2021年01月17日

史跡看板散歩-215 下室田の庚申山

今回の史跡は、分かりにくい場所にあります。

烏川に沿って走る県道29号線(あら町-下室田線)、下村の信号を北に入り1kmほど行くと、ヘアピンカーブに差し掛かります。
そこを左、「大世神山」「サンコーハルナパーク」方面に入ります。


そこから、さらに600mほど行くと、右に入る道がありますので、そこを曲がります。


曲がるとすぐに携帯基地局のアンテナが建つヘアピンカーブがあって、そのカーブの先に、右手前に鋭角で入る坂道があります。



細い坂道を300mほど上ると、右側のガードレールが切れている所に、何やら木札が建っています。


木札には手書きで「史跡 お庚申様 この下30m」と書いてあります。

ここを下っていくようですが、手書きの木札が無かったら道があるとは気付きもしなかったでしょう。
地元の方の心配りを嬉しく思う反面、名所旧跡案内板を設置した市役所の心配りの不足を悲しく思います。

けっこうな急坂で、落ち葉が降り積もっていて滑りやすいので、ストック2本を突っ張りながら慎重に下って行きます。
しばらく下ると、左下に大きな石が見えます。


急坂はまだずっと先まで続いていますが、鋭角に左手前に入ると大石と史跡看板があります。



ほー、なるほど、面白い話ですね。

行者のお告げで掘り出した石には、月と太陽、庚申という文字が彫ってあったというんですが、よく見ないと分からないくらいの線刻彫りです。


お正月には、きちんとお供えをしてお祭りしたようです。


地元の方のお話では、この急坂の山道は昔は日常的に使っていた道だそうです。
たしかに、この急勾配では人や牛馬も転倒するでしょう。
ただ、「庚申塔」が、こんな山道の途中の道端に埋まっていたというのは、ちょっと不思議です。

この「庚申塔」、もとは坂道の上の村の入口に建ってた「賽の神」なんじゃないでしょうか。
それが、土砂崩れか何かで下に転げ落ち、土に埋まっていつしか忘れられていたのでしょう。
災いが続くので、「そう言えば・・・」と思い出したのが、村の行者だったのかもしれません。

その石を掘り出す様子を描いたという絵馬が見たくなって、「諏訪神社」へ行ってみました。



拝殿の中に、その絵馬が飾ってありました。

石を引く人々の周りを、白狐が跳ね回っているようですね。

これからも、永く語り伝えていって欲しいものです。


【庚申塔入口】

【諏訪神社】


  


Posted by 迷道院高崎at 08:09
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