのが不思議っていやあ不思議ですけど。

で、今は「士商農工」合体と、酷税にあえぐ町人ですから文化は育ちません。
っていうか、「文化」じゃあおカネは稼げませんから、嗚呼ッ、「群響悲話」です(笑)。
Posted by 昭和24歳昭和24歳  at 2010年08月13日 12:39
こんにちは。

まず第一にビデオテープは劣化してしまいますので、DVD化を早急にした方が良いと思います。
欲を言えば同時にノイズの除去などの処理もされれば完璧なのですが、予算がかかってしまいますね。


第二には、図書館内でパソコンを使ってそのDVDを閲覧できる様にすれば良いと思います。
江戸東京博物館に行った際に、ビデオ・オン・デマンド方式のライブラリー設備を利用したことがあります。受付でリストから観たい作品を選び、ビデオブースで閲覧するシステムなのですが、開館時間内であればいつでも、何回でも、無料で観ることが出来ます。
同じ設備を導入するには費用がかかりますが、パソコンを使ってDVDをその場で観るだけであれば直ぐに実現出来そうです。


第三に、折角教育委員会で制作したのであれば、是非郷土史の教材として使って欲しいです。小学校の授業で上映するのも活用法のひとつかも知れませんね。
Posted by ふれあい街歩き  at 2010年08月13日 15:59
>昭和24歳さん

群響は、頑張っていますけど、なかなか大変そうですね。

人々の楽しみが、多様化してますからね。

練習風景の見学を自由にさせたりして、市民との距離をもっと近づけた方がいいような気がしますが。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月13日 21:18
>ふれあい街歩きさん

ビデオテープのDVD化、手軽な閲覧方法、全く仰る通りだと思います。

小学校での郷土史教育も、本当に大切だと思います。
郷土を知ることで、郷土への愛着が湧き、文化や環境を大切にする気持ちになりますからね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月13日 21:47
忘れられて棚に仕舞いこまれているビデオテープがある・・・なんともったいないことでしょう。
人目につかないで眠っているものは、他にも、別の地域にもいくらでもあるような気がします。
私も「ふれあい街歩きさん」のご意見に賛同いたしますが、そこまでたどりつくのに、また多くの時間やら手続きやらが必要なのでしょうか・・・。
「かならず誰かが見ている。真摯に努力を継続せよ」という言葉がありますが、へこまないで継続するのは易しいことではないですね。
迷道院さんが、見えないところで手間のかかる取材をされていることに頭が下がります。
Posted by 風子  at 2010年08月14日 05:50
>風子さん

勿体ない話ですよね。
実際に見てみると、すごく思いを込めて作ってる作品なんですよ。

でも、保管担当の方にその思いを持てと言っても、それは無理だと思うのです。

関心のある市民が次々と貸し出し依頼に来ることで、「あれ?これってそんなにすごいビデオなのかな?」と気付いてもらえればいいな、と思っています。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月14日 07:55
そーいえば迷道院様、地元メディア「ラジオ高崎」なんですが、「市役所からのお知らせ」なんてコーナーはありますが大半の番組は東京の青山あたりで似合いそうな横文字のこじゃれた番組ですね。不遜な意見ですが、スタッフがデンスケ(古い!)とマイク片手に一日中高崎市内を飛び回り、「OO町のOO魚店のサンマが安くなってます」とか「高崎の古墳再発見、あっこんな所に古墳が」とかそんな放送局になればいいなあと思います。群馬テレビも「テレショップ」ばっかりですしね。
Posted by 柏木沢の農家おじさん  at 2010年08月14日 08:08
>柏木沢の農家おじさん様

「デンスケ」は懐かしい!
あんな重いのが、携帯レコーダーだったんですからね(^^)

柏木沢さんのご意見が、まさに紫文師匠の仰ってることだと思います。

「スタジオをぶちゃって、
   まっと現場に飛び出せ!」

ってことですよね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月14日 08:39
>柏木沢の農家おじさんさま
>迷道院高崎さま

まさしくそのとおりです!
FM高崎、群馬テレビでまずできることがあります。

新潟はすごいですよ。
新潟では夕方のニュースで10分特集してくれましたよ。
用意や、楽屋、公演の模様。ニュースがCMになる度に「柳家紫文と東京ガールズもうすぐです!」ですから。
また新潟日報の地元の情報欄はすごいです!
これからの情報、結果のニュース。
新潟日報は朝日、読売よりうれてます。
ちょっとした集まりも取材、報道してくれますから。翌日の新聞に自分たちのイベントのニュース写真が載ってれば買いますよね。

高崎は、ほんと危ないです。
その理由の第一は食事をするところが少なすぎる、ということです。
慈公通りさへ食事するところがほとんどない。
駅の周りくらいですから。
食事するところが少ないということは、人が滞在していない証拠です。
街にでたら「何を食べようか」と選ぶ楽しさが街にでる楽しみの一つでもありますし、それ以上にそこらここらに無いと困るものです。

食べ物屋がなくなれば、商店もなくなります…。このままでは高崎は大変です…
Posted by 紫文  at 2010年08月14日 11:29
あのビデオのお陰で色々な事が発見、そして繋がってますね。それにしても行政が相手だとなんて手間のかかる・・・ご尽力に感謝致しま
す。
また皆様の手を通して広がっていく事に期待します。
Posted by 蓮明  at 2010年08月14日 15:29
>紫文師匠

コメントありがとうございます!

食べ物屋、少ないですか。
私は郊外に住んでるので、ついつい駐車場のある所へ行ってしまうので・・・。
旅行者の目線で見られる師匠が、そう仰るのならそうなんでしょうね。

観光案内所で「パスタマップ」なんていうのは配ってるようですが、もうひとつ広げて「高崎の食べ物屋マップ」というのが必要なんでしょうか。

いずれにしても、あぶない高崎じゃ困っちゃいますので、食べ物系のグンブロガーに頑張って頂きましょう!
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月14日 19:33
>蓮明さん

コメントありがとうございます!

本当に、あのビデオのおかげで、どんどん繋がってます!
いよいよ明日、見学会の記事UPしますよ!

また、輪が広がるかもしれませんね。
楽しみです!
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月14日 19:39
今日も高崎は暑いですねェ。

でも、これから、赤坂の七冨久まで水羊羹でも買いに行くつもりです。

さて、ビデオの件ですが、幾ら現場の担当者に言っても埒はあきません。
彼らが怠慢な訳でもなんでもなく、決定権がないのですから。

役所は、法律(規則)で決められた様に動くことが求められていますから、公務員(或いはそれに准ずる臨時職員も含めて)は、運用規則を、個人(現場)の裁量で変更(弾力的運用)することは認められていないのです。

これを「杓子定規」だとか「頭が固い」だとか批判することも出来ますが、現場での担当者の裁量を認めてしまうと、規則は何の役目も果たさなくなってしまいますから。

ですから、今の高崎の歴史・文化資料の扱われ方は、「上」の人間が、もう少し「文化的素養」のある人に代わらない限り難しいでしょうね。

残念ながら、これは、今の市長を選んでしまった高崎市民にも責任の一端はあると思います。

市長とまでとは言いませんが、ある程度上の決定権のある人間を動かさないとダメでしょうね。
Posted by キレイズキ  at 2010年08月15日 11:54
>キレイズキさん

赤坂の七冨久さんはお馴染みのようですね。
私も七冨久の「鉢の木」は、上品で好きです。

公務員の方が、法律に基づいて業務を実行するというのは理解できるのですが、どんな業務であっても改善の精神は必要だと思いますが、どうなんでしょうか?

いずれにしても、市民の意識や行動が、行政を動かす力になるというのは、仰るとおりですね。

いつも、的を得たコメント、ありがとうございます。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月15日 20:54
迷道院さん、

おはようございます。

>どんな業務であっても改善の精神は必要だと思いますが

その通りですし、現場の職員の中には、市民の為に制度(規則)を変えた方がよいと考える人もいるでしょうが、大多数の職員(公務員)は、与えられた仕事を淡々とこなすだけだと思います。
私も短い期間ですが「国家公務員」だった時期がありますが、部署が違っても、階級の下の人間の言うことを上の役職の人間はまともに聞いてくれませんでしたから・・。

民間であれば、顧客へのサービス改善に取り組むのは当然ですが、現在の役所(公務員)は、住民へのサービス(業)であることを完全に失念している状な態ので、顧客のニーズを探ることなど一切していない状態だと思います。

また、そうやって市民の市政への満足度が上がっても、市の歳入が増えるわけでも給与が上がる訳でもありませんから、現場の職員のモチベーションも高くはないのだろうと想像します。

高崎は、市民の声が直接市長なり幹部に届く、「市民の声」や「ご意見箱」のようなものはないのでしょうか?
Posted by キレイスキ  at 2010年08月16日 08:14
>キレイズキさん

そうなんですか。

長年の仕事のやり方が、身体に染みついちゃったんですかね。
若くてその気のある方も、やがてそうなっていってしまうということですか。
もったいないなぁ。
人事・給与制度や、改善提案制度のようなもので、動機付けする必要があるんでしょうね。

高崎も「市民の声」制度はあるんですが、その声がどの程度市政に反映されたのかという追跡調査はないんじゃないかなぁ。

それでも市民としては、それを期待し続け、諦めないことが肝要だと思っています。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月16日 09:08
迷道院さん、

「まっとみしみて」って・・・
私は解りませんでした(汗)

知り合いに訊いたところ、彼女は子どもの頃、祖母に「まっと、みィ~しみて勉強しなさい」と言われていたと教えてくれました。

ナルホド。 もっと真面目に身を入れてやりなさいってことだと理解出来ました。

私の実家は、曽祖父の代に群馬に来ましたが(その前は江戸城詰めだったそうです)、祖父は旧制中学校から大学卒業まで東京で、父も大学は東京でしたし、祖父母は私が生まれた時には亡くなっていましたし、私も高校卒業以来ずっと東京なので、実は群馬弁はあまり詳しくはなく、ほとんど忘れてしまったと言ってもよい状況なのでした。

群馬に方言はあまり無いと言って来たのに・・・。 群馬は沢山方言があるのですねェ(笑)。
Posted by キレイズキ  at 2010年08月17日 23:50
>キレイズキさん

私も社会人になるまで、自分は標準語を話してるとばかり思ってましたよ(^^)

「もしかして」という意味の「ぼっとして」という言葉を使って、全く分かってもらえなかったのが、方言だと認識した最初でした。

キレイズキさんは、江戸っ子の血が流れてたんですね。

高崎も「お江戸見たけりゃ・・・」と言う割には、けっこう地方色豊かでして・・・。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月18日 06:24
迷道院さん、

高崎は今日も暑そうですねェ。

>キレイズキさんは、江戸っ子の血が流れてたんですね。

舌足らずで、スミマセン。
曽祖父は新潟(長岡)の出で、江戸に出向していたようです。
江戸末期(明治初期)、岩鼻県などが出来た時に、ある官職で高崎に来て、その後住み着いたという事のようです。
神道無念流免許皆伝の武士だったようですが、江戸時代が終わり、今後は学問で身を立てる時代であると、息子を東京に出して教育したそうです。

群馬の方言もだんだんと無くなって来ていますので、その辺も残せるようにしたいものですね。
Posted by キレイズキ  at 2010年08月18日 12:54
>キレイズキさん

いえいえ、そういえば以前、「江戸から明治に変わる頃に、新潟から曽祖父の仕事の関係で移ってきた」とお聞きしていました。

すみません、記憶力がほんとに悪いんですよ。

広報高崎に「おらほうの言葉」というコーナーがあって、市民が川柳を寄せてますけど、これはいいなぁって思ってます。

「上毛カルタ」と「上州弁」は、観光ツールとしては、結構有望だと思うんですけどねー。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎  at 2010年08月18日 23:03
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