2018年09月09日

史跡看板散歩-108 辛科神社禊殿

吉井町神保を流れる大沢川に、「城橋」という橋が架かっています。


「辛科神社」を守護した豪族・神保氏の「植松城」があったので、「城橋」なんでしょう。


その橋の袂に、どういう訳か頂部が雨だれにでも穿たれたような道しるべが建っています。


「左辛科神社」と刻まれています。
「辛科神社」はここから西へ直線距離で1kmほどです。

「城橋」を渡ると道は右にカーブしますが、その正面の石垣の上に建っているのが「辛科神社禊殿(みそぎでん)」です。


一見、民家か集会所のように見えますが、軒下を見るとこんな彫り物があります。


史跡看板には、「辛科神社」から「禊殿」まで「茅の輪」を送る神事のことが書かれています。


「茅の輪神事」が行われるのは7月31日だということで、残念なことに今年はもう終わってます。

どこかに写真でもないかと探してみたら、「吉井町誌」に載ってました。


よくある「茅の輪くぐり」というのは、鳥居とか境内に茅の輪を立てておいて、参拝者が輪の中を潜るというものですが、「辛科神社」のはちょっと違うようです。

「吉井町誌」には、このように書かれています。
みそぎまつり、別称を「茅の輪の神事」といい、太陽暦前は六月三十日であったが現在は七月三十一日夜執行されている。
直径六尺(約1.8m)の「茅の輪」を神主が奉持して「かけながす大山本の五十鈴川、八百万代の罪は残らじ」と神歌を唱えつつ沿道の男女を輪くぐりさせて、その年の疾病災厄をはらい去る神事で、神輿の渡御とともに辛科神社を出発いたし、二粁東方の大沢川に至り、茅の輪を流し去る夏の夜の神事として古くより行われている。」

来年はぜひ行ってみたいなぁと思いました。


【辛科神社禊殿】


【辛科神社】