「一路堂の門に看板がありましたよ。」と写メを送って頂きました。
「井上房一郎翁忌・記念展」と書いてあります。
普段「一路堂」は一般公開されていません。
中を見られる滅多にないチャンスということで、何はともあれ、早速、出かけてみることにしました。
行ってみると、普段は閉ざされている引き戸が開いていました。
苔むした階段と坂を、注意深く下りて行くと、「一路堂」の建物が見えてきます。
入り口に掲げられた「一路堂」の額は、円覚寺管長・朝比奈宗源(あさひな・そうげん))老子の筆だそうです。
ネットで調べてみたら、TVドラマ「水戸黄門」の題字も、朝比奈宗源老子の筆だとか。
建物の設計者は、あのブルーノタウトに「最高の弟子」と言わしめた、高崎の工芸家・水原徳言(みはら・とくげん)翁です。
これも調べてみると、普段私たちがよく目にしているものが、水原徳言翁の作だと知って驚いています。
左奥の部屋に、今回の「井上房一郎翁忌・記念展」の作品が、展示されていました。
井上房一郎氏については、私如きが改めてご説明するまでもありませんが、高崎白衣大観音を建てた井上保三郎氏の長男です。
房一郎氏はパリに留学して絵画や彫刻を学び、帰国して井上工業に入社してからも、高崎の美術・建築・音楽文化に大いに貢献しました。
房一郎氏に指導を受けた一人に、群馬音楽センターの壁画を手掛けた石沢久夫氏がいますが、その石沢氏が中心となって、毎年開催しているのがこの記念展で、今年が第6回になります。
恥ずかしながら、絵画には全く知識を持たないのですが、その私に「おっ!」と思わせるほどのインパクトを与えたのが、小金澤久司さんのこの絵でした。
迫力のある絵から、ゴッホか岡本太郎のような方をイメージしますが、とても優しそうな方でした。(写真は、ちょっぴり緊張気味ですが。)
着ているTシャツも、ご自身の絵をプリントしたものだそうで、鞘町の「自然工房・花」で取り扱っているそうです。
冷たい氷水でもてなして下さった松井次男さんの作品がこちらです。→
夢の中の景色のような、不思議な落ち着きを感じさせてくれる絵だなぁ、と感じました。
他にも、沢山の素敵な絵画が展示されていましたが、視線はついついそれ以外のものに行ってしまいます。
こういう本があるとは知りませんでした。
田中角栄元首相が、井上工業に住み込みで働いていた時、白衣観音の原形を自転車で運んだというエピソードが載っています。
念願の「一路堂」の中を見られた喜びで、肝心の「一路堂」の由来について、まったく記すことができませんでした。
次回、改めてお話したいと思います。
「井上房一郎翁忌・記念展」と書いてあります。
普段「一路堂」は一般公開されていません。
中を見られる滅多にないチャンスということで、何はともあれ、早速、出かけてみることにしました。
行ってみると、普段は閉ざされている引き戸が開いていました。
苔むした階段と坂を、注意深く下りて行くと、「一路堂」の建物が見えてきます。
入り口に掲げられた「一路堂」の額は、円覚寺管長・朝比奈宗源(あさひな・そうげん))老子の筆だそうです。
ネットで調べてみたら、TVドラマ「水戸黄門」の題字も、朝比奈宗源老子の筆だとか。
建物の設計者は、あのブルーノタウトに「最高の弟子」と言わしめた、高崎の工芸家・水原徳言(みはら・とくげん)翁です。
これも調べてみると、普段私たちがよく目にしているものが、水原徳言翁の作だと知って驚いています。
左奥の部屋に、今回の「井上房一郎翁忌・記念展」の作品が、展示されていました。
井上房一郎氏については、私如きが改めてご説明するまでもありませんが、高崎白衣大観音を建てた井上保三郎氏の長男です。
房一郎氏はパリに留学して絵画や彫刻を学び、帰国して井上工業に入社してからも、高崎の美術・建築・音楽文化に大いに貢献しました。
房一郎氏に指導を受けた一人に、群馬音楽センターの壁画を手掛けた石沢久夫氏がいますが、その石沢氏が中心となって、毎年開催しているのがこの記念展で、今年が第6回になります。
恥ずかしながら、絵画には全く知識を持たないのですが、その私に「おっ!」と思わせるほどのインパクトを与えたのが、小金澤久司さんのこの絵でした。
迫力のある絵から、ゴッホか岡本太郎のような方をイメージしますが、とても優しそうな方でした。(写真は、ちょっぴり緊張気味ですが。)
着ているTシャツも、ご自身の絵をプリントしたものだそうで、鞘町の「自然工房・花」で取り扱っているそうです。
冷たい氷水でもてなして下さった松井次男さんの作品がこちらです。→
夢の中の景色のような、不思議な落ち着きを感じさせてくれる絵だなぁ、と感じました。
他にも、沢山の素敵な絵画が展示されていましたが、視線はついついそれ以外のものに行ってしまいます。
こういう本があるとは知りませんでした。
田中角栄元首相が、井上工業に住み込みで働いていた時、白衣観音の原形を自転車で運んだというエピソードが載っています。
(参考)→◇「観音さま」の縁結び
井上房一郎氏愛用の帽子 | お洒落な手すり | お洒落な欄間 |
仏壇 | 茶室床の間の 一路居士の書 | 石庭と石段 |
念願の「一路堂」の中を見られた喜びで、肝心の「一路堂」の由来について、まったく記すことができませんでした。
次回、改めてお話したいと思います。
【一路堂】